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アビリティ・ファイティング  作者: 倉 奈ノ佳
一章 the new hero
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#6 月と白鳥

 今日は暇つぶしがてら雑貨店に行く事にした。


「いらっしゃ〜い…あら、桐生君。」


「こんにちは。あ、今日は特注に来たんだけど…」


「あら桐生。どうしたのよ?」


「…霊的アイテムとかないかなーって」


「普通はないけどね。うちはそういうやつもやってるわ。一番自然なのは腕時計よね…時間かかるから明日取りに来て」


「じゃあそれを!」


「はい、一万五千円でーす」


意外に安い!えっと…特注だよね?


「そうだわ、暇だから少し話しましょう」


暇だし、少し話す事にした。



 

「桐生君って好きな子いたりするの?応援するわよ?」


「いないし結構です。」


「あらそうなの?期待外れね」


逆にいると思ってたの?


「あ…千歳の事で質問が…」


「足でしょ?あの子は生まれつき左の膝下がなくて、昔から苦労してたみたい。私は、千歳ちゃん達の生前月に住んでたからよく分からないけど」


へぇ…そんな若いうちから一人暮らしって凄いな。


「千歳ちゃん、親と仲悪かったみたいだし。唯世も千歳ちゃんも、十五歳で亡くなってるから可愛がれなかったの。今はその分、特に千歳ちゃんが可愛くて仕方ないのよ〜」


この人…ガチのシスコンか!


…確かに気持ちは分からんでもないけど…




 突然、店内に強風が吹き込んできた。


「鳥みたいだけど…おかしいわね。お客様、安全な所へ!」


他の客は「最近ヤバくね?」とか言いながら避難した。


「さて…私達は戦いましょうか。怪物みたいだし、多いものね。『スターライト』」


凄く綺麗だけど眩しい!…凄い、怪物の数が減ってる!


「僕も…『エクスプロート』!」


ひー、自分の魔法だけど熱い!敵の攻撃は大ジャンプや飛行でかわした。


「今のジャンプ凄いわ…そういう能力なのね。」


「残りはあたしが消すわ…『死欲の塊』」


最後までは元の三分の一くらいの敵がいたが、千歳の魔法で全て消滅した。というか何この三兄弟…


「ふぅ、落ち着いたわね…」


「そうね…ってあら、何かしら?…きゃあっ」


紛れ込んでいた怨霊が、叶世に憑いた。え、能力者も憑かれるの!?


「姉上!『フラッシュメモリー』」


「貴方弟でしょ?やめなさい、『シャイニングウェイ』」


うわ、さっきのやつよりダメージが大きそう。


「『ヒートエアーガン』」


「行くわよお姉様!『ジュエルトラップ』」


宝石勿体無い…しかも痛そうだし。あれ、でもさっきと強さは変わらない…「『ブレインサイバー』」


「……詠唱が出来ない!?」


「成功です。今のうちに…」


唯世のお陰で叶世は詠唱しなくなったそう。えーい…


「『打ち上げ花火』」


暑いから夏の風物詩を思い浮かべて作ったやつだ。危険だけど、お客さん室内だから良いよね?お陰で叶世は元に戻った。


「憑かれた…のかしら?えーと…はっ、お客様、ご迷惑をお掛けしました。もう大丈夫です。」


うーん、今日は少し疲れたかも…どう足掻いても叶世さんのハプニングのせいだけどね。


「でも大量に怪物が出てきた理由も察せますね。もう夕方ですし。送っていきますよ。」


確かに今は夕方だ。唯世に送ってもらう事にした。



 

「いやぁ、さっきの桐生君格好良かったですよ。僕の場合は攻撃系じゃないので…」


「どんな能力なの?」


「僕の能力は記憶操作です。どちらかというとサポート向きですけど…うちは三兄弟揃って攻撃系じゃないんですよ。千歳は少し違ってきますけど」


へぇ…双子でも違うんだなぁ…あ、二卵性か。


「ちなみに、記憶操作なので他人の記憶を見る事も可視化する事も出来ますよ。…ふむ、夏休み中に移動教室があって憂鬱…と」


うわ、いつの間に見られてる!でも他人に記憶を見られるって恥ずかしいんだな…って周りの視線!最悪…


「あ、着いた。じゃ今日は此処で…さようなら」


「明日も来て下さいねー!」


唯世さん…メンバーでも数少ない男だし、明日も話したいな…今日は千歳と話してないから、明日は話してみようかな。

杏歌です。眠いです(←どうでもいい)

今回、新たな情報が分かりましたね!次回は割と平和ですが、双子の過去は平穏ではありません…。

次回も読んで下さいね!


千「平穏じゃないって酷くない!?」

作「事実だからしゃーない」

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