表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒の管理者  作者:
第一章
4/50

1.

 

本文中の会話ですが、暫くの間、「」は日本語(こちらの世界の言葉)、『』は異世界の言葉、とご理解いただけると助かります。

(設定上、別言語なので…。勝手を言ってすみません…)


また、本文中に暴力的な(ナイフで切られる)シーンを含みます。

不快に思われる方、苦手な方は、閲覧をお控え下さいますようお願い申し上げます。


ご協力、宜しくお願い申し上げます(`・ω・´)ゞ。

 

 

 

 

「ぅん……」

 

 とても心地のいい風が、頬を撫でていく。

 まだ、ぼんやりする意識のまま、ゆっくりと重い瞼を持ち上げた。

 

 緑生い茂る木々。咲き誇る色とりどりの花。

 優しく降り注ぐ太陽の光が、眩しい。

 

 (確か、私、放課後に補習名目で先生に居残りさせられてたはずよね?)

 だとしたら、こんなに太陽が高いはずがない。

 

 勢いよく上体を起こし、時間を確かめようと左腕にあるはずの時計に目をやると、その存在は跡形もなく消えていた。

「一体、なにがどうなってるの?」

 辺りには人一人おらず、楽園のような森の中で座ったまま、少女はただ、途方にくれた。

 

 

 その場で暫く様子を見てみたものの、やはり、誰一人として通りかかるような気配はない。 

「……しょうがない、誰か捜そう」

 彼女は、制服のスカートについた落ち葉を払い落とし、立ち上がって辺りをぐるりと見渡す。

 少し先にどうにか通れそうな小道を見つけ、そちらに向けて足を踏み出したその瞬間、背後から鋭い声が聴こえた。

 

『何処からここに入った』

「……!」

 声の方向に振り返ろうとすると、即座に背後から身体を羽交い絞めにされ、喉元に硬くひんやりした感覚が当てられる。

「ゃぁ……ぅ」

 添えられているのは、間違いなくナイフ。突然の予期せぬ事態に、言葉が出ない。

 

『どうした? 何も言わんのか、侵入者』

 耳元に響く、地を這うような怒りに満ちた音。

 喉元に、熱い感覚が走る。その熱さと恐怖に、彼女の眦からは涙が溢れた。

 

『待て』

 彼女の正面から、また一人、男がやってきた。

『ヴィンス! “王家の森”に入り込んだ不審者だ。捕らえなければ!』

 その男に向かって、背後の男は咎めるように叫ぶ。

『アート、よく考えろ。いきなりそれでは、何も言えまい。それに、この至近距離で逃げ出したとて、お前ほどの者なら逃がすこともないだろう?』

 

 正面の男は少女に近づくと、喉元のナイフをそっと退け、代わりにハンカチをあてがった。

 背後から羽交い絞めにしていた男は、チッと舌打ちをして、彼女を解放する。

 

 と、同時に、少女はその場に膝から崩れ落ち、意識を闇の中に沈めていった。

 



 

いかがでしたでしょうか?

イロイロと、すぐにでも“ボロ”が出てきそうですが、

何とか完結目指して頑張りたいと思います。

宜しくお願い申し上げます。


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

そんな貴方に、心からの感謝を。


                             諒でした。

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