表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
頑張れ!笑顔なPKくん!  作者: ミスタ
6/33

第6話:成長

始まったのかな?

「人形、そんな装備で大丈夫か?」

「大丈夫だ、問題ない。

…店の旦那には一番いいのを頼むって言ってきたから」

「それなら安心だな」

何が安心なのかは自分でも分かってないが、

まあそういうことにしておこう。

でもまあ旦那の店はすごいぞ。

高くて手を出せなかったけど、自動で動く人形とか、爆発する人形とか、

ビーム出す人形とか、弾幕張る人形とかな。

七色の魔法○い意識しすぎだろ。

シャンハーーイ!!

まあ人形であればなんでもいいらしく、

地面から任意に赤い槍を生成して串刺しにする白黒の熊?人形とか、

レーダーとインベントリを兼ねそなえた白い小動物?型の人形とか、

攻撃に反応して巨大な魔女を形作り、首をマミってくれる女の子の人形とか、

着ぐるみやら、マトリョーシカ型宝箱とかいろいろある。

このテディベアだって面白い機能が付いてるしな。

また金が貯まったら行ってみよう。

それよりもまずは目の前のウサギだ、

「テディベア、横殴り」「ピョ――ン」

テディベアで突進を迎撃しただけである。

「テディベア、振り下ろし」「ピョッ」

テディベアでとどめをさしただけである。

「テディベア、振り上げ」「ピョオオオ」

テディベアを盾にして突っ込んできたところを、

テディベアもろとも蹴り上げただけである。

「そしてテディベアに隠されたる機能、

テディベアに抱きつきながらぁ突進!」

「ぴょぴょぴょぴょぴょぉぉぉぉぉ」

成果:ウサギ4匹<死骸もどきと魔核>

ちなみにこの世界の経験値は、

魔核と呼ばれる魔物の核そのものを使って行う。

倒したら自動的にインベントリに入っているので獲り逃すことは無い。

それを手に持って使うとだけ念じれば、

即座に経験値が入る。 お手軽?だ。

それと死骸?の方は手を触れるとその部位がインベントリに入り、

ほっとくとしばらくしてから消えることになる。

まあ、しばらくはもってしまうので、

その間違うモンスターが寄ってきたり、

死骸を武器にしたり、、

死体に集めさせて効率狩りしたりと出来るわけだな。


その後も何匹か倒したら頭の中からファンファーレが鳴り響く。

ついにレベルアップ! ひゃぁっはぁぁぁぁぁぁぁ!

名も無きウサギ達よ。 お前達は見事俺の糧となった。

どうか心安らかに眠ってくれ。

いや、言ってみたかっただけです。


#人形 男

Str:15 Vit:1  Int:1 Min:1

Dex:1  Agi:30 MP:1  Luk:7

スキル:エフェクト、ノックバック効果上昇<2>、状態異常発生上昇<2>、隠蔽、感覚上昇、付与魔法、製作<料理>、連撃強化、製作<薬>、スマイルパワー


それぞれが1.5倍ってところか。

「というかレベルアップすると初期値の半分加算、

初期値が奇数ならば2レベルごとに1おまけがつくって感じかな。

あと<>の数字はスキルレベル、最高10。

カンストした状態でなんかすると、ハイスキルになって強くなる」

はいはい、説明乙。

「お前のためにやったんだろーが」

すまんすまん感謝感謝。


「それよりお前、最後の技…あれなんだ?

なんか人類の狂気というやつを感じたんだけど」

ああ、あのテディベア抱きつき特攻のことか。

「それはな、テディベアを両手装備にして…つまり両手で持って、

相手にぶち当てると腹から棘が出てくる仕組みになってるんだよ」

あの棘って一本一本攻撃がバラバラってことになってるから、

俺の連撃強化にぴったりなんだよ。

つまりあれを一発当てるだけで連撃数はメッチャ稼げる。


 レベルアップを一回しただけなのに、

湧き上がってくるこの全能感。

今なら何をやってもうまくいきそうだ。

「なんかこれがあるだけで、ボスも倒せそうに思えてくるぜ」

「なんか子供みたいにしゃべってるときも気持ちワリーけど、

そんな感じでしゃべられても違和感マックスでやっぱキモイわ。

それにボスを倒す? 馬鹿言っちゃいけねえ。

βーテストのときは最初のボスを倒すまでに、

レベルが10以上の攻略組が10人でようやく倒せたんだぞ。

あれは確か一週間かかってるから、

デスゲームになって無茶なレベリングが出来ないことも考えると、

最低でも数週間は必要だ。

それをたった一日プレイしただけのレベル1で挑む?

