表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
頑張れ!笑顔なPKくん!  作者: ミスタ
21/33

第21話:最強

始まりはいつもより遅く訪れる。

すみません、コミケに行った疲れで、

寝てしまったら投稿が遅れただけです。

祝勝会用に作った料理は、

昨日の夜に食べた料理よりおいしく感じると好評だった。

まあ、初めてDexが高い生産職を、

殺った、というか虐殺したの方が正しいかな?

それで器用値に今までの倍以上の補正がかかって、

よりおいしくなったんだろうけど。

別に俺の料理の腕が上がったわけじゃない。


 それにしてもカルマレベルとあわせたなら、

今の俺に器用値で勝てる奴なんているのか?

もともと器用値に20ポイント費やしていたし、

今上がった分とあわせれば、

何これ? 5桁を超えてんじゃないの。

流石にこれ上がりすぎじゃね?

もうこれは俺に敵はなくない?

…そう思っていた時期が俺にもありました。

「ふっふっフ、いつから錯覚していタ?

リアル器用値も考えたラ、

負けるはずが無いんだヨ。

残念だったネ」

うぜえ、この青年。

そしてどこから湧いてきた。

いつからいたんだ?

あたりを見渡すとダンボールが落ちていた。

納得した。

「そうダ、君には感謝しないとネ」

いきなりわけの分からん事を言ってきた。

本格的に頭がいかれているんじゃないだろうか?

「失礼ナ、

感謝したいといったのワ、

相棒を召喚する方法を思い出したからだヨ。

何故かあいつだけプレイヤー枠でゲームしててね。

それで連絡が取り辛かったんだヨ」

こんな奴の相棒?

可哀そうに…。

「いや、可哀そうじゃないからネ。

むしろ後始末担当のこっちの方が大変なんだからネ」

後始末か、

確かにそれは大変だけど。

言ってる意味もよく分からないし、

なんか変な儀式やってるわ。


 召喚の儀式とやらをやったくせに、

普通<?>に窓から入ってくる相棒とやら。

青年と同じ顔なのに、

赤と金が混じった和服を着て、

とても派手だ。

「というかここってシェルターの中なんだけど、

どうやって入ってきたの?」

そして俺は”類は友を呼ぶ”、

という言葉を実感する。

ああ、どいつもこいつもキチガイじゃねーか。

<人の事は言えない>

<自分もキチガイ>


 ランダムワープ?

なんだそりゃ?

「SRスキル:ランダムワープはネ、

ノータイムで活動可能地域ならどこでモ、

ランダムでワープするスキルだヨ」

使い勝手が悪すぎるにもほどがあるだろ。

どこでもって範囲が広すぎるだろ。

ダンジョンの最深部とか、

モンスターハウスとか、

国王陛下の寝室とか、

魔将の部屋とか、

山の頂上とか、

魔王城とか、

そんなのにに突っ込んだら、

どうする気だったんだよ。

「何言ってるんだ?

もう突っ込んだぞ」

そうだよ、

まだ何もないからって、

今後も無いと考えるのは…え!?

「確か、魔将を全員倒さないとは入れない、

傲慢の魔王城以外全部行ったぞ」

よくそんなで生き残れたな。

俺もバアル様の所が平和だったから、

他の所も大丈夫かなって思ったんだけど、

憤怒の魔王城だとホモ臭いガチムチに囲まれるわ。

色欲の魔王城は中身外装が完全に娼館で、

やたらと高い入場料金をボッタクられるわ。

怠惰の魔王城は枕と棺おけがずらりと並んでて、

ご自由にどうぞって書いてあるわ。

嫉妬の魔王城は体よこせって、

おびただしい量の亡霊死霊に追いかけられるわ。

強欲の魔王城は何故か刺客と思われて、

攻略組の中でもトップクラスの、

いや、キチガイ連中に相当するほどの護衛が、

連携して殺そうとしてくるわ。

本当に散々な目にあったんだけど、

大丈夫だったの?

一体何レベルに達してるっていうんだか?

「まだ1レベル」

「なんだイ?

また魔物を倒すのを縛ってるっていうのかイ?」

馬鹿だ。

それもただの馬鹿じゃない。

⑨やド天然と呼んでもまだ足りない。

真性の馬鹿だ。

なんだよその縛りプレイ。

アイテムを縛るのはスキルしだいで結構きつくなるが、

というかソロだとまず間違いなく破綻するけど、

まだ分かる。

スキルを縛るのはレベルを上げて物理で殴ればいいから、

まだ分かる。

ソロプレイをするのはあのロリチートみたいに、

プレイヤースキルが尋常じゃなければいけるから、

まだ分かる。

だけどモンスターを倒さないなんてありえないだろ。

それもRPGで。

なあ、

STGで撃たない奴がいるか?-答えはNoだ。

FPSで敵を倒さない奴がいるか?-答えはNoだ。

育成ゲームで誰も育てない奴がいるか?-答えはNoだ。

脱出ゲームで出口を目指さない奴はいるか?ー答えはNoだ。

ギャルゲーで女の子を攻略しない奴がいるか?-答えはNoだ。

ネトゲで課金を一度もしない奴がいるか?ー答えは残念ながらYesだ。

少なくともその縛りはゲームの意味を無くす。

生産職でさえ魔物は倒す。

町から移動できないし、

素材が欲しいからだ。

自由人も魔物は倒す。

町々を旅したいし、

金が欲しいからだ。

「大丈夫だよ、死なないし」

死ぬわ、確実に死ぬわ。

全ステータスがカルマレベル含めて500以上の俺が、

一撃で半分以上もってかれたような場所だぞ。

たとえVITとMINに19ずつ振っていても、

まず間違いなく足りないぞ。

一撃当たったらゲームオーバーだ。

「あぁん? VITなんかに振るわけが無いだろ。

全部AGIだよ」

駄目だこいつ。

もう完全に手遅れだ。


 もうこうなったらスキル頼みしかねえ。

「ねえ、スキル確認させてもらってもいい?」

もしかしたら逃げるのに特化したスキルが並んでるかもしれない。

少なくともノータイムでワープできるのなら、

危険になればさっさとワープすればいい。

そう思えばまだ何とかなるはずだ。


#ハヤブサ☆ <1>

Str:0  Vit:0  Int:0  Min:0

Dex:40 Agi:40 MP:0   Luk:0

スキル:一撃必殺<10>、ランダムワープ<10>、攻撃反射<10>、

防御無視<10>、神速<10>、人間巨砲<10>、光閃<10>、

状態異常無効<3>、罠無効<10>、地形破壊<10>


 見た感じ…これって、

「「「<むにゃ>そう、全部SRスキル」」」

いつの間にか師匠まで混じってハモっていた。

駄目だこのキチガイ集団、

早くどうにかしないと。


 世界が終わるんじゃないか?

エラー

エラー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