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第1章 10社目

~~異世界召喚27日目~~


リフェルさんの知人と言ううのは

神意召喚を知ってると思われる人物の事である

魔術や魔法に関して、俺たちは結局素人であり

どうやって、神意召喚を行っているのか、もしくは帰る手段があるのかは

理解が及ばない

なので、専門家に登場してもらおうといううことで

リフェルさんにお願いして、紹介をしてもらうわけだ


朝、皆と騎士の詰所まで行き

リフェルさんの事務所?部屋?まで通される

扉を開けると、そこにはリフェルさんと見知らぬ長い銀色の髪をした女性がいた


「失礼します、リフェルさんこちらにいると伺ったので・・」


「ああ、どうぞ座ってくれ。私の知人を紹介しよう」


「ちょっと待って!?」

といって銀色の髪の女性は俺たちをガン見している

縦から、横から、斜めから、そうそれは嘗め回すように


ガッ!!


「いい加減にしないか、ソリュー!失礼に当たるから、まずは自己紹介からに決まっているだろう」


「いいじゃない!、偏見無く観察できるのは初見だけよ?」


「それは今ではないだろう、そんなことをしていたら、何時までたっても話が進まない」


「いいでしょう、じゃぁ始めましょう!」


「はぁ、まったく、とりあえず紹介をしよう、この研究バカは魔術や魔具を研究する職に就いている

ソリュー・ファクネクトだ、魔術や魔法などの研究をしているので、タキ殿たちが聞きたい

神意召喚を知っているだろうと思ってな」


ありがたい事だ、このソリューさんは現在王都に在住しており、俺たちの事を聞いたソリューさんは

今すぐ行く、という簡単な文章のみをリフェルさんへ送り、こちらへ来たそうだ


「まず、お願いがあるの、神意召喚を教える代わりに貴方達の事を教えてほしいの

貴方達の住んでいた場所や、どんな世界だったのかとか」


ソリューさんとしては、未知の世界を知りたいと強く願っているようで

俺たちに向け強く要望してくる

俺たちにとっても、神意召喚の事を詳しく聞けるのはありがたいので

その事に了承しソリューは話し始める

その前提として、俺たちの世界には魔法や魔術は存在しない事

技術や化学が発展して成り立っていることを教えておく


「そうね、こちらに来て、魔法と魔術はどれくらい学んだの?」


「ほんの触りくらいです、魔法という存在があるという事、魔術を使うための方法などですか」


「じゃぁ、前もって言っておくけど、神意召喚は魔術であって魔術ではないという事を覚えておいて」


「魔術であって、魔術ではないですか?」


「ええ、神意召喚は一応術式は存在するけど、使用するのは魔法と変わりないの

大体の魔術には、術式によって使用項目、方法、効果等を記述することで魔法を使えない人たちが

魔法のようなものを使えるようにするんだけど、神意召喚は術式に沿って効果が得られるわけではなく

その使用する効果はまるで上位の魔法のような作用をするの、

そのために、大量の生贄や法具、術者の魂などの外的要因をつかい術式から魔法の効果を得るのよ」


う~~~ん、なるほど!わからん!!


