勇者視点3
骨はできてんのに肉がつかない
_(:3」∠)_
もういっそスケルトンで勝負しに行こうか
彼の涙は地に落ちた
私の剣は彼には届かなかった
彼は大きな翼を盾にその身を隠すように覆い私の視界から外れ攻撃をかわしたのだ
そこに残るは彼の朽ちた赤い羽根のみだ
私の剣は、私の想いは彼に届かず終わるのだろうか?
昔と変わらず、一つの太刀も一つの感謝でさえも、彼にあてる事はできないのであろうか?
そんな焦燥に駆られる私など知らんこっちゃ無いと言う様に、彼はその顔を涙に濡らしながらも無邪気に笑っている
「生きててくれた、やっぱり死んでなかった。」
泣きはらした顔で彼は手に持つ『モノ』を向けてきた
それが何かはわからない
これが先程彼の言った銃なのであろうか?
私は反射的に銃の穴の向く方向に剣を構え防御態勢をとった
わからない、あれがどうなって鉄を撃ち出すのか
本当にあの穴から鉄が出て来るのか
しかし、私の勘があの穴が危険だと告げる
またこの部屋に、雷のような轟音がこの部屋に響き渡る
瞬間、刀を伝いまさに電撃とまごい事なき衝撃が私の腕にまわってくる
腕が悲鳴をあげ、元の防御の姿勢が取れない。
しかしそんな事より、今の攻撃肉眼で捉えるのがやっとだった
攻撃は剣に当たり横に逸れ壁に当たった
彼は手元で銃に何かを詰めながら話しかけてくる
「これが銃ってやつだよ、面白いでしょ?けど、こんな物で満足はして欲しくは無いけどね。外を見てごらん」
彼の言葉に従い窓から外を見た
そこには大きな花が咲いていた
天に向かって伸びる花は月に照らされ冷たく光っていた
「驚いてくれたかな?あれは全ての人、魔族といった生き物をすべて殺せる兵器だよ」
花の大きさや形は、『七つ〇大罪』のキ〇グの第4形態が鉄でできててそこに咲いてるって考えてね