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アビリティ・ファイティング  作者: 倉 奈ノ佳
一章 the new hero
9/35

#9 アビファイターの実戦練習

 昨日からの合宿も、もう最終日だ。最終日といっても、一泊二日だけどね。つまり今日の練習はというと…?


「さぁ、今日はお待ちかねの実戦練習でーす!」


「別に待ちかねてねぇよ…」


はいはい、そういうツッコミはなし!気にしたら負けなんだから。


「トーナメント方式で、私を含め全員参加なので十人です。その為シードはくじ引きで決めます。シードは二回戦まで出場せず、準決勝での参加です。」


そしてくじを引いたら、僕はシードじゃありませんでした。シードはナルシェが強制的に、くじではセイレンがシードとなった。


「おい、何で私確定なんだよ…もっと戦いたいんだっっーの」


「だって貴方強すぎるのよ。そんな事よりこのトーナメント表見て。」


「…悪意しか感じられないわね」


昨日の組み合わせじゃん。




 一回戦の第四試合は僕と夏樹だ。それまでのはというと、ノメア、千歳、唯世が勝った。筆花はノメアに敗北後、司会に専念してしまった。


「…まただな、俺達も」


「うん…じゃ僕からいくよ」


能力を使うとお互いに無効化してしまうので、武器での攻撃をメインにした方が良い。それは分かっている、分かってはいるんだ。ただ、そう考えると僕が不利である。


「『サイクルフレア』」


「いきなり能力技か?本当に熱から火を起こせるんだなぁ。まぁ俺はこうするけど。『アイスリンク』」


氷が溶けた事で水が発生、僕の火の結界も消えた。くっ、やっぱり能力は難しいか…?仕方ない、武器を使おう。


「能力使わないなんてやった事ないや。やぁっ」


「…っ、うわっ危ね!じゃ、俺の武器であるコイツの出番かなぁ」

夏樹の武器は爪らしく、いつもと比べて有り得ない長さの黒い爪で引っ掻こうとしてきた。でも僕は能力でかわした。


「…これキリがなさそうだから、腕相撲でもして決着つけてくれ」


これは僕の勝利。


「…悔しいけど、俺の分まで頑張れよ」


「うん、分かった。」


でも、二回戦で唯世にボロ負けした。




「だろうと思ったわよ。彼、思考が読めなかったのよ。」


「まぁまぁ。俺等三人では唯一二回戦進出したんだし。」


二回戦では唯世とノメアが勝者となった。二人共弱点がほぼないからなー。そんな二人とシード同士で準決勝を行った結果、ナルシェと唯世が決勝進出となった。


「やっぱりな。お前かセイレンだろうと思ってたぜ。」


「貴方は相変わらず、といった所ですね。」


「褒めても何も出ねぇよ。まぁ、殺すつもりでかかってこいよ。殺せやしないと思うが」


「僕もです。殺すつもりでかかって下さい。まぁ死んでますけど」


何だ、雰囲気がもう違う…!あと今気づいたけど、二人共武器が剣系だ。唯世はあまり使っていなかったけど、実は武器が刀らしい。


「『ハンターズソード』!」


「『白銀闘魂斬』」


「「うおぉぉぉぉぉっっ!!」」


この二人…なんか戦闘のスタイルが似てるような…?今チャンバラみたいです。


「『超神速拳』」


「ふむ…能力技は今の所ありませんが、怖いですねぇ。『ブレインサイバー』」


こ、これは…確か、戦闘中能力技を使えなくする技…。こんなの僕だったら戦闘不能になってしまう。


「残念だな。私の能力は、そう簡単に戦闘で使える代物じゃあない。使わねぇから無効だな。」


「ほ、本当に使わないで勝ち続けてるんですか!?…ちょっと僕には考えられないですね…」


「ま、そういう事だな。殺しにかかっていいんだっけ?『スパイラルソード』」


「…タンマタンマ!無理ですよ、これ以上なんて…」


「え、良いのか?お前らしくないような…」


「時と場合によりますよ。」


ナルシェは物足りなそうだが、唯世はもうボロボロだ。霊だけど。


「えーと…そういう事で、優勝はナルシェ、準優勝は唯世です!じゃあ感想言って!」


「もう少しやりたかったかな」


「ふぇぇ…僕限界突破した気がしますよ…」


とりあえず、この二人が強い事は分かったな。仮に皆で攻めに行く事があったら、二人が中心になったり…するのかな?

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