「神意召喚は魔術ではあるけど、魔術ではできない効果を外的要因を用いて、

あたかも上位魔法を使うかの如く使用しているということか?」


流石、賢者様は理解がはやい


「ざっくり、言ってしまうとそうよ、でも幾ら外的要因があったところで神意召喚を成功させたという

のは近年では聞いたことが無いわ、それは術式よりも外的要因が魔法の効果を及ぼしていることで

不安定すぎて、使えないという事が原因なんだけどね」



「術式は飾りで外的要因で召喚が行わるから、どれくらいの生贄や法具、術者の魂が必要かわからないから

召喚が行われれば運がいいくらいにしかできないから容易に使えない魔術ってことでいいのか?」


「運がいいレベルではないでしょうね、100万回やって1度も成功しないと確信もって言えるレベルで」


「でも、その神意召喚は帰還させるための方法などはあるのですか?」


そう、俺たちはここが聞きたい、是が非でも帰りたい!という欲求は俺には無いのだが

他のみんなはわからない、帰れる手段があれば、選択肢としてはありだと思う


「神意召喚を成功した事例があまりに無いため、帰還方法などはよくわかってないの

一応、これから貴方達が召喚された場所を調査してみるつもりではあるんだけど」


「その調査に俺たちも参加させて貰うことはできるだろうか?」


「そう~だね~、その召喚された場所に何かヒントが無いか調査したいから、

しんどい戦闘訓練をしていたわけだし~~」


和木さんと沖さんが言うと


「いいだろう、私達騎士もソリューの護衛で向かうので一緒に行っても構わないだろう、

それにどこまで戦えるようになったのか、私も知りたいしな」


ああ~リフェルさん、こちらに期待の目を向けるのはやめて下さい

俺は戦いに関しては何も成長していませんよ

魔術は幾つか使えるようにはなったのだが、なんせ、戦いのためのスキルではないので

俺自身はあまり、成長はしていない。

今は機動力と魔術を併用した戦法を取っているだけなので、

他のみんなと比べるとしょぼい


「それでは、明日の明朝に出発しよう。」


それから、ソリューさんからどんな世界から来たのか

どんなものがある世界なのか、神意召喚をされたときの光景やされた後はどうだったのかなど

根掘り葉掘りきかれた。


昼からは沖さん、ケイ、ナナとで出発のための準備をし

俺と和木さんと島さんはソリューさんに魔術の術式や魔具の事などを聞いていた


「魔術は術式によって人が魔法を簡単に使えるようにするための術よ

魔具はその魔術を道具によって作用させるためも物なの」


「?その道具は魔力を持たない人物でも、作用するのか?」


「そのとおりよ、外部要因から魔力を供給し魔術を行使することが出来て初めて魔具と言われる物になるのよ

かなり前には、そんなものは存在しなかったんだけどね、あるとき迷宮が出現しその内部に魔具が発見された

と口伝には伝えられているわ、人はそれを解析しごく少量ながらも魔具を作り出すことが

可能となったと伝えられているの」


「なるほど、最初は迷宮なのか・・・」


「ああ、そうだ。迷宮はいつからあるのかは知られていないが

近年の研究では、魔術も迷宮が最初なのではないかということもささやかれている」


「迷宮か、行かなければならないな」


和木さんは満面の笑みでそういった。

まぁ迷宮に行くのは俺も賛成なんだよね

鉱石の売買が国によって厳しいと言われているので

出来れば、自分用にいろいろ確保したい

それに、もしかするとミスリルやオリハルコンなどのびっくり素材などを見てみたいという

好奇心もあるし、魔具と呼ばれるものが在るのならば

もしかしたら、俺たちの世界に帰還できる魔具もあるのかもしれない。


「その、魔具を使えば強い魔術なども可能なんですか?」


俺としては、戦闘としてのスキルが乏しいので

出来れば自身の魔力を使わない魔具は喉が出るほど欲しい


「それは可能よ、でも強い魔術は何回か使用すれば使えなくなるような魔具が多いわよ?」


「そうですか、俺は戦闘向きのスキルではないので

魔具をつかって戦力にならないかなって思って」


「それに、そんな魔具は国宝級だから一市民じゃ買えるものでもないわ」


「うぐっ!そうですか・・・・」


俺はそれを聞いて肩を落とす、

そうだよねコストパフォーマンスは最悪だよ

数回しか使えない国宝級をバカバカ使えるほど俺たちは潤っているわけではないのだ


「では・・・作るとしたら・・・どうですか?」


島さんが自分で作るという

そう島さんは物を作るという、スキルを持っているので

