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第1章 5社目

俺、魔術使えますか?

「では、この私の指標を見ながら説明しよう」


リフェルさん曰く一般市民の多くのステータスは以下のようになっているそうで


筋力一般成人男女 平均50前後

俊敏力一般成人男女 平均50前後

耐久力一般成人男女 平均80前後

知力一般成人男女 平均30前後

判断力一般成人男女 平均50前後

魅力一般成人男女 平均20前後


技能

(現在できる事だったり、資質としてもっているもの


スキル

(ギフトとも呼ばれるもので、神様からもらった技術だったり技能の事

???はよくわからないそうです)


だそうでちなみにリフェルさんのステータスは


筋力800

俊敏力720

耐久力800

知力700

判断力900

魅力200


技能

守護、火魔術、風魔術、土魔術、水魔術、覇気

礼節、激昂、不屈


スキル

剣聖、武具掌握、聖光覇気、精神統一


わ~~~~お、見なけりゃよかった。

俺平均だものね~ ってこれってやばくない?


「大体が騎士団長クラスはこのくらいだ、今の私では到底勝てない人物もまだたくさんいるし、

魔獣も一人では勝てないものも多い

それと、この指標は今現在の指数であり、成長もあるのだから

タキ殿も悲観することはあるまい。」


成長すると技能も増えるとのこと

今からでも魔術を使える資質はありそうなので今後期待するしかない

そしてみんなからスキルを教わり自分のスキルを確認する


・・・・

・・・・

勇者みたいなやつ居るし、賢者は名前そのままやし

万能に近い錬金や双子の神様よ、どういうことだ?

不遇だ!!!


俺なんか魔術が使えるかもわからんし、スキルは運転手扱い

意思疎通でどうやって魔獣と戦えと・・・・こうなると期待は「固有絶技」の存在しかない

とはいえ、今の俺には騎乗するものがないので当分は不明だな。


「そうだな、他の4人に関しては今からでも騎士として働けそうだな、

タキ殿は・・・馬車の扱いが出来そうだ・・・」


いえそういうの要りませんから!

心がすり減るからやめてくださいまじで!!


「まぁこれでハンターとしてやっていけそうだね~」

「そうだな、スキルを見る限りではやっていけそうだな」


沖さん、和木さん、そうりゃ貴方たちはいいでしょうよ。

てか俺以外いいよね戦闘よりで、畜生!!


「お兄ぃ~、そんなに不貞腐れないで?、成長していけば何とかなるって」

「そうだよ、お兄ぃ こんな数値だけ見ても隠された実力は表せないって」


俺にも隠された実力があると思っていた時期がありましたわ!

一体いつになったら隠された実力は発揮されるんですかねぇ!!


「わ・・・たしも・・戦闘はできない・・・能力だよ?」


「島ざ~~~~ん、ばりばどう(ありがとう)」


「ほら、お兄ぃ、いい加減泣き止んで?ね?」


いえ違いますこれは目と鼻から出る汁です。


「気を取り直して、リフェルさん魔術ってどうやって取得すればいいのですか?

どこかでご教授いただける人を紹介して頂けませんか?」


「私が知っている魔術であれば教えよう、だが私の非番の日などになってしまうのが申し訳ないのだが・・」


「いえいえ、教えて頂けるのであれば、こちらとしてもありがたいです」


よし!魔術はなんとかなりそうだ

出来るだけ多くの攻撃手段を持たなくては


「さて、どうだろう。ひとまず宿に帰り皆で話し合いをして今後の方針を決めないか?」


和木さんが提案をしてくれているが

俺のショックが大きすぎて立ち直れない

だがこのままでもいけないなぁ

リフェルさんにここまでして頂いたことに礼を言い

一旦宿屋に帰り食堂を貸してもらう、今後の方針を決める会議だ


「第2回エクストリーム社内会議!!~~今後の方針を決めましょうの回!」

「だからエクストリーム(ry・・・」


沖さんと和木さんの漫談がまた始まった。

だが俺もショックを受けている場合ではない、今後の方針を決めなければ

今後の生活費もない状態だ。


「は~い、ハンターになって稼ぐのがいいと思います!」


元気にナナが手を挙げ発言をする、しかしハンターになってやって行けるのだろうか

主に俺が!!


