悪夢見ゆる!たぶん
入学式の後の少女とのちょっとしたトラブルから5日後
養われることになった少女も僕のこの家に慣れ始めていた。
そして養うことになったことで僕の食費も尽きかけていた、なのでお母さんに食費の催促をしなきゃなーっと
思っていた矢先なにを思ったかアップルが突然こんな提案を持ちかけてきた。たぶん
『雪芽さん食費にお困りですか?もしお困りでしたら良い方法がありますよ』
うん?なになにアップルが大食らいを直してくれるとか?たぶん。
『もう!相変わらず失礼ですね、そんな方法じゃありません!』
じゃあなに?
『フフ..その方法はですね、雪芽さんが私に体を売ることです!』
いやいや会って5日ぐらいしか経ってないのに何言ってんだこの使い!
『別に細かいことは良いじゃないですか...別に減るもんじゃありませんし。』
そんなこと出来るわけないだろ!そもそもアップルのこと好きじゃないんだし、たぶん。
『フフ...意外と恥ずかしがりやさんなんですね、でも安心してください..雪芽さんの童貞は私が優しく奪ってあげますから....』
えっ?いやちょ!やめ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
はっ!ゆ、夢か...夢で良かった、たぶん....
そういえば今日は何日だ?、今日は....あの日から4日後か
うん?じゃああれは、たぶん予知夢?うーん。
って!もうこんな時間か、そういえば今日はどっかの学校から転校してきた
転校生が来るって言ってたな、たぶん。
『雪芽さーん朝ごはん作りましたよー』
いや、なんて名前だっけ?いやもういいや、そんなことよりアップルの朝ごはん
を食べに行こう。
それにしても、あのアップルが朝ごはんを作るなんてびっくりだなぁ!
てっきり食べ専なのかと思ってたけど、料理も作れるなんてね。
『当たり前ですよ、作れなきゃ味見もできないじゃないですか!』
ああ...聞いた僕がバカだった。
『そんなことより早く食べちゃって下さい!』
『学校遅れますよ!』
へいへい、わかりましたよ。
食べれば良いんでしょ、食べれば
『まったく!美味しく作ったのに、相変わらずそんな態度だなんて』
『雪芽さんはひどいです。』
こうして....僕の最悪な1日が僕の最悪な悪夢の後に
始まるのだった.......たぶん。