表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デスゲームからの異世界へ(仮)  作者: ていてい
序章 デスゲームからの異世界へ
1/9

第一話 決戦の朝

よろしくお願いします





太陽が山から顔を出し、光が差し込む。朝日を浴びながら、静かに目を開いた。


「ついに、今日だね」

「あぁ、今日で全てが終わる……」


第23エリア《魔王領》。そこは魔族が住む魔の領域。俺たちはそこのボス出現エリア《魔王城》に向かう。


この『ディヤヴォルオンライン』がデスゲームとなり、4年が過ぎた。しかし、未だゲームはクリアされていない。けれども、ついにその日は来た。ゲームからの解放条件は魔王を倒す事。ゲームが開始された最初の頃こそ戸惑い、不可能とさえ思っていたこのクリア条件だけど、俺達プレイヤーは地道にモンスターを倒してレベルを上げ、スキルを習得し、強くなって来た。


そして今日、上位プレイヤー数十人で討伐隊を結成し、魔王を倒しに行く。勿論、上位プレイヤーである俺と今俺の横にいるカナデも参加するつもりだ。


今日の戦いは絶対に勝たなければならない。勿論、勝つ自信はある。けれど、万が一負ける事があれば、HPが0になる事があれば、その時点で現実の死が自分を待っている。もし、カナデが死ぬ事があったら、俺は……。


これまで死んだプレイヤーの数は4000人を超える。未だ見た事のない魔王の存在。それが俺の心を不安にさせる。


「なぁ、カナデ。やっぱりお前は……」

「ダメよ、私も行く。私も上位プレイヤーなんだから、魔王を倒してこのゲームを終わらせる義務がある。カズヤ君の言いたい事はわかるけど、それは私も同じなの。私もあなたに死んで欲しくない。例え死ぬ事があっても、それはあなたの隣が良いの。ここで行かないと私は一生後悔する。だから、行かせて。」

「……分かった。けど、無理するなよ。絶対に生きてクリアしよう」

「えぇ。2人で、一緒に」


カナデの言葉に不安が消えた訳じゃない。けれど、カナデの覚悟を聞いて、嬉しかった。俺も、彼女の隣に居たい。生きる時も、死ぬ時も。だから、彼女を死なせない為にも、今日の戦いは負けられない。勝つんだ。必ず。俺達2人は集合場所の第1エリア《椿の広場》に向かった。






一時間後に次話を投稿します

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