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俺達YOEEEEEE?けど異世界満喫したいよね?  作者: くまの香


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80話 迷宮

 ----(清見視点)----


 結局良い案は思い浮かばす、迷宮、デスエどちらにも行ける中途半端な通路で待つ事になった。

 俺はその間に脚を揉んだ。今出来る事をする。明日の筋肉痛を避けるために。


 何でもない通路の途中での待機、簡易な食事と水はあった。しかし、トイレが無いのが難点である。大島建設にお願いして、通路の壁に窪みを造ってもらった。

 L字型に壁を押し込んでもらい、通路から見えない空間を作る。それから地面に穴をあけてもらった。


 迷宮の範囲内だと一定時間後に戻ってしまうそうだが、この辺は範囲外で大丈夫だそうだ。


 それにしても待っている時って時間が経つの、遅くないか? 押入れで寝ている時なんて一瞬で朝なのに。大島建設に頼んで押入れを造ってもらおうかな。



「スタンピードってどのくらいの間隔でおこるのかな」


「どうだろうな。それにしてもあの黒い魔物の壁、あれだけの魔物が溢れ出すとは、かなり長い期間放置されていた迷宮が氾濫したのかもしれないな」


「しかも波は一度きりじゃなかったじゃん。同じ迷宮から何度もふきだすのか、それとも……」


「あちこちの迷宮で時間差で起こるのか」


「そのあたりってデスエに文献とかで残ってないの?」



 俺は近くに居たギルド員さんを見上げた。ギルド員さんは眉間に皺を寄せ、口に出すのを躊躇っている感じだった。



「以前にデスエのギルドで似た話を質問した事があるんですよ。俺、そういった小説が好きで……」



 そういう小説と言うのは、俺つえー系のラノベだそうだ。ダンジョンでのレベル上げや、モンスターの氾濫をチートで倒しまくるやつ。



「でも、氾濫とかスタンピードで言葉が通じなかったんです。ただ……、ギルドからは情報は得られなかったんですが、飲み屋で親しくなった爺さんからそれっぽい話を聞いたんです。でも、爺さんの爺さんのそのまた爺さんだかの話で信憑性がイマイチ。と思ってあの時は聞き流したんですが、案外あれは本当だったのか」



 彼がそのお爺さんから聞いた話は、お爺さんが生まれる200年以上前だって。お爺さんが80歳くらいだから、だいたい300年以上前って事か。



「その時も、普段通っていた迷宮から魔物が溢れ出したそうです。追われた住民達が上へ上へと逃げてしまい、地上へ出た時に初めて見た地上は、地面が魔物で出来ているのかってくらいに魔物で足の踏み場も無かったと」


「その爺さん、よく助かったな」


「ええ、そこがちょっとマユツバだと感じたとこです。爺さんの何代か前の爺さんがよくそれで生き残れたなと。生き残らないと爺さんは生まれないからなぁ」



 んー。俺は眉唾とは思えない。どんな時代のどんな状況でも生き残る人はいるだろう。それがラッキーかアンラッキーかは別として。


 たまたま、このあたりで300年前に起こったのか。それとも300年ほどの周期で世界的に起こるのか。

 それはどうでもいいか。

 どうせ俺は次の300年先まで生きていないからな。今回乗り切れればよし。でもそっか……。



「なるほど……」


「清みん? 何かわかった?」


「わかってないけど、ほら、この世界に来て最初の地上の避難所、4年前の遺跡のとこ。あれ、地上から魔物が天井をぶち抜いて落ちてきて這い上がれなくなったって」


「ああ、そう言えばあったな。そんなところ」


「あれさぁ、疑問だったんだよ。普通魔物が踏んでも天井はそうそう落ちないのに何でだろって。あの時の顔デカコング、確かに大きかったけどそこまで重たいかなーってさ」


「言われてみるとそこまで大きくもなかったな」


「でしょ? 初めて出会ったボス級魔物だから大きく感じたけど、ポヨン君達がペロリとたいらげていたしさ」


「そうだな。それで?」


「うん、あそこに居た魔物達も300年前だかのスタンピードで遺跡の天井を踏み抜いたのかなって。恐らく1匹2匹じゃない。あの黒い大津波だ、穴があけばそこに落ちるやつはどんどんと続いて落ちていく」


「なるほど。300年前のスタンピードで大量に落ちた。その後に魔物同士で食いあって命を繋いだのか。落ちたのが数匹程度なら遺跡迷宮で300年も生きられないだろうな」


「だよね。最悪だな。うっかり落ちたら食うか食われるかを300年……」



 さらに気になった事があったので口にしてみた。



「ねぇ……、そっちの若い迷宮ってさ、どのくらい前からあるんだろう?」


「さぁ、どうだろ。若いって言うくらいだからな。どうですか? 何か聞いてますか?」



 大島氏がギルド員に問いかけた。



「ええと、確か100年かそこらと聞いた覚えがあります。100年で若いのかと思った覚えが……」


「100年……。そしたらさ、こっちは大丈夫じゃない?」


「清みん?」


「あ、勝手な想像の独り言なんだけど。迷宮の誕生か発見かは知らないけど100年の若い迷宮。しかも普段から低ランクが訓練で使っていた」


「そうらしいな」


「小説あるあるのスタンピード……氾濫はさ、放置されて魔物が溜まりまくって溢れ出すケースが殆どじゃん? でもそこの迷宮は若いから湧きはイマイチな上に普段からコンスタントに処理していた。もしも氾濫が起こるとしても、たぶん、ショボイと思う!」


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