「ん~俺としては会社の社長をしたんだけど・・・

ねぇ康ちゃんハンターしながら社長するためにはどうしたらいい?」


「康ちゃん言うな!、だが・・・そうだな、ハンターで生計を立てる事を目標にするんじゃなく

ある程度ハンターで稼いでから起業するのはどうだろう?、まだ俺たちは情報脆弱者だ

この状態で起業するのはリスクが多すぎる。」


「そうですね、俺もこんなステータス(指標)なのにハンターだけではやって行けそうにないですもん」


「私も・・・この世界の・・・情報を・・知ることが出来るのは・・それしかないかと」


「そうですね、農業は土地がないからできないし、商人は元手がない、

騎士は・・・この国に仕えるかどうかがまず判断できないですし

他の職業も似たり寄ったりですし」


ハンターになるのは、ほぼほぼ決定でいいのかな?


「じゃぁ~、全は急げだね~ ミラさんに聞いてハンターの詰所?この場合はハンターギルドでいいのかな?」


「ん?ちょっと待ってミラさんって誰だ??」


「え?何言ってんの?康ちゃん、宿屋のおばちゃんじゃん~」


「だから康ちゃん言うな!、お前の手の速さには脱帽するよ。」


俺も知らんかったいつの間に聞いているのやら、

沖さんがミラさんへハンターの詰所の場所を聞き

皆でそこへ向かう、そういえばお約束ってあるのかな~~

楽しみだな~


「で?普通に登録できたな、それにOYAKUSOKUは全く皆無だったな」


まぁ当然なんだけど、真昼間に詰所にいるハンターさんいなかったんだよ

あっそれと詰所はギルドでいいみたい、ハンターギルドでは魔獣の討伐依頼、以外にもいろんなものがあり何でも屋みたいな印象だ

手続きも簡単で名前を書いて終わりだった。


「これで、登録は完了です。それで本日はどうなさいますか? 薬草採取の依頼があるので受けてみませんか?」


「いや、今日は手続きをする所まで予定していたので後日また伺います。」


「そうですか、またのお越しを」


ちなみにこの受付嬢の名前はノイエさん栗色の髪の細身の女性である。

うん、なんだか美人率高いな~


少し今後の方針なんかをしゃべりながら宿屋へ戻る。

するとリフェルさんとディヒイルさんが宿屋のロビーで待ってくれていた。


「ハジメさ~ん、もう~どこ行ってたんですか~?」


ディヒイルさんってこんなしゃべり方だったっけ??


「おい、ディヒイルとりあえず落ち着け。」


「先ほどぶりです、どうされたんですか?」


「私も午前中は、訓練と部下の指示出しで余裕が無かったのでね、昼食をとりながら

今後の話を聞きに来たと言ううわけさ」


「そうですか、でも俺たちは今日の昼食を食べれるだけの金銭は・・・」


「いやここは私が払おう、それにお金のことも少し話さないといけないことを忘れていた」


そう、今まさに俺達にはお金がない、武器や防具を手に入れるためのお金

明日の食事もできない、宿屋には7日分の朝夕食付きの待遇は受けているのだが

まず、お金を稼ぐにはハンターでの依頼をこなし装備を整える必要がある

宿屋から少し離れた食堂に来ている、皆で同じものをオーダー・・・だって何が美味しいのか料理名だけではわからないのだ


「さて、今後の方針はどうするのか決まったのかね?」


「ええ、そうですね。とりあえずハンターになり金銭を稼ぎ、情報を集めていく形ですかね」


「そうか、ハンターになるのならば、一先ず街の雑事から初めて装備を買う金銭を稼ぐ事をおすすめする

今の君たちには、この街のことも知ってほしいからな」


「それが一番ですね、装備がないと外にも出れませんしねぇ~」


「ああ、それついてなのだが、騎士たちのお古で悪いのだが服も幾つか見繕ってきたこちらに着替えた方がいいだろう」


「それはありがたいです、着の身着のままでどうしようか悩んでたんですよ」


「それと、私が明後日に非番なんだ、その時にでも魔術を教えようと思うのだが」


ガタッ!


