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アビリティ・ファイティング  作者: 倉 奈ノ佳
一章 the new hero
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#18 常闇の謎めいた真実

 墓参りの時といい…唯世には謎が多い。そこで、尾行しようと思う。…とはいっても一人だと不安なので、ナルシェや千歳に手伝って貰う事に。こういうの得意だからと言って、ナルシェは夏樹も連れている。


「へぇ、桐生勇気あるのね。」


「ただ、少ぅし危険じゃないか?彼奴の能力の事もあるし、二つ目の能力が開花するかもだろ。」


「二つ目といえば、妹様も持ってるんだよな。」


「あ、あたしもなんだけど⁉」


そうだ。ノメアの二つ目の能力は治癒、千歳のは宝石創造だっけ。


「ノメアの二つ目のやつ…誰かに魔力を吸われた事があってな、その時に開花したんだよ」


魔力を⁉うーん、確かにリスクがあるな…でも謎が分からないと彼の思考が全く読めない。




 数日後、報告会を行なった。


「まず僕から…ごめん、特に成果がなかったよ。」


「私も無かったな。」


「じゃ次あたしね…まず一つ、あたしの部屋を漁ってた」


「うわ何それ変態だな」


うん、ナルシェがやってなければの話だけどね。


「二つ、誰かと電話してたわ。誰となのかしら?あたしがいるのに気が付いたのに、電話を切った後普通に振る舞っていたの。」


「あ、それは俺も見たッス。詳しくは分からなかったスけど、なんか復讐とかって言ってたッス。」


ふ、復讐⁉怪しいな…


「まぁ、怪しいと思って聞いてきたぞ。この間の事とか」


「あ、あたしもよ」


「へぇ、早いね。結果は?」


「聞こうとした所で能力使われたんだろうな。記憶に無い。」


ですよねー…。


「でも桐生だったら大丈夫じゃないスか?」


「そうね、男の会話した事あるんだものね」


「桐生、お前そんな奴だったのか…」


いや誤解だから!あれは千歳に関する話だから!変な印象与えないで下さい!


「分かった、聞いてみるよ」




「唯世ー、ちょっと聞きたい事があるんだけど。」


「はい…何ですか?」


いつも通り、天然そうだ。


「あのさ、この間の墓参りの時って…」


「あぁ、あれですか。()()()んです…あっ」


…帰った?シスコンが?あの時は千歳の死体に襲われてたから、パニックにでもなってた筈。帰るなんて考えられない。絶対に裏がある。


「…おかしいと思ってたんだ。君は何者なの?」


「皆してしつこいですね。でも能力に耐えているのは貴方だけですよ。」


頭が痛く、抉られる感覚がする。でも言葉を発する事は出来る。

「それでも聞くよ。君は何者なの?」


結局、能力には打ち勝った。代わりに、思いもよらない答えが返ってきた。


「僕は所謂『裏切り者』ってやつです。」


裏切り…?何が目的なんだ?…って何で刀握ってるんだ。


「何で…何が目的なんだよ⁉」


「おっと、それ以上は答えられませんねぇ。この事はくれぐれも話さないように。こうなった以上、貴方の命はもう僕にかかっていますからね。」


結構な近距離で、刀を喉元に突き付けられた。怖っ!


「あ、一つ忠告しておきます。ナルシェの様子をよく観察しておく事です。近いうちに、彼女の身に何か起こります。」


そう言って唯世は帰った。…ひとまず報告しよう。




「ただいまー…。」


「お疲れー。何か成果あった?」


「うん、聞けたっちゃ聞けたんだけどね…その…。」


「…絶っ対に何かあったわね」


その通り。でも詳細は言えず。命かかってるなんて言われたら、ねぇ…。


「あ、ナルシェ…気を付けてね」


「?私は常に警戒してるつもりだ。大丈夫、心配すんな。」


そう言うと思った。でも、彼女自身の守備は隙がある。僕ももう少し警戒しよう。

お久しぶりです。今お盆休みです。宿題とか何だよ…とか思ってます。

次回からクライマックスに入ります。あと何話かで一章は終わり、二章に入ります。ちなみに二章ではキャラが増えたりします。

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