表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
徒然、草生える  作者: 御垣守衛士
2/4

ファンタジー世界の人口問題 その1

ファンタジー世界の街の人口について。

首都人口300万人という設定の小説を読んで、つい口をだしてしまいました。

 最近、とある小説で首都の人口が300万人という記述を見かけた。

 世界設定は典型的な中世ファンタジーであったため、どうにも気になり、老婆心ながら指摘してみた。

 結果、作者からレスポンスがあり、作者としてはそのあたりのことはわかっていてあえて登場人物にブラフとして発言させているとのことであった。


 さて、一つの都市の人口が300万人ということに、なぜわたしがそんなに反応したのか、語ってみようと思う。


 まず、自分が住んでいる自治体の規模と人口と面積を考えてみて欲しい。

 知らないのであれば、自治体のホームページを覗いてみるといいだろう。


 日本の自治体で、人口トップは横浜市の375万人、2位が大阪市で274万人である。

 面積が広く戸建て住宅の多い札幌市が197万人。(ちなみに北海道全体では527万人なので、道民の3分の1以上が札幌市民なのだ)

 鉄道沿線の開発が急速に進み人口増加が爆発している川崎市ですら153万人である。

 

 なお、県で考えると10位の静岡県が364万人、11位の2茨城県が287万人である。


 これらを考えれば、300万人がどれだけとんでもない人数なのかが、わかっていただけると思う。

 「人口」「自治体」あたりのキーワードで検索してみると、公表データが出るので、一度確認してみることをお勧めする。


 自治体ホームページによっては、地区別の人口を載せているところもあるので、自分のよく知っている地区と人口を比較してみると、さらに実感が沸くのではないだろうか。


 もう少し、人口について語っていこう。

 人口と街の広がりについて、首都圏在住の人向けに具体例をだすと、三浦半島の先端にある三浦市4万人、付け根にある鎌倉市17万人というのはわかりやすかろう。

 グーグルマップの航空写真で市街地と周辺環境を確認してみると、よりイメージがわきやすいと思う。

 ちなみに、三浦市にある城ヶ島の人口は500人弱となっている。


 なお、人口流出のネガティブキャンペーンをマスコミにぶちかまされた横須賀市の人口は39万人で、三浦市の10倍弱、鎌倉市の2倍強である。

 もっとも、横須賀市には米軍基地と自衛隊基地があるため、数字と実態がリニアに連動していない可能性がある。

 たとえば、米軍人とその家族は日米地位協定の関係で外国人登録(今は住民登録か)を行なわないことになっている。つまり、幹部米軍人が基地外に家を買ったり借りたりして居住していても住民としてはカウントされていない。当然、基地内に居住している米軍人も住民登録はしていない。

 逆に、艦艇勤務の自衛隊員の住民登録は各艦艇に置くことになっている。出航中や海外派遣中も原則そこに住民登録が置かれたままになっている。

 横須賀市は色々特殊なので、今後も色々語っていきたいと思う。


 なお、サッカーの強国であるウルグアイの人口は336万人である。

 ウルグアイ国民よりも横浜市民の方が多いのは、驚くほかない。


 以上、人口300万人という数字が示す意味がわかっていただけたと思う。

 ファンタジー世界で、人口を設定するときは、一度立ち止まって考えてみて欲しい。

現在の日本との数字比較ばかりになってしまいました。

食料、水、薪などを絡めた話は、また次の機会にでも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