23話 皇女との謁見
お久しぶりです。一年ぶりですかね??
これからまた、執筆活動を初めて行きたいと思います。よろしくお願いします。
俺はこの城の最上階に位置する部屋へと案内された。
この城は階層が多いわけではなく、4回建てでかなり広々と作ってあり、上の部分の方はただの装飾らしい。
お嬢様と呼ばれるものの部屋の前に立ち、少し緊張を覚える。
「今からお嬢様、この国の第3皇女に会ってもらいます。くれぐれも粗相のないようにお願いしますよ」
「わかってるさ。だけど、なんで俺だけ先になんだ?」
「それはあってからのお楽しみですよ」
そう言って、コールは扉をノックする。
「コールです。お嬢様に謁見させたい者がおります。よろしいでしょうか?」
その声に反応して、扉の奥から声がする。
「構いません。お入りください」
その声はとても美しく透き通るような声で、俺に癒しを与える。その声の主の姿がとても気になる。
綺麗な装飾のドアノブを手に取り、コールは慎重に扉を引く。
「失礼します」
俺たち二人は礼儀よく入室する。以前の世界では、会社に勤めていた。自分で言うのはおかしいかもしれないが、それなりに礼儀作法には自信があった。
「お初にお目にかかります第3皇女様。私は旅をしているボウと申します」
俺はとりあえず普通に自己紹介し、一礼する。が、彼女からの返答は1つも返ってこない。それよりも、何か嫌な目線を感じる。
恐る恐る頭を上げると、そこに映ったのは、めちゃめちゃ金髪美少女には似合わない、人をゴミとして見ている顔だった。
(どういうことだっ!? 俺は当たり障りのない挨拶をしたはずなのだが、気に触ることでもしてしまったのか??)
俺は訳もわからず、困惑した表情を浮かべる。そんな俺の姿と、美少女の姿を見比べて笑いを堪えるコールが、やっとこの状況を打破しにかかる。
「お嬢様、感情がお顔にでておりますよ。元に戻してください」
やっぱり俺が何か悪いことをしてしまったのかっ!?
俺は第3皇女のお気に召さなかったことで、この後自分に降り注ぐ悪いことを考えながら、顔を真っ青にする。
その時、初めて皇女が口を開いた。
「コール! これはどーいうことなのかしら? 私は可愛い美少女たちを連れて来てくれたと聞いたのに、ここに来たのは可愛くもない男なんだけどっ!!」
皇女は完全にキレていた。それは俺にではなくコールに対してだった。
確かに俺は可愛くはないが、人からあんな顔をされるほど悪い顔ではないとは思うのだが.....
コールは困った顔をしながら、ことの次第を説明する。
「今回、お嬢様の言う通り獣人の可愛い子たちを連れて参りました。その時にですね、確実にお嬢様好みの女の子を発見しました。その父親がこのボウさんなんです」
コールは俺たちの力量を見て王都に来てもらいと言ったが、あれもブラフだったらしい。実際のところはこの皇女のためということだった。
コールの考えとしては可愛いので、うちの皇女様と会ってくれませんかよりも、力量を見込んでの方がついてくると思ったのだろう。
俺は状況を理解し、少し落ち着く。
部屋を見渡すと、綺麗系な顔に似合わず、とてもメルヘンチックな家具や、人形、ぬいぐるみなどが置かれてあった。
ただ、女の子の部屋をジロジロと見渡すのは気が引けたので、すぐに目線を皇女に戻すと、彼女は俺の顔をジロジロと見ていた。
「こんな可愛げのない男から、私好みのキューティフルビューティフルパーフェクト美少女が生まれるとは思わないんだけど」
「俺は可愛くはないですけど、別に醜いって程の容姿ではないと思うのですが.....」
そう、俺は何度もいうが別に容姿は悪くはない。良い方だと周りからは言われている。
ただ、そんなことは皇女には関係がなかった。
「私は、別に男の顔になんて興味がないのよ。男の顔なんて、家畜の牛や豚を見るようにどれも似たようにしか思わないの。だから、別に私の評価を気にすることではないわ」
顔に似合わないきつい言葉に俺は恐怖を感じる。
このお嬢様は異質だ。あまり関わるべきではない。俺の反応が危険信号を出すほどのものである。
そんな中コールはやれやれという感じで、お嬢様に説明する。
「お嬢様そこまでにしてください。それ以上言うとボウさんの男としてのプライドが粉々に砕けてしまいますから。それと、本当にお嬢様好みのお方ですよ」
コール、俺の心はもう傷ついているんだが。先にこういう人だって説明してくれよ。という視線をコールに送る。
コールはその目線を見て見ぬふりをする。
こいつ楽しむためにやりやがったな。俺は心の中でコールに呪いを送る。
「コールがそこまでいうのなら本当に私好みなのかもしれないわね。はやく連れて来てっ! このままじゃ私の目が腐っちゃうから」
皇女は手で目を覆い、男の俺から視線を逸らす。その行為に俺の心はまた傷つく。
(はやく、可愛いあいつらに癒してもらわないと俺の心が持たないぞ)
俺の心は家族を欲してやまなかった。
「お嬢様、貴女が会いたがっていた獣人の女の子たちも、このボウさんが話をつけてくれたおかげで、ここまで連れてこれたんですよ。ひとまず言うことがありますよね?」
その言葉で、皇女は手を目から離す。そして、少し俺から目を離して言う。
「あっ、ありがと」
その、少し恥ずかしげな態度に俺は可愛いと思ってしまった。
そう、思ってはいけなかったとすぐ後悔する。
皇女はすぐにまた手を戻し、焦ったようにコールに言う。
「コールっ! 私はちゃんと言ったわ! はやくっ! はやく連れて来て!」
すぐに元の態度に戻る。振り返ってみれば、別に恥ずかしがっているわけではなかった。頬も赤く染まっている様子はなかったし、目もたじろいでいるわけでもなかった。
彼女はただ、この醜い生物を視界に入れたくなかっただけだったのだ。
俺の心は完全にへし折られた。
その姿を見て、コールが笑いが堪えきれていない。
コールはその笑い混じりの声で、俺の肩をそっと叩いて言う。
「そろそろ子供たちを迎えに行きましょうか」
薄々勘づいてはいたが、コールは性格が悪い。
俺は彼を恨みながら、その部屋を後にした。
お嬢様はいかがだったでしょうか?
こういう女の子も私は嫌いではないんですよねw
コメント等々よろしくお願いします




