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潜水艦の夢
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※閲覧注意(Content Warning) この先、死に関する描写・トピックを含みます。 苦手な方や、現在精神的に不安定な方は閲覧をお控えいただくか、ご注意ください。
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潜水艦に乗る夢を見た。
この黒くでかく慣れ親しんだ潜水艦が棺桶になるのだと思うと憂鬱だったが仕方ないことだった。
沢山の見慣れた背中が葬列のような陰鬱さを漂わせてゆらゆらと左右に揺れながら
潜水艦に吸い込まれていく。
隣の戦友がつついてきて指さしていつものように笑う。
「みろよ、あの嫌な上司も一緒に○ぬんだぜ!」
夢の中の「俺」は戦友と一緒に笑う。
「そうだな!そりゃあいいかもしれん!」
舷梯に乗りあげ長身痩躯のいけすかない上司の強張った厳つい顔の前を通り過ぎる。
上司は誰の顔も見ず虚空を睨みつけながら真っ青な顔をしている。
怪物のような上司もこんな顔をするのだな、と思った。
誰も隊列から離れず乗り込んでいく。誰かがやらなければいけないなら仕方ないことだった。
○ぬには良い日だ。




