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1週間に1度彼女の用意した部屋で過ごす事を数ヶ月。たまに顔を出す彼女に違和感を感じた。なんか薄い感じ?

「分身?」

すっと姿勢を正して座ている彼女がゆっくり振り向いている顔は、真顔。ちょっと恐い。

「良く解りましたね。マスターからバレルかも知れない。っと言われてましたが・・・」

「最近、忙しい見たいだけど何を画策してるの?」

「点を線にして強化して居ます。それが完成すれば影さんも猫さんも外に遊びに行ける〜。と嬉々としてやってますよ。たまに倒れてますが」どうしましょう?と分身体の癖に心配している。が個性がある分身体ってどうなんだ?無駄に高機能になってるよ。

「ねのさんがここに引きこもって30年。色々変わって居ますから外で遊んできてほしいし。猫なんて呼ばれることのないようにしたいからといって」

「そんなこと気にしてたんだ」困ったような顔をして猫さん。そーい言えば30年も経ったんだ〜等と言いながら嬉しそうである。たまになんとも言えない哀愁を漂わせて外を見ている事がある。それは何か故郷を思い出すような事があるのだろう。蛇さんと結婚してからこの空間に来るようになってからはそう言う事はないけど

それから数ヶ月。幸一さんと一緒に過ごしているとガタガタと表が五月蝿い。珍しいことも有るんだな〜と気にせずだらだらしていたら

ガタっと音がしたと思ったら幸一さんの背に隠されていた。

「なにようですか!!」声を荒げて侵入者にを威嚇している。普通はそのまま消してしまうが今日は違う。

相手も悪いと思ったらしく部屋から出てドアを少しだけ開けている。ギリギリ許容範囲。本当に竜属面倒だな。と思ってしまう事のひとつ

「何用ですか?」少し落ちすいた幸一さんが再度聞いている。

「済まん。あれは来てないか?」困っている声だ聞こえる。でも、あれって誰?ここに入れるのは彼女だけ。ってかあれって呼ばれてるの?あの子にもきちんとした

さらっと頬を撫でられて意識が反れる。幸一さんがダメだよ。と困ったような顔をしている。

「あれも名を秘匿している一人だ。友や家族 ・師以外が名を呼べば・・・・」

なるほど、周囲が塵に成ってしまうのね。気を付けます〜

秘匿している人はそう多く無いが、そうしないと名を縛られて、大変なことになってしまう。私もその内の一人だ。私の場合は"英雄"様らしく(自覚なし)名が独り歩きして面倒な事になってしまうからの秘匿している。猫さんは、術の関係でそうなっている。そもそも、猫と呼んだのはドアごしに話している御仁だ。それにしても、年取んないなこの人たちも。それは私もだけど・・・

「何か合ったの?」聞いてみるとあーっと言いながら頭をガリガリ書いているところを見るとかなり面倒な事なんだ。

「今日でしたよね。で、逃げられたと」何しているんですか。本当に

「仕方がない事に。それでこそご当主でしょう?」辛辣な突っ込みをいてれいるのは執事長。ここに来たと事は見つかったか、捕獲したんだ。うん。さすが長

「彼女はすでに奥の間にメイド長と共にいらっしゃって居ます」それを聞いてわかった。と帰ていった

「あー。明日、花見だから表にいくぞ。奥にる術者や保護されている者を外と交流を持たせる目的だ」スゲーイヤソウナ顔をしているってことは、集団見合いかな?いい年した(私もだっだけど)未婚に春を!見たいな感じ。薄いものでも能力が出てしまうので、結婚相手は慎重に選ばなくてはいけないから。なかなか結婚できないのが現状。それに他の一族は能力者が出ずらい事が多い。あら。いい感じかしら?

「引く手あまた?しかも、望まれて行くから失敗なし?」

「その台詞。最後に♪が付いてたらしいぞ」と行きたくない。出したくないという顔で話しているけど、彼女が下手踏むことはそんなにないよ。そこら辺に掛けては。

当日、通されたのは留守番部屋を改造そたもの。蛇さんと幸一さんが一緒に居ても良いように設定しているんだろうから警備レベルが最低に為っているが、問題は何も無いだろう。奥に設置されてるから五月蝿いこともなく煩わしいこともない。たまにお菓子やお茶を持ってきてくれたりゆっくりしながらも外を楽しむことも出来る。いい気分転換になる。

にゃーと鳴く影。なんだろう?と見ていると高齢の方と付き添いの人がキョロキョロと周りを見ながらこっちに 来る。それを見て驚いてかつ嬉しそうに立ち上がり入り口に駆け寄ってる。はーっとため息を付いて立ち上がり後ろに付く。高齢者が猫さんに気づいた。

気づいた瞬間素早く動こうとして止められている。それでも急いで来ている。ちゃんと見ようとすると邪魔される。むー。っと怒ると

「そっとしておけ。久しぶりの再会だ」と幸一さん。高齢の方は猫さんの家族だろう。嬉しそうな声ですがり付いて泣いている音が聞こえる。そのあとは、彼女が気を効かせたのだろう。衝立が出てきて区切られた。彼方の声が聞こえないように工夫されているのか静かになった。良かったね。っと言い合いながら花見と言うなの見合いが無事終了。

ついでに私は彼女が来たときに交換条件として定期的に面会出来るようにしてくれた。今回の業績を譲る条件で呼んだんだろう。これを期に定期的に遊びにこれる。家族のためにと離れているがやはり寂しい事は変わらない。から、かなり嬉しい。

「さあ」促されて奥に戻ったあとにちらっと見た彼女が親指を立ててサムズアップしている。

うん。お疲れ様ですー♪





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