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アビリティ・ファイティング  作者: 倉 奈ノ佳
一章 the new hero
5/35

#5 風変わりな友情

「そんじゃ、体育祭関係決めるぞー」


月森中の体育祭は五月にある。今、その諸々を決めている最中です。


「まず実行委員決めるぞ。学級委員と美化委員は出来ないからな。やりたい奴ー」


体力的に無理、という理由で皆やりたがらない。僕と透月は学級委員の仕事で無理だし。


「はい!」


え、夏樹?しかもそのまま決まったー。


「俺、こういう熱血系の好きなんだよ」


「それじゃあ、次は個人種目を決めまーす…」




 結局、僕も夏樹も百メートル走に出場する事に。静羅は長距離走になったらしい。


「私長距離嫌いなんだけどな。…まぁ決まった以上は頑張るわ」


「うん。僕は単純な方が身に合ってるし、あまり速くもないし…夏樹は凄いな、足速いからリレー出るし、実行委員立候補とか…」


「…林についてだけど、なーんか怪しい感じがするのよね。」


うー…ん?確かに、何か計画してる感じがね…帰りとかも、別れた後人目を気にしてるし。




 その後一週間程経ち、もう体育祭一週間前である。誰か目上の人?と頻繁に連絡を取っているし、最近たまに僕に対しての目も変わってる気がする。


「…でさー、英語の授業中眠すぎてさー」


「でも寝ちゃ駄目だよ。当てられた時どうすんの」


「その時はその時!」


「それ駄目なやつだ(笑)」


いつも通りの会話をしながら帰っていた。


「ところで桐生…何か隠し事ってない?」


「え?そんなある訳な…」


「嘘だ。俺知ってるぜ?桐生が能力者って」


な…!何処で、どうやって知ったんだ?夏樹…何者なんだ?


「…それは認める。でも、君は一体…」


「…俺は悪魔。鬼神様の部下だ。」


き、鬼神…僕達は鬼神側と敵対しているから、つまり…


「そう、俺らは敵ってこと。こう見えても俺も能力者なんでね、桐生達の言うアビファイもやってんの。まぁあの方に免じて協力しても良いけど…俺はスパイだからね〜」


あの方って一体…でも、それと同時に戦闘が始まった。


「『ファイアーボール』!」


「…へぇ、火出すのか…」


「僕の能力は、『熱や重力を操る能力』だよ。」


「なら相性は良くないな。俺のは…『フリーズシューター!』」


うわっ、氷⁉


「へへっ、俺の能力は『氷結』だぜ。」


む、火が無効…。あ、僕の武器は銃だから…


「『フローズンカッター』」


うわっ!夏樹は武器であろう爪で襲いかかる。技名からして冷たそうだなー。…って言ってる場合じゃない!僕は重力を操って、加速して避けれた…のかな?


「ざーんねん。俺はここでしたー」


「うわっ…」


掠っていたようだ。左腕を引っかかれ、出血している傷口付近は凍傷だ。痛いけど…なんか、不思議な感覚…って僕も反撃しなきゃ…


「…っ、『ヒートエアーガン』」


今度は効いたみたいだ。


「…分かった、この辺で切り上げよう。お互いにこれじゃあまずいよな?」


あ…僕は結構出血していて、夏樹も軽く火傷しているみたいだ。


「でも驚いたぜ。突発性の筈なのに、二つも同時に開花するとはな…これって凄く珍しいらしいぜ。」


「え、そういう物なの?」


「あぁ。二つ突発性があるのもレアだけど、同時ってのはなかなかな。究者姉妹とも絡んでるって聞いてるけど…実は俺二重スパイでな、元からそっち側だったんだ。あの二人は俺の上司。」


へぇ、意外…あの人一匹狼って感じだからな。


「久々に会う約束してんだけど、今何処住みか分かる?お前行ってるだろ?」



 

 頼まれたので、仕方なく一緒に森に行く事にした。


「あら桐生君、友達?私はセイレンよ。」


「あれ、聞いてません?俺、林夏樹ッスよ」


「あぁ、思い出したわ。私も暇だから歩いて行こっかなー。」


そう言うと人魚姿から人の姿に変え、歩き始めた。え、セイレンってどちらの形態もあるの?何それ凄い。




「ほい、着いたわよー!」


「桐生じゃーん!急にどうし…って夏樹もいる!」


「ご主人様、妹様、久しぶりッス!」


「え、お前ら仲良かったんだ…。初耳なんだけど。」


ち、チャラいな…。でもナルシェの部下って…。


「あー、二人共結構怪我してるじゃん…はい、これで大丈夫」


「助かったー…ありがとう、ノメア」


「このくらいどうって事ないよ!」


「でも、何で夏樹にスパイなんか…」


「サタンの奴、中々連絡くれなくてさぁ…頼まれて仕事する事もあるし、そんでこいつ使ったの。」


「まぁ、俺は悪魔ッスからね!」


「えっと…サタンさんってどんな人?」


「そうか、こいつに言ってなかったっけ。サタンってのは私のライバルだ。彼奴が鬼神だ。ちょっと彼奴とは因縁があってな…」


「彼女の部下って悪魔が多いんだ。だから俺みたいな悪魔だと紛れられるんだ。」


へぇ…敵対してるって言ってたけど、あれ大丈夫なのかな?


「皆お腹空いてない?ケーキ焼いたんだけど…」


「「「「食べまーす!」」」」


筆花のケーキ美味しい…そういえば筆花もナルシェに色々教わってるらしいけどね。でも夏樹は氷結の能力者なのか…味方が増えて心強いな。

杏歌です。毎度痛い奴ですね。

5話です、はい。リアルの私も体育祭が近づいてます。出身中は運動会終わったばっからしいです。授業で行けませんでしたけどね!

次回は近日中です!

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