できそうではあるが、どうなんだろう


「そうね、魔具を自分で作れるようになれば問題はないのだけど、

私も研究者だから言えるんだけどね、

未だに魔具については謎が多くて、迷宮産の魔具を再現すのは難しいの」


「でも・・・難しくても・・・再現できない・・・訳ではない」


「ええそうよ」


「教えて貰うことはできませんか?」


俺はソリューさんにお願いをしてみる

今の俺と島さんには攻撃と呼べる手段がない

それは、この魔獣という脅威がある世界ではひどく不安なのだ

自分の身を守れるくらいでいいから、力と手段を確保したい


「それは、かまわないけど。流石にいつも教えれるわけではないわ

それにこの件が終われば、王都に帰らないといけないし」


「それ・・でも・・いいです」


「俺もそれでかまいません。それと報酬なんですが・・・」


「貴方たちはハンターなんでしょう?、魔具の研究には魔獣の素材を結構使ったりするのよ

その素材を報酬替わりとしてほしいかしら」


「それならば、問題はないだろう。俺たちも少しずつ魔獣に対抗する術を身につけている

ギルドの依頼のついででも素材集めはできるだろうしな」


良かった、今は戦力にならなくても

少しづつ前に進めればありがたい


それから、ソリューさん、リフェルさんと魔術の事を教えて貰っていた

術式のわからない事、どうやったら効率化できるかなど

話は尽きないが、明日の事もあるので解散した




~~異世界召喚28~31日目~~



俺たちは朝早くに出発しヘゼルの森へ入り

キャンプ地を目指す

所々で魔獣に襲われたが、主に俺たちが戦い騎士達は補佐を務めて貰っていた


夕刻前には前回のキャンプ地にたどり着いていた

俺たちもテントや食事の手伝いをしつつ

ソリューさんから、魔術や魔具の事を教えて貰っていた

次の日になり、キャンプ地を出発

昼前には、ヘゼルの森の遺跡へ到着する

そう、俺たちが召喚された場所へ


騎士の何名かは遺跡の前で待機、リフェルさん、ソリューさん、騎士のお兄さん3人

と俺たちは遺跡の奥へ進んでいく

遺跡と言っても入り口の見た目は洞窟だ

切り立った崖の下にある洞窟がぽっかり空いていた

召喚された当初は周りを見る余裕が無かったため

こんな場所だったのかと関心を抱きつつ進んでいく


20分ほど洞窟の奥を目指す、洞窟には何度か分かれ道が存在していたが

リフェルさんは迷っている風ではない、

的確に指示を出し目的とされる場所までたどり着いた


俺たちが異世界へ降り立ったフロアだ


そこは薄暗く、じめじめしている心なしか風の音も聞こえる

地面には何か血の跡のようなものもある

ふと目の端に、移るものが在る

それは、ふわっと光地面に書かれてある線

その線はこのフロアの地面全体に書かれているようであり

その大きさはテニスコート2面分ほどの大きな魔術刻印だった

騎士のお兄さん方3人が灯りをともしてくれたので詳細な調査を開始することにする


「う~ん、所々が消されたりしているから、術式としては意味の分からないもの

になってはいるけど、そのほかは何とか読み取れる程度ね」


「やっぱり、術式だけでは読み取れないってことですか?」


「あの・・・ここの・・・「他の地よりきたれ・・」って・・書かれてあるのは・・」


「え!?、あなた読めるの!??」


「?ええ・・・読めます・・よ?」


「そこに書かれているのは、未だに解読されていない未知の刻印なんだけど・・・」


「え?・・・」


どういうことだろう、ってああ~そうか

すっごい忘れたけど、俺たちは翻訳を持っているからか

ってことは、未知の魔術刻印も解読できるのでは?


それからみんなで相談をして、各部分を担当

読める程度の翻訳をする

その神意召喚の地面に書かれてあるものには

長々とした文節、星の配置、生贄の賛美、送還するときの祝詞などなど

翻訳で分かる範囲は押え、纏め書かれた紙をすべてソリューさんへと渡す


今、ソリューさんはそれを熟読している

その間、俺たちは他に何か手掛かりがないかいろいろ見て回ることにする


「あ・・・・あの・・・」


「ん?なんかあった?島さん」


「これ・・・」


そこには平らな地面があるのだが、不自然な小さい突起がある

そう、不自然なのだ

その突起は岩ではない鉄のような素材が平らな地面に5㎝ほど突起している

何かのボタンみたいな感じ


ボタンと思ってしまった違和感、

その時俺は何故か押してみたくなる衝動に駆られる・・・・

いや、押さないよ?本当だよ?

