いちわー 僕の彼氏はカッコイイ
書いてしまいました。
やってしまいました。
腹切って死ねばいいですか、はいわかります。
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まどろみを越えて、ゆっくりと景色が変わる。
ログ・セントラル社によって作られた平行思考型ネットワーク<ダイアグラム>
既存のサーバーに依存せず。
人の思考、脳その物がひとつの端末として機能する、そんな理論の元作り上げられた<ダイアグラム>は急速に人類に普及して言った。
まだ、サーバーとの完全な隔絶は成功していないが、人間の自律神経を読み取るプロセスを組み込んだ小型の端末を使うことによって、画面ではなく思考、そして一人一人の視覚にネットワークを映し出す、刻み込むことが可能になった世界。
そんな、卵形のカプセルにこもらなくても気軽に視覚をネットワークに依存させることができた世界で、ネットゲームが発展を遂げない理由は無かった。
その神経まで、ネットに依存させることによって実現した、完全なるVPMMO。
そこに、人類がはまり込んでしまったのは当然の話しだったのかもしれない。
五感すべてを働かせ、風を感じ、食を感じ、あこがれた世界で時を過ごす。
そして、僕もそこの住人の一人である。
僕こと、神崎 命16歳のセントラル学園の高等部の一年生だ。
セントラル高校、その名のとおり、ログ・セントラル社が社会貢献の一環として作り上げたマンモス校で学業カリキュラムの一環として。
午後からの授業はログ・セントラル社が作り上げたβ版VRMMORPG「ログセリオン」の世界で過ごすことなどといった特殊な面もあるが、基本はほかの学校と変わらないところである。
まあ、β版云々としては被験者の数を確保するのが楽だからといったのがもっぱらの噂だが。
僕達としても、学校で、授業ではなくしかもゲームがやり放題と言うのだがら願ったりかなったたりである。
いまでは、β版の試験も済み、今日から本営業に入るのだが、本営業にはいるに当たって、β版に無かった機能が何個か加えられているというので、いま僕はそれを実験中である。
確認したところ、一つ目は、β版には無かった、生態情報の取り込みができるらしい。
生態情報つまり、身長や顔の造詣などを現実の自分ベースで作ることができるとのこと。
二つ目は、何個か新しい職業の追加、β版は剣士や魔法使いなど大雑把な職業しか無かったので、マニアックな路線を付き進みたいプレイヤー達には受けているようだ。
ちなみに、もちろんだがβ版からのキャラの移行は可能である。
β版ゆえにキャラの育成上限は50レベルと低めに設定されているが、それでもたくさんのバグと戦いながら本営業までこじつけたのは学生達の功績も少なくないといってもいいはずだ、これ位の報酬は無いと悲しいよね。
と、昨日学園の講堂で行われた、本営業万歳報告でめがねをかけたぱっとみ地味な生徒会長が言っていました。
とりあえず、思考ディスプレイの中に自分のキャラの3Dモデルを映し出す。
身長は156センチほど、青い髪に大き目のめがねをかけた地味娘な魔法使い、これが僕が作り上げたキャラだ。
実をいうとこれは、自分の顔に似せて作っているので、スキャンしなくてもあまり変わらない。
ここ笑うところじゃないよ。
っと、でも身長はちょっと伸びるかな。
流石に160はありますよ、ふん。
スキャンを開始して、出来上がった3Dモデルを違和感が無いように元のキャラモデルにかぶせて行く。
おし。ちょっと身長が伸びたぜ!
出来上がったのは、身長が160センチほどになった蒼髪の魔法使いの少女、
あれ、顔もちゃんとかぶせたはずなんだけどな?
どう見ても、蒼髪のめがねをかけた少女がそこにいる、はいはい、女顔ですよ!
プライバシー保護のためのめがねをかけてっと。
はい完成、蒼髪地味な魔法使いです、実はネカマな僕のせいで、β版から女の子設定です。
まあ、そういう人間ばっかりが集まっている学園でもあるので、特に珍しくも無いんだけどね。
β版では「ネカマによる、ネカマのための、ギルド」なんてふざけた奴らもいたくらいだし。
さてと、キャラはできたし行きますか。
僕の相方でもある、誰よりもカッコイイ男の娘なだんな様に会いに。
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グハ
ち、血だ
ばた!