「…(三点リーダー)」についての個人的な見解
「…(三点リーダー)」は二つつなげて使う。
常々、様々な作品で駄目だしされていることですが、個人的ではありますが見解を。
「作者」と「編集者」あるいは「読者」が、
「どの様な使い方」で使用されているかを「認識」できれば、お好きな様に使用してください。
どうして、このような見解となったのか?
それには「国語」としての「…」の扱いに関わりがあります。
日本語としての「呼び名」は、「てんてん」となります。
「符号」は「……」又は「…」です。
つまり、どちらで使用してもいいのです。
とはいえ、なぜ「二つつなげて使う。」などという使用法が上がってきているのか?
種々、説はありますが、私の個人的な見解を述べさせて頂きます。
従来、日本では「手書き」の「縦書き」で文は作られてきました。
その際、「…」は非常に見分けが難しかったと思われます。
マス付原稿用紙の様に、1マスに書かれていれば「…」は直に分かります。
しかし、作家によっては「罫線のみの紙に書く」「罫線すら無い紙に書く」など多くあったのではないでしょうか?
字の汚い作家も、きっと多くいたでしょう。
直筆であれば「、、、」「・・・」との見分けもつき難かったのではないでしょうか?
そんな中、作家と編集者との取り決めで「…」は2つつなぎで使用するという利用法が生まれたのではないかと思うのです。
現代でも「……」と二つつなげて使う方法が主流ではあります。
かといって、他の方法が正しくないわけではないのです。
「…」などの「くぎり符号」は、文脈を明らかにして、文の読解を正しく、かつ、簡単にしようという主旨で使用するものだからです。
つまり一種の修辞(飾り言葉)ですので、極端な話を言えば「★★★」を「…」として使う事も問題は無いのです。
そこで、最初の見解となります。
「作者」と「編集者」あるいは「読者」が、
「どの様な使い方」で使用されているかを「認識」できれば、お好きな様に使用してください。
とはいえ、主流であるという事は、多くの方に読解しやすい文ではありますので、できるだけその様に使用した方がいい事には違いありません。
参考文献
文化庁 > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 国語シリーズ > No.56 国語表記の問題
付録 くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)