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アビリティ・ファイティング  作者: 倉 奈ノ佳
一章 the new hero
10/35

#10 一味違う夏祭り

「…つー事でさ、商店街の夏祭り一緒に行こうぜ!」


「「は、はあ…?」」


 商店街で開催される、チケット紗制の夏祭りについて、急に触れた。いや、今日は前日だけど?


「いや、この三人分チケット貰っちゃってよ。行かないとご主人様が怖いんだよ」


ナルシェ、どんな上司だよ…。


「分かった、私も行くわ。桐生、あんたも行くでしょ?」


「え?あ、うん…」


「はー、良かったー。能力者で出店する人いるらしいし。」


おぉー!気になるな。


「それじゃ、校門の前で待ち合わせね」




 当日。僕と夏樹はTシャツで来ている。


「桐生はシンプル極めてんなぁ。白シャツにズボンだろ?」


「何だよ、スカーフ巻いてるんだけど。そういう夏樹も黒シャツでしょ?シンプルに見えるけど?」


「馬鹿。腰にチェーンつけてるだろ。それと、俺はズボンも中途半端な長さにしてねぇよ。でもさぁ、透月サン浴衣なんだろ?絶対似合ってるぜ。」


「二人共お待たせ。」


「やほ…」


透月が来た。服装は…紫陽花柄の白い浴衣に青の帯。長い髪はいつも通りのストレートだ。浴衣を着ているからか、髪もいつもより綺麗に見える。


「な、何よ!そんなジロジロ見る事ないじゃないの!さてはまた嫌らしい事を…」


怖い!全然違うって!


「…もう行こうよ」




 いざ会場に来ると、美味しそうな屋台が並んでいた。


「色々あんなぁ!…俺ケバブ食うわ!」


「私はソーダ買おうかな。」


楽しそうだな…僕はベーシックに焼きそばを買った。


「あれ、桐生達じゃない。揃って来たの?」


「うん。千歳は?」


「あたし?あたしは唯世の付き添い。店番は出来ないから、こいつのストッパーやってるのよ。あそこよ。」


「ふぁー、美味しいです!まだ食べられますね…あ、こんばんはー!」


唯世、食べ過ぎじゃない…?


「うちもだけど、ナルシェ達も出店してるわよ。うちはお祭りのグッズを中心に売ってるわ。後で寄ってみてね」


「ご主人様、そういう事だったんスね…寄ってみようぜ」




 先に叶世の屋台に行った。


「あら、いらっしゃ〜い。買ってく?」


「うーん…あ、ペンダント持ってきたんだけど…くすんでる、のかなぁ。」


「確かにこのままだと厄とかも大変そうね。ストーンだけ変えるわね。じゃ、少し預かってるわ。」


普段通りの商売になってる気が…


「お姉様、居眠りに気をつけてね」


「はいはい…あ、ナルシェ達の屋台、あっちの方よ。」




 唯世に案内されながら、ナルシェ達の屋台に向かった。うわぁ、並んでる。


「射的ですって。僕もやりたいですね…すみません、四人分お願いします」


「はいよー…あ、本当に来た!ちょっと並ぶけどいいよね?」


「…俺手伝った方が良かったんじゃねぇか…?」


「いや、姉貴が是非やってほしいって。」


金を巻き取るんじゃ…やめとこ。ところで、この屋台のスタッフは三人だけじゃない。ナルシェの部下とかだろうか。


「夏樹、ナルシェ達以外のスタッフって…」


「あぁ、俺と同様、ご主人様の部下だ。普段は隠してるけど、俺も含めて部下は皆、六芒星の紋章が付いてるんだ。…これ」


本当だ…左の二の腕に、水色の六芒星がある。


「こ、これ…移動教室の時とか着替えの時とか、バレないの?」


「大丈夫、部下と能力者にしか見えないから。クラスでも見えんのは恐らく桐生と透月サンくらいだぜ。」


ふぅ、良かった…とかなんとかと雑談していたら、僕達の番が回ってきた。


 射的はあまり得意ではなかったけど、アビファイでは僕の武器は銃だ。だからか、全ての弾が当たった。


「え、凄い!」


「流石ね。はい、景品よ。」


景品は三つ。一つ目はお菓子、二つ目は僕がつけているような橙のストール。そして三つ目はというと。


「残りの一つは特別賞だ。」


特別賞と言って渡されたのは…一見、ただの手帳。表紙のカバーは橙で、僕の好きな色だからちょっと嬉しい。非売品だとは言っていたけれど。でも何でこれ?


「…何これ、手帳ですかね?いや、何かあるとは思いますけど。」


「当たり。これ六芒星あんじゃん。俺の紋章と全く同じの。」


「えと…三人はどうだった?」


「「「全部外れ」」」



 

 その後、唯世とも別れて家に帰る事に。


「何か今日平和だったわよねー」


「あぁ、楽しかったよな!桐生は射的全部ヒットだし。」


「日頃の練習の成果ね。」


練習って程でもないけど…というかこの手帳、中も絶対何かある…

「…うわ、凄い!あんたの技とかまとめられてるページがあるわ!」


透月は透視で見たのか、見せていないのに言ってきた。確認の為見てみると、ナルシェの若干汚い字で分かり易くまとめられている。想定して…いや、能力で知ってたのかな、僕が特別賞当てるって。


「どう見てもご主人様の字だな、これ。失礼だけど、字汚いもんな。」


ストレート…でもオススメの戦法とかも載っているので、これを参考に自主練もしてみようかな。

杏歌です。テストォ…。

もう10話目なんですね。まだ半分ですよ!テスト近いので少しの間投稿しません、多分。

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