「あ!有難うございます!!」


と俺は立上り、リフェルさんの手を取り膝を着く まるで求婚しているようである

俺のキッラキラの視線を受けリフェルさんも少し引き気味に


「いや、そんなにうれしいのであれば此方も・・・」


「いや~隊長ってば、結構お堅いからそんな風に求められると弱いんだなこれが~」


「ディヒイル!そんなに特別訓練をしたいのか貴様は!」


おや?リフェルさんが可愛い、

とそうではなく、魔術が使えない事には装備を買うにしても不安が残るしね

純粋に魔術を使えることがありがたい

それから、雑談をしながら昼食をとり穏やかな時間が過ぎていく

昼食を取り終えるとリフェルさんたちは仕事があるので解散し

俺たちは街を見るために2人一組に分かれ散策をするのであった


「なんで沖さんと一緒なんだろう?」


「ん~なんでとは結構傷つくよ?流石の俺も。それに厳選な抽選の結果じゃないか~」


「なにが厳選な抽選だ、沖さんが俺と一緒に街の散策をすると言って聞かなかったから

自然と和木さん+島さん、双子ペアの順番になったんじゃないですか!」


「まぁそうなんだけど、話したいこともあってね。」


と沖さんが真面目な顔をしてこちらを振り向く


「どうしたんですか突然?」


「今日の俺は真面目だよ・・・さぁ・・・この街の歓楽街を探そう!!!!」


「やかましいわ!、明日の昼食代もないのに考えられるか!!!」


「いや~だって目標って必要だよ~?」


「目標の矛先が変わってる!、俺たちの今の目標はハンターでの自活でしょうが!」


「そうだけど、俺は志を高く見積もるタイプなの~」


「あんたの、志はゲスいな!、ちっとは現状の深刻さを考えろよ!」


「ん~深刻って程でもないよ~?騎士の人たちの好意で泊る所は確保されているし、最低2食は食べれる

隊長さんには魔術を教えてもらい、教会ですらお金を払わずステータスまで確認できた

それに、お古の服までくれる、これが本当に何もないところからのスタートだったら積んでたね」


「まぁ、そうですね。本当にリフェルさんと騎士の皆さんには感謝としか言いようがないんですが」


「それに、街もそんなに悪い雰囲気ではないし、瀧君も少し力抜きなよ。」


沖さん・・・・あんたって人は・・・

この沖さん普段はおちゃらけている、もう完全に遊んでいるが

人を観察し絶妙なタイミングで絶妙な言葉を出してくる

俺自身、気が付いていなところで気を張りどこかで無理をしていたのだろう

沖さんに言われ、少し体の緊張かほどけていくのがわかる。

ああ~この人は俺が変に緊張してることを理解して、こうして連れ出してくれたのだ

このタイミングでしか俺と話す事が出来ないので

歓楽街を探すという方便まで使って、すみません志がゲスいといってしまって


「さて、瀧君に元気がもどって来たところで、歓楽街探しを再開しますか!」


「方便じゃなかった!!!」



沖さんに引きずられ、歓楽街を探しに行くのであった



夕刻、もう日も傾きかけ白いレンガ調の建物を橙の色が塗られていく

皆、宿屋に戻り夕食を取りながら街の様子を報告する


「市場の方に言ったが、結構人が多い印象だ。売っているものはちゃんと野菜や果物、穀物類と調味料だな」


「骨董市・・・みたいな・・・ものもありました」


「野菜や穀物類は結構売買されていたが、果物は少し割高なイメージだ」


和木さん+島さんペアは市場の調査をしてもらっていた。

今の状態では野菜や穀物類の買う予定はないが、この街の特色を見るためにはどういった物を売っているかを調べるのは必須だ


「こっちはハンターギルドの報酬と装備の価格を調べてきたよ」


「街での雑用の依頼は大体100リズくらい、昼食1食が30リズほどで食べれる見たい~」


「初心者の装備はセットで大体600リズ前後くらいだね、武器に関しては安いナイフが200リズ、剣や他の武器は本当に高かったよ」


双子ペアは今後必要になってくる費用に関しての調査だ

ちなみにリズというのはこの国の通貨

さて、装備600リズ+ナイフ200リズ=800リズ×6人となると4800リズ必要だ

雑用の依頼で一人100リズ稼ぎ、30リズの昼食を取ったとして残り70リズ

全員で同じ依頼を受けて最終的に装備一式をそろえるのに6人×70リズは

おいおい、装備を揃えるまでに10日以上はかかる、しかし7日で宿屋の代金などもないるし

出来れば安全な方法を取りたいのもあるからなぁ~



「ん~これじゃぁ~適当に~が出来ないね~」


「そうだな、そこまで急ぐものでもないが、早い段階では装備一式は揃えたいが・・」


さて、そろそろ俺の出番のようだ


「あの、ちょっといいですか?島さんのスキルに錬金がありましたよね。

それで不用品を集めて新しいものを作り売るってどうです?」


「そうだな・・・というかそれは装備類もそうなんじゃないか?」


「そうです、とりあえず島さんがスキルを使い慣れてもらうために、

雑用の依頼をこなし不用品を集め、装備品なんかも作ってしまえば、

でも島さんの負担が大きいから島さんの確認を取らないといけなかったんですが」


「いえ、・・・私からも・・・頑張ります。」


夕食を終えて、それぞれ部屋に戻っていく

さて明日に備えて寝ますか!


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