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俺達YOEEEEEE?けど異世界満喫したいよね?  作者: くまの香


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22話 スキルMAXの特典

 ----(清見視点)----


 久しぶりに地上の仕事が休みで地下の自宅でゆったりしていたのだが、何気に兄貴に最近の不満を吐露させられた。

 いや、モヤってるって何でわかったんだろうか。


 そしていつもの近所メンバーに加えて、忙しそうでめったに顔を見せない看護師長さんと園長先生が居た。

 園長先生は割とよく会うか。裕理君をお迎えに行った時とか園児の外散歩の時とかに、付き添いはしないけれど必ず見送ってくれてる。


 ふたりとも大丈夫なのか? 皆、ハロウィンで過剰に働いたから休暇になったのかな?


 看護師長さんに園長先生に、花笠町会のママさんズに、それとドドクサコンビ他、顔見知りメンバーも来ている。


 兄貴がさっき俺が話した空間スキルの経験値の事を皆にざっと説明した。

 すると現在の自分のスキルの経験値を皆が口々に報告し始める。驚いたことに99を超えた人が他にも居た。



「空間(保育園)は52.358862ですね」


「あ、小数点以下は省いていいですよ」


「はい。では、保育園は現在52ですね」


「バスルーム100です」


「ダイニングキッチンは78です」


「トイレ100です」


「機体は49ですね」


「産科病棟はずいぶん前から100を超えています」



 慌てて俺も参加した。



「ぶぶ、仏間100です」


「と言う事は仏間、トイレ、風呂、病院が100。それ以外がまちまちか」



 おお、100が俺込みで4人も居た。



「空間スキルの経験値は、空間の使用頻度によるものですかね」


「そうね。使用頻度が関係しているのは明らかっぽいわね」



 トイレママさんと風呂ママさんのトイレと風呂は、ここに越してきてすぐに螺旋階段で地上から降ろしてもらい街に持ち運んだんだ。

 住民が日々使用している。

 おそらく使用頻度が一番高いのはこのふたつだろう。


 次が地上にあるとはいえ、毎日参拝者が絶えないうちの仏間、それから入院施設があり、かつ、シャワーとトイレが完備されている病院、こちらもそれ目当てに通う人が多い。


 トイレ、風呂、病院は常に誰かしらが使用している。それに比べて仏間は午前中のみだし参拝時間はひとり30秒もかからない。ペコペコチーンペコリ、だからな。


 となると、空間スキルの経験値はやはり使用時間より使用頻度(

回数)なのだろう。


 機体とキッチンはギルドが毎日再生物資を取りにくるが、まぁ、それだけといったらそれだけだ。

 同じく保育園も、現在は地下の街中に保育園を作ったので、スキル保持のために定期的に来るくらいだったらしい。


 園児があの階段を毎日登り降りする事はない。外へ遊びに連れて行く時に保育園に寄るくらいだろう。それもせいぜい週に1回、多くて2回だ。



「気がつかなかったけど、たぶんずいぶん前から100になってたのね」


「私も下に移してから、自分の手を離れたからスキルを意識した事がなかったわぁ。今回呼ばれて慌ててスキルを見たくらいよ」



 そうなんだ。トイレ、風呂が置かれた場所が炊事場近くだから、わざわざ行かなくてもスキルが消滅したりしないからか。

 ニッポン街へ降りたばかりの半年くらいはチェックしていたみたいだけど、大丈夫なのがわかってからは放置だったらしい。



「でもなんか少しがっかりね。100になっても何かいい事があったりしないのね」


「そうねぇ。100特典とかないのかしら。空間(トイレ100)……豪華トイレとかにならないのね。残念」


「もしかして、空間の距離が伸びたとか」



 オブザーバー参加していたドドが発言した。

 って、空間の距離?



「距離って?」



 トイレママさんがドドに質問を返した。



「あ、ええと、スキルが消える距離です。よく知りませんが、例えば今までは10m離れるとスキルが消滅してしまうペナルティが100mまでに伸びるとか」


「それは……でも、検証のしようがないな。試して消えたら終わりだからな」


「そっかぁ」


「失敗して消えてもいいスキル持ちとか他にいませんかね」


「消えていいスキル?」


「ほら、うちらのスキルは結構有用なのばかりじゃないですか。再生物資もあるし。物資が無くなってもいい空間持ちの人が居たら試せないかな」


「清見くん、一見良い案に思えますが、その人の経験値が100でないと試せないわよ?」



 そうだった、それがあったか。ただ消えて困らないスキルってだけじゃダメなんだ。



「そうねぇ。有用じゃないスキルだと利用も少ないだろうし経験値は貯まっていないそうじゃない?」


「確かに……」



 そうだな。

 動かないバスとか運んできたけど、乗ってた人は今はもう地下で暮らしているし、スキル持ちはギルドに頼まれて惰性で週一で訪れていると聞いた覚えがある。



「これは、ギルドに話を持っていこうか」



 兄貴が話を締めた。俺らがどうこうして出来る問題ではない。

 どちらにしても経験値が100になったからといって何も貰えなかったのだけは確かであった。

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