表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺達YOEEEEEE?けど異世界満喫したいよね?  作者: くまの香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/107

48話 実感

 ----(大島視点)----


 年が明けた。異世界五年。

 俺の休暇もあけた。一応、三が日は休みをもらえたが。


 年始の職場ギルドでは、恒例の挨拶があちこちで繰り広げられていた。


「明けましておめでとうございます」


「おめでとうございます、今年もよろしくお願いします」



 同じ課内だけでなく、他の課への挨拶回りなどもしているようで、見たことのない顔がひっきりなしに挨拶に来ていたりする。

 日本人は挨拶を大切にするからなぁ、なんて考えていたら、衝撃の、俺、部署異動が発表された。


『大島大吾 迷宮探索課から防御部門テイム課ライダー部隊への異動を命ずる』



 ライダー部隊って、俺テイマーではないから乗れないぞ?誰かに2ケツするのか?

 班長に連れらて新部署へ。何故かチームBの面々もついてくる。



「俺ら大島ちゃんのオマケで一緒に異動になったんよ」



 なんだと?どういう事だ?

 チームBは班長の久瀬さんはテイマーだが、持っているのはスライムだ。皆で乗れるサイズではない。


 他は物理攻撃の桂さんと七海倉さん、体力特化の大乃木さんだ。それぞれが分かれて別のチームに入るのだろうか。

 そんな事考えている間にテイム課の課長とライダー部隊の隊長に紹介をされた。



「年明け早々には一般人の空間スキル所持者のテイムが開始される。久瀬班にはそのフォローを頼む」



 なるほど。地上を移動して結局ボスをゲットするのは迷宮内だからな。俺たちは補佐という事か。



「出向期間はひと月か。短いですね」

「そうだな。サクサクとテイムしていってもらわないとな」



 ん?ひと月?

 いや、えっ?出向? 異動命令だったよな?

 久瀬さんが俺を振り返った。



「俺らは出向扱いだが、大島は異動だからな」


「はっ? えっ?」


「空間スキル所持者のテイムが完了した後も大島はテイマー課に残ってもらう。迷宮探索にお前は欠かせないんだがな……、実はお前自身のテイムの話が出てな」



 いや、俺は空間スキルも気力スキルも無い。だからテイムは出来ない。

 思い込んでいるだけではない。俺だって清みんを見て羨ましく思ったさ。そして迷宮内でこそっと試した。結果はテイム出来ず。



「けど、俺はテイム能力はありませんが?」


「お前、従魔が欲しくないのか?」



 そりゃあ欲しい。欲しいか欲しくないかと聞かれたら100%欲しいさ。特に犬。俺はシベリアでもアラスカでよい、もちろん異世界産でもよい、犬が欲しい。…………出来れば触角が無いやつで、目はふたつあればいいかな。ハチでもいい。



「欲しいですね」


「だろ? 本部でたまに出る話題なんだが、空間や気力スキルがテイム出来るのなら、箱型防御も出来そうじゃないかってな。それで、今回はテイム課に腰を据えてそっちに力を入れさせようとなった」


「とは言え、まずは一般人の空間スキル所持者のテイムが済んでからだ」



 そうか。今回の異動。

 俺はただ消耗品のようにギルドに使い潰される存在ではなかったのか。ブラック企業で使い捨てのボロ雑巾だったあの頃とは違うのか。


 嬉しくなった、と同時にワクワクもしてきた。そうだ、俺は異世界に居るんだ。

 4年も前から異世界(この世界)に居るのに、初めて異世界転移を実感出来た。



「なに、にへにへしてんだよ!」



 七海倉さんらに小突かれた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