表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

■第3話 Side:ソウタ

■第3話 Side:ソウタ


 

 

夏祭りのことが頭をグルグルして、もう眩暈がしそうだ。


母ちゃんが更年期で眩暈が云々ゆってたのバカにしてたけど、謝る。ごめん。

眩暈ってツライんだね、母ちゃん。 俺も若年期?障害とか、かもしんない。

 

 

どうする?

どうする?俺。

だって、もし行って、もしノコノコと行ったとして、見紛う事無く勘違い

人違いだったとしよう。

 

 

死ぬ。

俺、死ぬよ?

死んじゃうよ?

あれ?なんでオオムラが? みたいな半笑い顔向けられたら、俺、即死だよ?


ハズ死するわ。恥ずかしすぎて死ぬわ。

”死因:ハズ死 ” ちょっと、いやかなりダサい。

死因報告書?的なやつに、そう書かれんのかな。

もっと頭良さそうな言い回しになるか。

ならいいか。 いや、いくねーだろ。

 

 

でもさ、よく考えろ。ロダン作の俺。


ほんとに俺への手紙だったら、行かなきゃそれは相手の**さん(仮)を傷つけ

ることになる。

逆に、俺じゃなく細マッチョへの手紙でも、靴箱間違ってましたよって教えて

あげなきゃ細マッチョからスルーされたと思って哀しむかもしれない。

それは気の毒だ。

 

 

スルーって一番ツラいパターンだって知ってる。

小学4年の時、なんか知らんけど女子を怒らせてクラス全女子から無視されて、

俺、泣きながら家に帰ったことあった。思い出すだけで胸が痛い。


だから、やっぱ、俺は行かねばなるまい。

**さん(仮)の間違いを訂正する為にも。

 

 

**さん(仮)の間違いを訂正するのは、夏祭りの夜7時。

部活は6時半頃おわって、それから家に帰って着替えて、その後夏祭りって。

ちょっとタイトなスケジュールだけど、そこら辺どうなってるんだろう。


**さん(仮)はもし帰宅部なら時間的に余裕だろうけど、俺が野球部だって

知らないのかな?

知っててこのハード・スケジューリングだとしたら、かなりのドジっ子だ。


やはりドジっ子恐るべし。

ドラえもんでも準備しとかなきゃ、俺、着替えらんないよ。

青い半月ポケットが無ければ、俺、無理よ? あれ、白だっけポケットは。

 

 

助けてー ドラえもーーーん! このままじゃ、俺、ユニフォーム姿で人生初の

夏祭り参戦ってことになります。 もしかして**さん(仮)は、すげえ可愛い

浴衣とかで来てくれちゃうかもしんないのに。

俺、泥で汚れたユニフォームって。

 

 

助けてー クリーニング屋さーーーん! 

今からじゃ真っ白にするのは厳しいですよね?

今からユニフォームをカッチリとドライクリーニングすんの、今日の午前中まで

に出せば明日の夕方には出来るって、そののぼり。 

都市伝説かと思ってたけど信じていいの?


その前に、出したら今日の部活出来ないじゃん。 

ダメじゃん。ドライクリーニング。

今後はもう、無意味な頭からのスライディングやめようね、俺。うん。

 

 

着替え問題発生、問題継続中、解決方法思いつかず。


続・ロダン作 ”考える俺 ”

 

 

 

夏祭りは、もう明日・・・

 

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