これ、絶対何かあるやつだよ、皆と相談する


「う~~ん、これ絶対隠し扉か罠の2択だよね~~ ってことで押してみよっか」


「いやダメだろ押すなよ、フリじゃないぞ?本当だぞ?」


「全くの自然の物だった場合何もない事もあるっす、試しに押してみるに賛成!」


「そうだよ~押してみて決めればいいんじゃない?」


「これにはさすがに前の調査では気付かなかったな

今、騎士の中に罠を探知することが出来るスキルを持つ者がいるから、押すんじゃないぞ?」


リフェルさんの提案により罠を探知するスキルを騎士さんに使ってもらって調べて貰う

騎士さんは罠ではないというう判断だった


俺がその突起を触り、何かあった時のために皆には警戒に勤めてもらう


突起を押すと地面がGOGOGOGOと大きなうなりを上げ開いていくその奥には

さらに下に続く階段があった


「こんなところに隠し扉が・・・前回の調査が甘かったようだな」


「へぇ~、隠し部屋とかあったりしてね?」


リフェルさんは真面目なので調査の見落としがあったことがショックだったようだ

ソリューさんはいつの間に読み終わったのか、階段をのぞき込んでいた


「ここは私が先に行こう、ソリューと君たちは中央、残りは後衛だ」


配置を決め、皆で奥へ進んでいく

階段は薄暗く、足を踏み外しそうになりながらも

降り終える


そこに広がっている光景は異様だった

天井にまで広がる血痕、壁は血が固まっているのか真っ黒で、地面は今だに赤い水たまりが出来ていた

あまりの光景に吐き気が襲う

ここで、騎士2名と気分が悪くなった島さんとナナ、和木さんが階段付近で待機

残りはこの地下フロアの調査にあたる


「ここは、生贄を用意していた場所だな、一体どれほどの非道が起きたのか想像もできないな」


「これは、さすがに酷いわ、何故ここまでできたのかしら?」


本当に気分が悪くなる絵面だ、ここからはモザイクでお送りしたい

俺たちは調査を進めるすると一番奥になぜか鉄の扉があることに気づく

俺たちはその扉を開け中に入ると木製の本棚の中に何冊かの本、

木製の机に黒い像、黒い像の前に青白い腕輪、後はベットが7つ置いてある部屋だった


壁は何かを書きなぐったような文字(これは翻訳できなかった為、文字ではない)

