106話 番外編 『ハレム』
----(清見視点)----
俺は気がついた。気がついてしまった。
兄貴は倉田女子と鮎川さんと一緒にいる事が多い。仕事の合間にPTを組んで3人で迷宮に潜ってるらしい。
倉田女子……この世界に来た時はまだ高校生であったが、今は成人している。鮎川さんの年齢は聞いた事がない。
まさか……。
「兄貴……、ハーレム?」
兄貴め、いつの間に異世界でハーレムをエンジョイしていたんだ!
俺が骨身を惜しんで押入れで修繕作業をしている間に?
まさか、もう、結婚したとか言わないよな?聞いてないよ?てか、どっちと結婚した?重婚?
「シショーには俺たちがいますよ」
ドドが俺の肩を叩いた。が、それ、全然慰めになっていないから。
だがよく考えてみると、妙齢の女性ふたりとパーティ組んで迷宮に、なんて俺には荷が重い。
うん。無理だ。倉田女子も鮎川さんも知っている人ではあるが、知ってる人でも無理。俺にはドドクサと男3人が1番気楽だ。それに迷宮には潜らないし。
「きぃちゃんには私達が居るじゃない。ねっ」
「そうだよ。私達もきいちゃん好きだよ?」
杏、紬……、ありがとう。でもなー、小学生かぁ。あ、いや、今はもう14歳だから中学生か。
ダメダメ。小学生でも中学生でも犯罪だから!
「私、きいちゃんをお嫁にもらうの」
「私もー!きぃちゃんお嫁さんにする!」
マナちゃん、リコちゃん? 君ら小学生未満のお嬢さんだよ? それと俺がお嫁さんなの?
「僕も!」
「ぼくもぉ」
「僕も僕も」
「僕ももらうー」
裕理、郁未、翔洋、光太郎が僕も大合唱になった。
「シショー、逆ハーっすね」
これ……逆ハーって言うのか? ポヨン君らも近寄ってきて俺を取り囲んだ。
スライムハーレム……。




