100話 今日も満喫
----(清見視点)----
今日も仏間で地上を走る。
仏間にはポヨン君達大人スライムが4体と、プッチー達子供スライムが7体。
あんなに危険な地上、森なのに、意外と生き残っている日本人がいる事に驚いた。5年も経てばもう生き残っていないのではと思っていた。
しかし見つけた空間に逃げ込む。騒がず静かに移動する。そして助け合う。
それが、うまくいったのだろう。
勿論亡くなった人の方が比べ物にならないくらい多いと思う。
あの日、どれくらいの人間がこの世界へ来たのかはわからない。だが、生き残れている。
戻れる日がくるのかわからないが、人々は生きていけている。
「またマック発見! よく落ちてるなぁ」
「空間スキルの条件と思われる親子がいそうだからな。あの時間」
地上で発見された建物の中で、マックはよく見つかる。
あの日、平日の8:30前後。ファミレスやファストフード、コンビニの中で親子連れが居る確率が最も高かったのがマックであったのだろう。
現在マックは異世界一号店から十六号店まで発見されている。
地下都市ニッポン街から徐々に範囲を広げてはいるが、探索で行ける範囲はまだまだ限られている。それでも地上に多くの空間が発見されていた。
マック1号店は地下都市ニッポンの地上に設置されている。他の店舗もそれぞれあちこちの迷宮の地上部に設置された。そこに他の空間も寄せて集落が造られている。
実はあのスタンピードの後、光が丘と浦安の住民がニッポンへと移動してきた。それに加えてこの世界のスキルやテイムにも前向きに取り組むようになってくれた。あのスタンピードで何かが変わったようだった。
タウンの一部を踏破済み迷宮の上に移動させた。もちろんそこにもマックはある。
ニッポンの地下でも農業や酪農がだいぶ成果を出し始めた。冒険者として迷宮に潜る者も増えて、狩りもそこそこ成果が上がってきている。地球から救助が来ると信じている人もまだ多いが、若者、子供はもはやこの世界の人達と変わらない。地下での生活を普通にしている。
だからいつか、謎の空間スキルが全て消滅をしても、俺らは大丈夫。生きていけるんだ。
完
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幾つか番外編が続きます。




