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俺達YOEEEEEE?けど異世界満喫したいよね?  作者: くまの香


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49話 地上の集落の揉め事

 ----(大島視点)----


 空間スキル持ちの一般人向けのテイムがスタートした。

 ニッポンの近場の迷宮は踏破をしてしまっているのでもう魔物は湧かない。

 なので、多少遠目の迷宮まで行く事になる。


 ギルドの検証で分かった事なのだが、リポップ……いや、リ出産?タイムが短い迷宮のボスはわりと小型だった。地上に出してもあまり大きくならない。

 それはそれで、カフェで働いてもらうのに都合は良いみたいだ。


 しかし一般人のテイムは空間建物を引ける大きさが好まれる。なので、リポップタイムが3日以上の迷宮が選ばれた。

 俺やチームメンバーはボス部屋前に待機、ライダー部隊がテイム希望者を送迎した。



 思った以上に計画はスイスイと実行されていった。異世界で4年経った事や魔物に慣れてきた事が良かったようだ。

 それとカフェでのふれあいで魔物に対する忌避感は薄らいでいたようだ。


 だが、浦安と光が丘はテイムに乗り気では無い。様子見をしたいと今回は見送りになった。このふたつのタウンには駐在しているギルド員以外のテイマーはいない。当然、目につき触れる機会のある魔物もいない。仕方がないといえばそうなんだが……。



 ニッポン街から、若干離れた地域にある『僻地1』『僻地2』も、近場の踏破済み迷宮の上に移動している。

 かつ、空間スキル持ちのテイムも完了した。そこから割と近くにボスのリポップタイムが2日という未踏破迷宮があり、そこでテイムを完了させる事が出来た。


 このふたつの集落は、テイムよりも大きな問題が目の前に立ちふさがっていたのだ。


 それは、名称である。


 ギルドでは仮として『僻地1』『僻地2』としていたのだが、4年経った今も揉めている。

 集落内では名称でかなり揉めているそうなのだ。ギルドが用意したものも気に入らない、集落内でも住民の数以上に希望名称が出ているようだ。特に多いのが個人名らしい。


 山田街、佐藤国家、上田帝国、中島市国、ユナイテッドステイツ阿部…………。もう日本から出ているな。独立国家か。


 多数決でギリギリ複数入った名称に決まっても、また掘り返して揉め始めるそうだ。我が強い人の集まりか?

 だが、名称以外はまとまった良い集落らしい。何故そこまで名前にこだわるのか。



「もう、いっそのこと合併吸収した方がいいんじゃないか」



 ギルドではそんな話も出ているらしい。

 集落の大きさとしては僻地1が二百人強、僻地2が四百人強なので、ニッポン街に合併してもなんら問題はないそうだ。


 彼らが持っている空間もそこまで数はないし大きいものもない。引いて持ってこれる距離でもあるしな。


 ニッポン街の地下10階層にはまだ十分な広さがある。そこで個人名の町会を作ればいいんじゃないか?

 山田町会、佐藤町会、上田町会、中島町会、阿部町会。うん、良いと思うぞ。

 ギルドも水面下ではその方向へ進む予定のようだ。





 一般人のテイムがあらかた終わりかけた頃、俺はお役御免になった。


 今は清みんの仏間で地上を遠出している。今日の仏間は子供は乗っていない。それどころか乗っているのは俺と、仏間を引くウリ坊を操作する清みんだけだ。


 ギルドは定期的に、ニッポンから離れた所にある集落を探したりその後交流を行ったりしていた。それが今回のボス部屋テイムの関係で地上の見回りが中断していた。


 本来はライダー部隊の業務である。だが現在、ライダー部隊は忙しい。新規テイマーの訓練や指導に手を取られているのだ。

 地上の見回りが再開するのにはもう少しかかりそう、と言う事で、俺らに声がかかった。

 


「悪いな、清みん。付き合ってもらって」


「いいけどさー。他のライダーが見回りしないなら大島っちも休みでいいじゃん」


「皆が働いているのに俺だけ休むのもなぁ」


「いいんだよ。俺ら働きすぎだし。今回は4泊5日の遠出だから店は休みにしてもらえたけど。帰ったら溜まってるんだよなぁ」



 そうなんだ。今回は、これまで行ってない方向を軽く攻めてみて欲しいと言われたのだ。

 いつもの騎乗魔獣ではなく完全に屋根付きの仏間だから、俺的には楽ではある。



「旅行と思ってゆっくり行こうぜ。別に成果を持ち帰る事は期待してないようだったしな」


「そうなんだけど! ちょっと不満つか、言い方が軽いんだよ。『そっち方面を軽く流して良い所があったら覗いてくれ』ってさ、遊びに行って美味しそうな店を見つけたら食べてくれば?みたいな言い方!」


「確かにw 危険な地上で良い場所ってどこだよな? 美味そうな飯屋があったら是非入りたいぜ。マック発見。今日の昼はマックにするか」


「そのCM、懐かしい〜。…………マック、発見?」


「マック、だよな?」


「マック……だねぇ、あの、黄色いM」



 遠くに何かの建物、そして大きな『M』字の黄色い看板が見えた。

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