もう、これなんてサイコだわ、それもガッチガチの


「ねぇ、この黒い像と腕輪に書かれてある文字って上の魔術刻印と同じ文法使われてない?」


俺たちに確認を求める


「ええ、そうですね。このあたりの文字とかは同じで腕輪の文字と合わせて使用されている文節になってるようです」


そう、神意召喚に書かれてある文字がそっくりだった黒い像には星の配置と生贄の賛美と使われ方がにていて

黒い腕輪には長々とした文節と送還の文節が書かれてあった

上の神意召喚には何故か見えない場所が多すぎた事柄が多いため

はっきりと断言はしづらいが、おおむねそうなのだろう


ハイミュフタフはこの黒い像と腕輪を解析し神意召喚の魔術刻印を作ったのではないかと判断した

それに、本棚の何冊かの本には神意召喚に関するものばかりだった

しかし、ソリューさんの顔色が宜しくないどういうことだろうか


「ソリューさん?大丈夫ですか?顔色悪いようですけど」


「え?・・ええ、大丈夫よ。少しわかったことがあるの

一旦、資料やこの証拠品を持ち出しで外にでない? 少し外の空気を吸いたい気分だわ」


「そうだな、これ以上は何もなさそうだ。いつまでも居る場所でもないしな」


リフェルさんも同意見のようだ、俺たちは待機している組と合流し

遺跡の洞窟を出る、外に出ると日も傾いていて

かなりの時間遺跡に居たようだ

遺跡前で警戒をしていた騎士たちはすでに野営準備を終わらしており

ここで一泊をすることになった

食事も済ませ、落ち着くとソリューさんが話したいことがあるから集まってと言ってきた


「貴方達の御蔭で、私も知らなかった、魔術刻印と術式が解明されたわ有難う」


「いえ、俺たちも自分たちが持っている技能がこんなにも役に経つとは思いませんでした。」


スキルさん並みの活躍を見せた翻訳さん、これはかなり有益な能力なんではないだろうか

これによって、魔具の解明が出来これをもとに魔具の量産が出来る事にもつながるだろう

しかし・・・


「でも、少し聞いて、その技能は隠しておいて、さすがに危ないわ」


そうなのだ、魔具はいまだに謎の多い道具であること

それを量産することが可能になれば、俺たちはかなりの利益を得ることになるだろう

しかし、それをよく思わない者たちもいるはずだ

それだけならばいいが、国とかでできたときには俺たち個人では対処が出来ない

誘拐なんぞされたら堪ったものでもな(すでに誘拐されているようなものなのに)


「その表情なら、気付いているようね。

そう、魔具に関してはかなりの未知の部分が多いの、

そして、それを解明する事は人の種にとって最優先であることは間違いないわ

でも、そこには大きな利益が生まれる、そしてその利益は争いを招くわ」


「ええ、そうだと思います。その利益は理不尽であることの方が多そうですもんね」


「ええ、多いわ。精神的・物理的に手段に訴える団体、組織が数多く出てくるでしょうね」


「まぁ~めんどくさそうなのは回避したいからね~」


「でも、これはばかりは少しでもいいから協力はしてほしいのが本音かしら

貴方たちが解析に関わったと言うことは、完全に伏せるから

お願い、私の研究を少し手伝ってほしいの」


「私の方からもお願いしたい。この国の民の事を思えば

魔具でしか、なしえなかったことが、民にも行き渡る世界が来る

未だに、各村では解決できない問題もその魔具で解消できる世の中になれば

私としてもありがたいのだ」


ソリューさんとリフェルさんは真剣な表情をしていた

俺は周りの反応を見る

しかし皆は、それくらいならいいんじゃないという表情をしていたので


「そうですね、お二人にはお世話になっているので、リフェルさんやソリューさんが

後ろ盾になってくれるのであれば協力はしましょう。」


「ありがとう」


そのあとは神意召喚の調査内容に移る

やはり、術式はあれだけの大きなものを用意しても

何故、発動できたかはわからないということが分かった


「でも、ハイミュフタフが何をしたかったのか、朧気ではあるけどわかったわ

あいつらは、新たな神を生み出すための素体を召喚したかったみたいね」


「神の素体ですか?、ですが俺たちは召喚されても

俺たちは神の素体という、感じはないですけど」


「ええ、そうでしょうね。ハイミュフタフが神の素体を召喚して何をしたかったのかは

不明だけど、その召喚をしたかった、結局失敗して異世界から召喚をしてしまった

ってことではないかしら?」


「なるほど、外的要因にて結果が変わる神意召喚だからこそ、失敗して

異世界から俺たちを召喚してしまったと」


「これは、とても言いにくいのだけど

調べた神意召喚については、帰還方法はわからなかったわ

ごめんなさい」


「いえ、ソリューさんに謝って頂くことではないですよ、

それに俺たちも、落胆はしていませんし、

あったらいいなぁ程度ですよ」


「期待させたと思っていたから、その言葉を聞けてよかったわ」


その後は雑談をし、明日も早いので早めに就寝、朝を迎える

それから俺たちは2日かけてミリーナの街へと帰ってきた。

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