ばっかじゃねーの。 ほんとに馬鹿なの? 死ぬの?」

うるせーな、そこまで言わなくてもいいじゃねーか。

ようするにまだまだレベルが足りないってことなんだな。

それじゃあレベリングをいっちょ頑張りますか。


”始原の魔将スター・タイガーが討伐されました

これにより西サウスエリアが開放されます”


 頭の中にそんなアナウンスが聞こえた。

「だって、タロット」

「そんな、ありえない。

ボスってのは東西南北に存在すんだが、

魔王を倒しに行くルートである西は、

他の方角に比べて強めになってる。

一体どんなパーティーが倒したっていうんだ?

って、人形。

どこに行こうとしてんだよ」

「そんなの決まっている」

俺たちはゲーマーだ。

他の奴にボス奪われて、そのままにしてるわけねえだろ。

今、努力して並び立つ。

次に努力して先に行く。

また努力して高みへゆく。

努力し続けて見下ろし続ける。

いつだってそれが俺達のやり方、そうだろ。

「「だから、俺たちもここのボスを倒して並ぶところから始めよう」」


”大砦の門番が討伐されました

これよりサウスエリアが開放されます”


「…ねえ、タロット。 俺たちがいるのって」

「ああ、南の平原だよ。

あとその子供っぽいしゃべり方に俺ってつけんな」

しばらくむなしい風が吹き荒れた。


 もうこうなったら自棄レベリングだ。

敵はどこだ? 敵はどこだ?

物欲センサーめ。 邪魔すんじゃねーぞ。

いたぞウサギ。

死ねエエエエエエエエエエエエ。

そうやって突進してくるウサギに向かって、大きくテディベアを振りかぶり、


            死んだ。



 …おい…開け…ろそ…死ん…

「あれ? 生きてる?」

「正確には死んだとかそういう話じゃないがな。

お前はあの一撃で一割以下まで体力がなくなったから、

気絶状態になっただけだ」

そして俺はVITが1しかないことをタロットに告げた。

思いっきりぶん殴られた。

そして俺はまた気絶した。


俺が目覚めるなり、タロットが滔々と訓戒を垂れてきた。

「いいか、タロット様の戦闘講座パート2だ。

俺たちプレイヤーが死ぬ条件は2つある。

一つ、体力がなくなること。

二つ、魂とかソウルとかって言われている核が壊れることだ。

特に二つ目はリザレクション系も効かなくなるから要注意だ」

聞くところによると、

どうやら俺たちにも魔物と同じように心臓付近に核があり、

それが生命維持全般を請け負ってくれているから、

頚動脈が切られたとしても即死はしないって事になってるらしい。

だがいいこと尽くめではなく、

今度は魔物のほうも俺たちと同じように、

俺たちの核をどうこうすると存在が進化したり強くなったりするらしい。

ただでさえAIで知能が成長してんのに、

データ-上でも強くなっていくってどんな鬼畜ゲーだよ。

というかユニークモンスター系、

つまりある程度の水準以上のAI搭載モンスターにそれを気付かれると、

他の魔物の核を奪っていつのまにかボス級になってました、

っていう事例も存在したようだ。



 そのときの俺は考えもしなかった。

同じ陣営の核でも成長できると言うことを。

プレイヤーを殺しても成長できるということを。

プレイヤーの核は魔物が一回使っただけで進化するくらい、

高密度な経験値の集まりだということを。

このときの俺はまだ シ ラ ナ イ…。

”キャラ紹介”

有栖川 アンドロイド

人形が大好きで大好きでたまらなく、

造る防具や武器、消費アイテムすら、

人形系の物にしてしまうほど。

本人はとあるSTGの影響で十色の魔法使いと呼ばれたがっているが、

実際には”人形軍隊操者ワンマンアーミー”の名で呼ばれる

ことのほうが多い。

近所の店の青年?を師匠と仰いでおり、頭があがらない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