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黒の管理者  作者:
第一章
14/50

11.

 

 

 いつもと変わりなく、朝は訪れた。その日は、冷たい雨が降っていた。

 様子を見に来たジュディが、ベッドの上でぼんやりしているユウを見つけ、泣きながら駆け寄り、抱きしめた。

 

 ユウは、話すのを嫌がるジュディに頼み込み、あの日の出来事の終結を知った。

 

 あのあと、ジュディが悲鳴を上げるや否や、王城から転移して飛び込んできたヴィンセントが、ユウの髪を掴んでいたスティアートの左腕を叩き落として捩じりあげ、その身体の自由を魔術で以て奪い、そして、続いてやってきた騎士達に、自身の右腕ともいうべき彼を引き渡し、その身柄を王城へと連行させていた。

 ちなみに、連行される時も、スティアートは、()も当然、といった様子で、ぐったりして身動ぎしないユウを睨み付けていたらしい。

 

 騎士達がスティアートを連れ去ってから、ヴィンセントはユウを抱き起こし、応急処置としての回復術を施した。

 そして、彼女をベッドに移し、その看護をジュディに託して王城に向かったあと、そのまま、丸三日目に当たる昨日まで、屋敷には一度も戻って来なかったと言う。

 

 加えて、このたった三日で、スティアートには一ヶ月の禁錮とその後二週間の謹慎、および向こう一年間の騎士報酬減額の、上官であるヴィンセントには監督不行届きを理由に三か月の騎士報酬減額、と言う裁定が下されていた。

 

 

「心配かけてばかりで、ごめんなさい」

 ユウは、俯いたまま、ジュディに謝る。

「ユウ様は何も悪くありません。貴女は(いわ)れもなく異世界から引きずり込まれたお方。そんな方が、どうしてお詫びなど……」

「だって、気味が悪いでしょう? 突然現れた、得体の知れない存在なんて。あの人がとった行動は、正しかったのよ、この国では、きっと」

 

 昨日のヴィンセントの声が頭の中に響き渡ったが、彼女はそれを振り切った。

 

「たまたま、優しく護ってくれるヴィンスやジュディがいたから。だけど、こんなんじゃダメだと思うの」

 ベッドの脇で跪き手を握るジュディを、ユウは、じっと見つめた。

「……私、やっぱり、ここを出る。もう、これ以上、お世話にはなれない」

「ユ、ウ様……」

「ごめんね、ジュディ。今まで本当にありがとう。こんな私を受け入れて、心からお世話してもらったこと、絶対に忘れない」

 

 ユウの傍らにはジュディがいるはずなのに、彼女には、靄がかかったようにその姿が見えなくなった。

 そして、その傍らの心優しい女性は、握っていた手を自分の頬に押し当て、肩を震わせていた。

 

 


 

なんだか、読みにくい説明チックなダラダラした文がでてきてしまいました…。

流れるように読んでいける文を目指しているのですが、巧くいかない…。

ゴメンナサイ…m(_ _;m。



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