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じゅうはちわ~ ネカマな僕と氷る世界

ゴミを見るかのような視線をむける処刑人の元に哀れな部長氏を放置してから。


部屋に戻ると早速、「ログセリオン」にログインする。


目的は一つ昨日送られてきた羽根ペンの強さの確認だ。


「ログセリオン」は、どちらかというと戦闘において重視されるのはスキルや魔法の威力でなく、それらを以下にたくみに使うかと行った技能の方に重きを置いたゲーム背であるため。


本来、バランスブレーカーな武器などはほとんど存在しないのだが、あの部長氏が作った武器だ。


どうなっているのかは使ってみなければ判断できない。




というわけで、やって参りました、騎竜の草原レベル帯としては15~20と、初心者にしては高めで学生プレイヤーにしては低いため現在ほとんど人がいないエリアだ。


いるのは廃人な一般プレイヤーと、素材集めの学生が数人ちらほら見えるくらいだ。


問題なし、と楽観視してから。


昨日エフェクトのみを鑑賞した羽根ペンを装備する。


青い燐光を撒き散らす羽根ペン。


エフェクトは部長氏、能力設定は風紀委員会会長が行ったらしい。


つまり厳格な設定が籠められていると!!!


なんて事を考えていると、早速この草原の主要モンスター「らぷとる」が出現!!


小型の体躯に不釣合いな大きな爪で威嚇するようにこちらを睨んでくる。


一体一体は其処まで脅威ではないが仲間を呼ばれると厄介だ。


とりあえず風紀委員長は置いておいて、まずはノりで「らぷとる」相手に範囲系中級氷系統魔法「ラプソーン」を使って見ることにした。


これは、周囲10メートル位の温度を下げて氷塊を出現させる魔法だ。


まあ、いい感じに周囲に釣られるように「らぷとる」が集まって来たので、周囲10メートルを一掃してやろう。


「らぷとる」にとっては人間が一人、しかも非力な魔法使いが立っているわけで、仲間を呼んだりと油断はしていないが見るからに楽勝モードといった感じだ。


ふん、見ていろその高い鼻をへし折ってやるぜ!!


「行くぞ!!


「絶界なる弧島、今出現セリ、絶対たる暗雲を纏いて世界を包まん!!


「『ラプソーン!!!』」




その瞬間、騎竜の草原全体が氷界に包まれた...。



ああ、忘れてたよ...。


あの風紀委員長、他人には厳しいけど基本、他人が困っている表情を観察することが趣味な快楽主義者だった...。



こうして、羽根ペンは僕の中で基本使われないお蔵入り武器となった。


騎竜の草原の草原を氷界へと変えた「氷界の魔法使い」といった、不名誉な新たな僕の通り名だけを残して...。




「...中級魔法でフィールドが全滅するなら、上級魔法使ったらどうなるんだよ...」



その後、意思の弱い魔法使いに早速紐解かれたお蔵入り武器によって、灼熱の火山フィールドが氷の世界に変わったそうな...。

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