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召喚士はロリをうむ  作者: 狸 一郎
13/25

13話 娘であるために

今回はノゾミ目線で書いたんですが、書き方が下手なのでそうなってません。

すみませんm(_ _)m

だけど、そこを我慢して読んでいただいたらうれしいです!!

 ノゾミは森の中を彷徨っていた。

 ノゾミはザイに勝負を誘われてついていったが見失ってしまい、強襲に備えながら探している。


 どこにもいない……


 だが、彼女は気づいていた。この近くにいることを。


 ノゾミは魔法の才にとても優れている。

 だから彼女は気づいてしまうのだ。体から溢れる禍々しい魔力のオーラに……


 「ザイさん? もう貴方を見つけました。隠れても無意味ですよ? 早く出てきてください」


 ザイはやれやれとその言葉に答えながら木の影から出てくる。

 だが、そんな態度を、彼女の目を見てから彼は止めた。


 「嬢ちゃん凄いな。その年でこの強さか。なぁ、あんな出来の悪い親なんかより、俺らと一緒に行かないか?」

 「それはどういうことですか? 私への侮辱とみなしていいのでしょうか?」


 そんなザイの言葉でノゾミの目の色は一瞬でかわる。


 彼女に取っては父親の存在はこの世で一人しかいない、唯一、自分のことをよく知っている人だった。そして、彼女が愛した、そして愛された大事な家族だ。

 それを侮辱されたことは、召喚された従者ということだけでなく、

 一人の家族として許せない行為だった。


 「私をいくら侮辱しようと構いませんが、パパだけは駄目です」


 ノゾミは剣を握る力を強める。

 もう、今にも先手の1歩を踏み切りそうだった。


 「まてまて、俺は別に侮辱している訳じゃない。あいつは確かに頭の良さに関してはコールにも負けないくらいだ。だが、奴からは武力という力を1つも感じなかった。そう、彼はお前の隣には相応しくないってことだ」


 そのことにはノゾミも気づいていた。

 ボウには武力の才もあるのだ。だが、それを発揮するための自信というものがなかったのだ。

 それは簡単には身につかないもので、難しいものだ。

 だが、ノゾミは許せなかった。


 「別に私が誰の隣にいようと関係はないでしょう! 私はパパの隣にいたいんです! 大切な、そして大好きなカッコイイパパの隣がいいんです。隣じゃなきゃ駄目なんです……」

 「こんなにも可愛くて強い子に、こんなにも思われる親はさぞかし羨ましいことだな」

 「そんなことないです。私は強くなんかない、です」


 ノゾミは確かに強い。

 それは表面的なものだけだ。

 彼女に足りないもの。それは心だ。まだ、彼女は子供、それが彼女の心を育てきらせていなかったのだ。


 頼れる人が居ないと自分が壊れてしまう。

 それが彼女の心で渦巻く、モヤモヤした気持ちなのだろう。


 「私は弱いです。一人だと何もできなくて、パパがいなくなると手が震えて剣をちゃんと握れなくなるほど怖くなるんですから」


 ノゾミは剣を持っている右手を左手で包み込むようにして、恐怖を押さえ込もうとする。

 だが、その左手へそして全身へと、恐怖という負のオーラが広がって行き、遂には、


 「どうして泣いてるんだ?」


 涙を流してしまっていた。

 その涙を拭おうとする手は言うことを聞いてくれず、ノゾミは涙を垂れ流し続けた。


 「こんな私の姿を見てもなお、あなたは私が強いと言えますか? 私のパパがどれだけ大切な人かわかりましたか?」

 「お前が弱くて、あいつがとても大切な人だと言うことはわかった。だから俺はもう勧誘なんてしない。これからは敵として見させてもらう」


 ザイは腰にかけていた剣を抜き、その剣をノゾミの方に真っ直ぐ伸ばす。


 「だが、戦うなら元気な嬢ちゃんとやりてーな。だから1つ大人としての助言だ。今を考えるな、先を考えろ!」


 その言葉が彼女の心に重く突き刺さる。


 今を考えるな、先を考えろ

 その言葉の意味は、まだ深くはわからなかった。だが、表面的なものだけなら彼女はわかっていた。

 それは、


 今、パパがいないことを考えるのではなく、終わったらパパに会えることを考えろということだ。


 ノゾミの不安は一気に晴れる。

 いち早くパパのもとへ行きたい。

 それだけが彼女の頭を覆い尽くす。


 「いい目になってきたじゃねーかよ!」

 「それもあなたのおかげです。感謝します!」


 ノゾミは剣を握る力を最大限まで高める。

 ザイの方は、構えという構えを取らず、ラフな体制で身構える。

 それは空きが見えすぎる。だからこそ、どこを攻めていいのかわからないのだ。


 ノゾミは1歩2歩と、下がる。それに彼は対応してちゃんと間合いを詰めてくる。


 「攻めてこないのか? まだビビってるのか?」

 「そんなことはありません。ただ、あなたが不気味すぎて近づきたくないだけです」

 「そんなこと言われると悲しいじゃねーか。 来ないんだったら行かせてもらう」


 ザイは大きく1歩を踏み込み一気に間合いを詰めてくる。

 それに対応して。ノゾミも遅れ気味に足を踏み込み、剣と剣をぶつけ合う。


 「もう、剣と剣をぶつけた以上、なんの手助けもしないぞ! 意地でも勝たせてもらう!」

 「いや、勝つのは私です! そしてパパにいい子いい子してもらうんです! それだけは譲れません! もう1回言わせてもらいます。勝つのは私です!」

 「いや、俺だ!」


 二人は長いそして、何者も寄せ付けないような鍔迫り合いをする。

 それは大気を震わせ、この森全体に高い音を響かせた。


 ノゾミの頭には、ただ一人の笑顔しか浮かんでいなかった。

どうだったでしょうか?

ノゾミのかわいさがどんどん話を追うごとに増してきて、書いてる私が惚れすぎてやばいです!

これからも可愛くなるよう努力していきます!

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