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俺達YOEEEEEE?けど異世界満喫したいよね?  作者: くまの香


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15話 完全防御(箱型)がようやく

 ----(大島視点)----


 小宮から見せられたスマホ画面にあった第四スキル防御系の後ろの文字、『パッシブ』がひっかかった。


 これがゲームなら、別に気にも留めないありふれた事だ。

 だが、このリアルな世界で、防御系のスキルに『パッシブ』とあるのは何故だ。


 パッシブ=常に効果を発動、対する言葉にアクティブがある。

 アクティブ=操作や選択により発動する。


 なるほど、攻撃系スキルは対象がいて攻撃をする、わざわざ『アクティブ』としなくても、行動自体がアクティブだ。


 では、防御系のスキルは?

 必要がなくとも常に発動しているスキルであると思うが、それはやはりゲームシステムならでは、だ。


 小宮達がデスエ民から入手した情報にわざわざ『パッシブ』とあるのは、パッシブスキルもオンオフがあるのではないか?


 俺の完全防御(箱型)はどうだろう?


 防御と名がつくと言う事は『パッシブ』である可能性が高い。

 この世界に来て、意識して防御を張った事はない。ないが、迷宮や地上でも『防御』を激しく意識する事は多い。逆に安全な地域、地下の街では全く意識はしていない。

 意識はしていないがいつでも防御はある(発現している)と思っていた。いや、思い込んでいた。


 力むと見えるステータスボードに、『パッシブ』の記載は無い。そもそも『力む』なども気持ちの持ちようだ。

 つまり、俺は自分の気持ちの持ちようでスキルを無意識に操作していた?


 そして、床をしっかりと意識した。


 床が出来た。


 清みん達もボックス内に入り驚愕していた。畳の上に出来た床面を踏み鳴らしたりしゃがんで手で叩いたりしている。

 驚いたのは俺が移動すると、ボックスの床面に居る皆も一緒に移動したのだ。もちろん本人がそのままの状態で、だ。


 俺は仏間から外へと飛び降りた。ボックス内の3人も一緒に地面へと降りた。座ったままだった小宮は大騒ぎだ。



「すっげ、すげぇ、俺胡座のまま飛んだ! 床あるぞ!」


「うん、地面に触れないな。ハッキリ大島さんの箱内にいるぞ、俺ら」


「大島っち、床面に色つけられる? 透明だとちょっと紛らわしい……、あ、横の壁も触れる壁にしてもらえる? 下の方は色つけて徐々に薄くなって上半分くらいは透明に……」



 清みん、要望が多いな。

 今度は口に出さずに脳内で指示を出した。四方と頭上を壁ありで床と壁は薄いグレー、壁はグラデーションで透明になるように。そして『パッシブ』とした。



「あ、そうそう、こんな感じ。床がハッキリわかるね」


「箱半分と上が透明だから閉塞感がなくていいっすね」



 そう言って加瀬が横の壁をコンコンと叩いた。



「あれ? そっか、今までは中からはみ出やすかったけど、これ、はみ出ないけどどうやって出るんだ?」


「うおっ、俺たち大島さんのボックスに閉じ込められた?」



 完全防御なんだからこれが普通なんだよ。ガッチリとした箱型。

 今までがあやふやすぎたんだ。ボックスに入るも出るも自由。反動でボックスから転げ出る事もあったからな。



「ボックス、オフ」



 わざと口に出して唱えた。

 色が付いていた俺の周りの壁が消えた。壁に寄りかかっていた小宮が地面を転がっていった。



「凄いなぁ……大島っち」


「小宮と加瀬のおかげだな。さっきのスマホを見て、ずっと引っかかっていた事が解けた」


「えっ、あれだけで? 俺ら普通に謎のままですけど。と言うか何が謎かそこからわからないっす」


「だよね。俺もそう。第四スキルってこの四つなんだ。へぇ、とか。防御ってパッシブなんだーとか。納得で終わった」


「いや、凄いぞ? ふたりの仕入れた情報は」


「ギルド上層部とかのがもっと凄い情報を入手してますよ。俺ら一般人には降りてこないけど……」


「大島っちはギルド本部でも上層部の人と親しいからもっと色々知ってるんじゃないの? あ、でも、俺は忙しくなりたくないかからこれ以上知らなくていいけど……」


「どうだろな。俺も含めて頭が硬すぎるからな。それとどうしても日常生活に関わる部分が優先されるからな」


「そっか。そうだねぇ。大島っちのボックスがカラーボックスになっても生活は変わらないもんね」


「えっ、大島さん、さっきの、カラーを変えられるんっすか?」



 ドドクサに期待の目で見られたので、仕方なくやってみた。



「ボックス四面、ブルー」


「うわっ!」


「あっお!」



 青くしたからな。


 その後は声に出さずに色を変えていった。

 3人は手を叩いて喜んでいた。



「大島っちー、模様とか出来るの?」



 ふむ。チェック柄。



「おお!」

「おおおお!」



 いや、俺(中)からだと壁に色がつくと外が見えないから。箱に色つける意味がわからん。



「大島さん、花柄出来ますか?」


「ハートとかどう?」



 やらん。ハート、アホか。花は知らん。園児が描いたチューリップになるぞ、やらんが。



「完全防御箱型って凄いねー」

「凄いっすねー」

「世界にひとりしかいないんじゃないっすかね」



 違う意味で感心されても嬉しく無いな。

 まぁ俺としてはボックスが意識によるところが大きく、操作を出来る事がわかったのは僥倖だった。

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― 新着の感想 ―
大島さん なんかカッコいい
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