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召喚士はロリをうむ  作者: 狸 一郎
14/25

14話 覚醒の時

すみません!

これから何回か、ボウとノゾミを行き来します!

わかりにくくてすみません、

 俺たちは激しく剣をぶつけ合っていた。

 周りに響くのは剣と剣の音だけだ。

 俺は右に振り、剣を戻して防御、など、多彩な動きで予想もできない動きをしていくが、彼はあっさりそれを受け流していく。


 剣術S、それはとても楽なもので、持った途端、最善な動きが頭の中に浮かび上がってくる。

 だが、それでも彼を捉えきれるか定かではない。


 ただ今言えることは、彼が剣士ではないと言うことだ。


 それはどこから言えたのか、それは彼の使い方は完璧だ。だが、彼には攻める技が無かったのだ。


 剣士には魔法使いのように、特殊な技を持っている。

 例えば、剣と剣をぶつけ合ったときに相手を跳ね返すとか、剣に力を加えることで攻撃力が高まるとかだ。

 だが、彼は何もせず、俺と同じようにただ剣を使うだけだった。


 俺は彼との間合いを少し取る。


 「あんたも剣士じゃないんだな。それなら俺と互角じゃないか?」

 「もってことは、君もやっぱり剣士じゃないんだな? だったらこの勝負は経験の差ってことだな」


 彼はそんな言葉を不気味な微笑みを浮かべながら放つ。

 そう、この勝負は剣術に対しては、経験というものが、勝敗の要を握る。

 ってことはだ。この勝負は彼にあるということにある。


 だが、それ以外にも彼には決定的な自身があるのだ。

 それは彼の能力ってとこだろう。

 まだ、わかっていないが、この軍団の頭領になるほどだ。それほどの力なのだろう。


 だから、今俺に見える勝機というのはゼロに近いものだった。


 この状況を打破する方法、それは新たに召喚するか、この第二の魔法、付与魔法を完成させるかだ。

 だが、どちらも望みが薄い。

 だが、この状況を打破するには……


 「でも、君、戦えそうにないオーラを出していたのに、案外戦えるじゃないか? さっきまでのことは撤回させてもらうよ。だが、まだ私の思っている強さには届いてないかな?」

 「じゃあ届かせてあげますよ? 真の強さはここからだ!」


 はったりだけは聞かせておく。

 それで相手は少し、俺の能力っているのに警戒してくるだろう。

 だが、それは俺も同じだ。

 だから俺はその能力の発動の前に殺る!


 俺は前へ、前傾姿勢で踏み込む。

 それに対して、彼は防御の構えを取る。


 チャンスだ!

 これによって彼のそばに行くときに余裕ができる。


 俺は彼の目の前についたとき、地面にある砂を掴み、彼の顔面に投げる。

 それを回避するために彼は剣を振るい、砂を風で退かす。


 今だ!

 俺は持っている剣を彼に突きつける。

 俺の敏捷性、剣術のステータスはかなり高い方だ。

 これは殺った! その時だった。


 「いやー、それは浅はかな考えだよ」


 彼は俺の視界から一瞬で姿を消す。

 いや違う、彼が消えたのではなく。俺がずれたのだ。


 「何だと!?」


 俺は一瞬パニック状態になり、次への反応が遅れる。


 俺がコールの攻撃に気づいたときにはもう遅かった。

 俺は必死に体をよじってかわそうとするが、彼の剣は俺の腹部を捉えていた。

 被害としては軽症だが、血の量が多い。それが服について段々と多くの部分へ広がって行く。


 早く決めないと、俺の血が持たねー。


 俺は一旦、死にそうなほど痛い腹を抑え、彼から間を取る。

 もし、コールの能力が相手と自分との場所を入れ替えることなら、自分と相手との距離が空いてしまえば効果が薄れるだろう。


 俺は頭をフル回転させる。


 付与魔法。

 それは何かに付与させなくては効果を発揮しない。

 だがらその効力は、自分にも、仲間にも、魔物にも、相手にも発揮しなかった。

 なら何に反応するんだ?


 俺のそんな思考の途中、警戒を怠ってしまっていたらしい。


 俺は前から来るコールに気づくのが遅れてしまった。


 「捉えた!」


 彼の言葉が、俺の耳に入るとき、俺はとっさに足を躓かせて転んだ。その行動で彼の攻撃をかわし、俺は、草むらに飛び込む。


 くそ、今のでまた傷口が広がってしまった。

 このままじゃやばい!


 ──その時だった。


 俺はある仮定を思いついてしまった。

 それは、


 『この能力は生命にかかるのではなく、それ以外にかかるのでは?』


 と。


 そして、もう一つわかってしまったことがある。


 それは、コールの能力は俺を目視しておかないと使えないということだ。

 見えているものとは、場所を交換することができるが、そうでないとできないらしい。


 だが、これはあくまでも予測だ。

 もし、できるのだったら、何度も場所を交換して、相手の位置を探ればいい。

 なのにしてこないということは、俺の予想はかなりの信憑性があるはずだ。


 俺はこの希望に全てをかけて、願いを込める。


 力よ! 今目覚めろ!


 俺は木の影から飛び出し、彼の注意を俺に持ってくる。


 「さあ、これからが勝負の始まりだ! さっさと勝負をつけさせてもらう!」

 「ふっ! 何か吹っ切れたようだね。ここから私もギアを上げていくことにしよう」


 俺たちは互いに剣を握り直し、目の色を変える。


 「さぁて、後半戦の開幕だ!」

どうだったでしょうか?

真の能力はまだ、仮定です!


次の話はノゾミパートなので、2日後に公開かな?

よろしくです!

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