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アビリティ・ファイティング  作者: 倉 奈ノ佳
一章 the new hero
3/35

#3 訓練と過去

 数日後、ナルシェから声をかけられた。


「桐生…ノメアも言ってた通り、確かにお前は能力者になりたてだからな…私が見る」


「本当!?お願いします!」


なんと本当に見てくれる事になった。

 



「桐生の能力は熱と重力を操るみたいだから、まず大ジャンプから。飛ぶ時に頭上の方を意識して。」


えっと…こんな感じかな?わ、ちょっと意識を変えたら浮いた!


「お前飛べるのか…飛べる人間って、あまりいないからな…実は、筆花も元々普通の人間なんだ。今は空飛んだりしてるけど」


妖怪って言ってたけど…着物着てたしな。


「じゃあ筆花さんのも…」


「そう、私が教えたんだ。彼奴の場合は寿命を延ばすついでに妖怪になりたいって言いだして…お前が生まれるずっと前の話だけど。」


へぇ…だから教え方も上手いんだ…


「だからノメアさんにも慕われてるんですね!」


「姉妹は彼奴だけだけど、他にも私を敬ってる奴はいるぞ。ノメアならまだしも他だと居づらいけどな。あと私らにあまり気遣わなくて良いからな。仲間だし」


あ、やっぱり…でも気持ちは軽くなったな。


「この間ノメアが言ってた癖って…」


「桐生、あまり詮索しない方がいい事もあるんだぜ」


あ、グレーゾーンなんだ…ごめん…


「…じゃあ、次は熱の使い方だな。開花した時みたいにやってみろ」


え、えぇ!?急だからあまり…えっと、こう?うわ、熱い!でも玉が出来た!


「成程な…私らはこういった魔法とかに名前をつけて使っているんだ。今のお前は手で熱弾を作ってて…『ファイアーボール』とかだな」


「格好いい…じゃあそれにしてみる。ナルシェのはどんなやつなの?」


「私のか?見せてもいいけど…勿論本気は出さないぞ。というかいつも出してないけどな…危ないから離れて」


本気を出す必要がない程強いの?というかどんだけ危ないの!?


「行くぞ…『回転切り』」


光る剣を取り出し、ナルシェの技で周囲の物が切れた。へぇ、剣専門なんだ…意外かも。


「凄い…格好良かった」


「まぁな。…そうだ、今技増やすか?道具を使う様なのも良いと思うけど…」


「うーん…熱だから銃、とか?」


「お、良いと思うぞ。私もそのうち考えるか…よし、その技、一回出してみろ」


ええええぇ!?名前…名前…すると突然、脳裏に名前が浮かんだ。銃を思い浮かべて出現させ、熱を溜めて…技名を言いながら熱弾を一気に飛ばす!


「『ヒートエアーガン』」


放った熱弾はナルシェの方に飛び、ナルシェはかわした。


「おー、そんな感じ。ただ、命中率を上げる為に相手の動きをよく見ることだな。ちなみに技名を言えば暴発しないからな。それにしても、桐生は呑み込み早いなー。一日でこれだけ上達するなんてな…後は技をこんな感じで作ったり、慣れが必要だな」 


わ、褒められた。今度から自分でも作ってみよ…


「姉貴ー、桐生どんな感じ?」


「結構呑み込み早くて、一つ技増やしたところだ。折角だし、ノメアと一戦やったらどうだ?」


え、ええ!?そこまで上達してないと思うけど…


「大丈夫、こいつそこまで強くないから」


「姉貴が強すぎるだけじゃないの?まぁいいよ。私も暇だったし」



 

「じゃ、行くぞ。…始めっ」


バトルが始まった。ノメアの武器は槍らしい。


「『投げ槍フォーク』!」


うわ、危なっ!普通は槍当たったら大怪我だしな。


「ほら、桐生の技も見せてよ!さっき増やしたやつとかみたいもん。」


「えっと…『ヒートエアーガン』」


腕に当たった。え、傷出来てるけど大丈夫なの?


「大丈夫だよ。見てごらん。…ほら、攻撃するよー。」


傷がすぐに消えた。え、体どうなってるの?


「後で教えるね…ほいっ」


わ、刺さる!僕も『ヒートエアーガン』っと…


「わ、熱い!とりあえず私負けって事で終わろうよ」



 

「さっき、ノメアの傷がすぐ消えたのって…」


「あれねー私の能力だよ!」


「ノメアの能力は『超再生の能力』。どんな致命傷もすぐ治るんだ。だからダメージも大した事ないんだな」


「いや、ダメージは普通に受けるよ!?でも能力を使って回復も出来るんだー。疲れたから回復するよー…『ヒール』」


凄い、あれだけ疲れたのに嘘みたいだ!


「ちなみに姉貴の能力は『運を操る能力』。先の運も分かるから、便利そうなんだよねー」


「いや、私のはあまりなぁ…どう考えてもノメアの能力の方が良いだろ」


まぁ、確かに…ナルシェは戦いの時も能力使わなそうだしな…


「でも、何でこんな事が続いているんだろう…」


「さぁな。でもこれから桐生も一人で戦う事も出てくるぜ。能力使ったから確実にな。だから、鍛えとく必要があるんだよ」


ひ、一人で!?


「当たり前だろ。そもそもこの間の敵が組織の奴なんだからバレてるだろ」


「大丈夫、皆修行してるよ。」


自信はついてきたけど、一人でって聞いたら怖いなぁ…

杏歌です。深夜テンションで投稿してます。

いやぁ、三話ですね。実はというと、某3DSソフトで違う小説書いてました。知らない人の方が多いと思います。

こんなんですが、次も読んで頂けると幸いです。

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