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頑張れ!笑顔なPKくん!  作者: ミスタ
29/33

第29話:防衛

総合PV10000突破。

感謝感激雨あられ。

ヒヤッフゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!

というわけで始めまーす。

 ゴトーです。

床や壁に真っ赤な絨毯がびっしりと敷かれていくこの状況を、

一体どう収めたらいいのかを思考しているゴトーです。

それはさておき、

現在プレイヤーの大群が、

この町に向かって進軍中なのです。

ですが完全に舐めきっている4人を、

全員刺して斬って抉っているご主人様に、

このことを伝えた方がいいのだろうか?

この前タロット様と喧嘩なさっていたご主人を、

お諌めしたところ、

故意にではありませんが、

滅多刺しにされたので、

あまり近づきたくないゴトーです。

かといって言わないわけにもいきませんし。

…どうしましょうか?


~主人公Side~

 さて町にプレイヤーが迫っているそうだ。

そんな話を暴れた4人に、

ついでにタロットとゴスとビキーにも正座させようとしていたら、

ゴトーから聞かされた。

「そうかそれならたぶん地下にいたほうがいいと思うんだ」

とある経験からそんなことを言い出す俺。

たぶん今回の予想は外れないだろう。

地下室にいる化物という名のお姫様を見て、

逃げ出そうとする四人を何とか押し込め、

あとはそのときを待つ。

というか、師匠が迎えにきたんじゃなかったの?

帰れよ、今にでも。

だけどそんなことを言ったら喰われる。

思うだけで終わらせておく。

いや、思うだけじゃ駄目だ。

家畜の安寧は要らない。

というわけで4人を前に押し出し、

生贄にして懐柔を試みる。

もちろん四人は抵抗する。

タロットと執事達は、

それを見てなんだか馬鹿にしているような気がした。

後から聞いてみたら、

小さい男の子が大人にじゃれているように見えて、

とても滑稽だった<笑>そうだ。


 そんな風に地下でじゃれあっていたら、

地上で一陣の風が吹いた。

恐る恐る顔を出すと、

いろんなものが消えていた。

100年以上前におきた第二次戦争では、

一つの爆弾で町が滅んだそうだ。

今俺の目の前に広がる光景もそうだ。

ひざの高さより高いものは、

生物だろうが、城だろうが、

植物だろうが、悪魔だろうが、

ごく一部を除いて消え去っていた。

ごく一部というのは、

ズタぼろになったバアル様、

地下から這い出てきた俺たち、

プレイヤー諸君、

運のよかった悪魔達、

そして…、

城よりでかい剣。

あくまでイメージだ。

対比するのにふさわしいものが無い。

ちなみに城よりでかいのは間違いない。

だってねえ。

どんな城だって、

雲を突き破ってはいないでしょう。

そんな城なんて聞いたことが無い。

山と比べてどうかといったら、

富士山みたいに雲を突き抜ける山も、

数多く存在するからなんともいえない。

そんな剣が点を衝くように立っている。

この位置からじゃプレイヤーが小さすぎて、

判別は困難を極めるが、

あんなものを装備できるキチガイなんて一人しかいない。

AUロリチートだ。


 さてバアル様を殺されたら、

パーティーの野菜成分が激減してしまうため、

なんとしてでも阻止しなくてはいけない。

俺たちは急いで駆け出す…ことはせず、

準備を整えてからビキーにのって、

タイミングを見計らって突撃した。

ただの特攻は馬鹿のやることだからね。

そして魔王軍とプレイヤー軍は、

俺たちが突入すると同時に、

乱戦状態になった。

ちなみに俺たちの中には、

例のお姫様も含まれていたりする。

ビキーに乗る際に後ろに座られ、

本当にビビッた。

排泄行為が再現されてなくて本当によかった。

そのかわり四人の中で、

狙撃専門とかって主張したスナイは置いてきた。

 

 俺は突入した直後に、

適当なプレイヤーに”君と僕だけの世界”を使う。

理由はなんだか危ない気がしたからだ。

もちろんおれに危機察知スキルはない。

だけど走馬灯がはしったら、

それはピンチだということを示しているんじゃないだろうか?

哀れなそいつを適当に、

内臓を掻き出す感じで惨殺して、

その後に解除したら、

悪魔もプレイヤーも、

なんか違うものになっていた。

腐敗? 違う。

狂化? 違う。

暴走? 違う。

混乱? 違う。

猛毒? それもなんか違う。

今まで見たことも聞いたこともない、

他人を食い、

自分を傷つけ、

腕とかが泡立ち、

我先にと襲い掛かる。

「えーと、説明書には、

某ハザードゲームをとことん再現してみたそうです。

あっ、これ予防薬です」

確かマッドだったかな?

そんな感じの奴が俺の口の中に、

変な薬品を押し込んだ。

その薬品を嚥下したころには少し落ち着いた。

つまり俺の惨劇の夜の上位版って所かな?


 しかし状態異常回復薬は効くみたいで、

なんともない奴が大多数を占めている。

しかし大丈夫な奴らだけを狙いすまして、

頭に銃弾が撃ちこまれる。

撃ちこまれた奴は、

次第にあたった部分から、

ポリゴンが剥がれるように、

ぼろぼろと落ちていく。

だけど少したったら、

高速移動しているアカベエに銃弾を全て斬られ、

効果をなくしていた。


 だけどスナイはまだいいほうだ。

レベルが低く、

前準備が一切出来ない状況という、

罠師にとっては極悪な状況に放り込まれたトラップは、

流れ弾を受けあっさり死んでいた。

まあどうでもいいか。

だけど罠はいくつか作っていたようで、

時たま思い出したかのように、

棘に串刺しにされたり、

木っ端微塵になっている奴がいた。


 何も情報を出さなかった、

四人の代表は、

アカベエよりさらに高速で動いて、

首を掻っ捌いていた。

傍目から見ると、

いきなりいろんなところで、

首から血を吹いて倒れる人がいるぐらいしか分からない。

一度だけ目が合った俺に、

首を掻っ切りながらサムズアップしてたから、

何とか分かったようなものだ。


 俺やタロットも負けずに、

ゴトーたちの攻撃の一部に見せかける形で、

次々とプレイヤー達を屠っていく。

プレイヤーの人数は多かったが、

その分攻略組の割合が少なかったようで、

何とかばれずに狩り続けられた。


 しかしそんな俺たちの努力むなしく、

脳内にアナウンスが響き渡った。


”暴食の魔王バアルが討伐されました。

これにより傲慢の魔王ルシフェルの城が開放されます。

これにより一部のクエストが解放されます。

これにより一部のモンスターが解放されます。

これにより一部の魔族が消滅いたします。”


そして数ヶ月間、

共にプレイヤーを殺し、

共にNPCも殺し、

共に料理を食べ、

共に笑いあい、

共に出かけ、

共に寝た、


 ゴトーはどうでもいいけど、

ゴトーに持たせたまんまの、

金とか、アイテムとか、食材とかが消滅した。

ふざけるなよ。

あのアイテムのドロップ率めっちゃ低いんだぞ。

物欲センサーに阻まれながら、

頑張って取ったんだぞ。

返せよ。

アイテムとかを。

従者が消えたらせめてその場にドロップするか、

俺のインベントリに転送しろよ。

何で一緒に消えるんだよ。

”ステータス比較”

ネタばれになってしまうため、

開戦前のステータスを比較。

<>=カルマレベルで上がった数値

《》=ステータス上昇系で補正された数値


#人形 男<109<+4499>>

Str:550<+12000>Vit:55<+8000>

Int:55<+12000>Min:55<+4000>

Dex:55<+34000> Agi:1100<+8000>

MP:55<+8000> Luk:275<+4000>


#AU 女<9999>

Str:25000《974999》Vit:25000《974999》

Int:25000《974999》Min:25000《974999》

Dex:25000《974999》Agi:25000《974999》

MP:25000《974999》Luk:25000《974999》


何このステータス?

ただしノーチート。

途中で必要経験値激減と取得経験値激増、

モンスタードロップ率が、

常にモンスターハウス状態になるスキルをつけて、

レアモンスターを虐殺した結果です。

《》の補正は本来ならステータス上昇系は、

一人で独占せず、

いろんな人に分配され、

ここまでは上がらないはずだったのに、

未踏地をソロ狩りし続けた馬鹿がいたせいでこんな結果に。

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