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運営に吸血鬼にされてしまった件  作者: さきみやび
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5話「買い物する吸血鬼」

どうもさきみやびです。

気まぐれ感覚の投稿ですいません!!!

今回のレイスは可愛いです。

いや、いつも可愛い。

 シャリエと沢山飲み食いした次の日。レイスとシャリエは、ギルド会館の中にあるクエストボードでクエストを見ていた。クエストボードはよくあるコルクボードのようなところに様々なクエストがピンで刺されている。難易度が高いものから低いものまで☆の数で等級分けされていた。

「さて、ギルドに登録した訳だが。早速何かのクエストに行こうと思う。とりあえず初めてだし、簡単なものにしようか、何かいいのはあるか?シャリエ」

「そうですね。レイスさんの強さならどれでも問題は無いと思いますが、簡単なものだと、こんなのはどうですかね?」

 シャリエはクエストボードから1枚の紙を指さして言った。そこには、エルフへの届けものと書かれていた。

「エルフへの届けものか。我はエルフにあった事がなくてな、興味がある。シャリエはエルフにあったことはあるのか?」

 PCのモニター上からはエルフなんて幾度となく見てきたが、この目で見るのははじめてである。内心、楽しみすぎて今すぐにでも行きたいぐらいだ。

「ありますよ。昔、魔物に襲われていたところを通りすがりのエルフに助けてもらったことがあります。あの種族の魔法は凄いですね。ただエルフはあんまり他の種族とは交流が少ないのでそれ以来会ったことないです。なのでこの依頼は自分でも少し楽しみだったりします。」

 確かにエルフはAKOの時は魔法攻撃MATKに優れていたな。その名残だろうか。上手く行けばエルフたちの魔法レベルがどのくらいか分かるチャンスでもある。シャリエも楽しみにしているし、このクエスト受けるしかない。

「よし決めた。我はこれを受けるとしよう。シャリエよ、手伝ってくれるか?」

「もちろんです!」

 レイスはそのクエストをピン止めから取ると、クエストカウンターへと持って言った。

 ------------------------


「これを受けたいんだが。手続きを頼む。」

 クエストカウンターにいたのは黒色の髪の毛でロングヘアーの少し物静かそうな女性が立っていた。その女性はレイスからクエストの紙を受け取ると手続きを始めた

「かしこまりました。えと、見た事がないので初めての方ですよね?軽く自己紹介させていただきます。私は、ラスティ・エイリアと申します。今後ともよろしくお願いします。」

「我はレイス・ミラクレシア。吸血鬼だ。ラスティと呼ばしてもらうぞ。エイリアか、ミスティとは姉妹か何かなのか?」

「はい、そうです。ミスティは私の姉です。では、私はレイスさんと呼ばさせて貰います。このクエストにはレイスさんと、シャリエさんの2人で向かわれ事に間違えはないですか?」

 自己紹介と挨拶が終わると、ラスティはクエストの手続きに戻った。

「あぁ、それで間違えない。ちなみに、届けものとはどれだ?」

 レイスはエルフに渡す届けものが気になっていた。エルフに渡すものなのだから、もしかしたらAKOにはないアイテムなのかもしれないという期待があったからだ。

「こちらです。この荷物をエルフの里へお願いします。」

 まぁものの見事に梱包されていた。箱に入っており、魔法で封印が施さているように見える。機密なモノのようだ。封印を破ろうと思えばレイスには容易いだろうが、どうしても見たいわけではなかったのでしなかった。

「ふむ、了解した。では早速行くとしようか。」

「ご武運を」

 レイスとシャリエはギルド会館を後にした。

「ところでシャリエよ、エルフの里はどこにあるんだ?」

「えっと、この都市から東の方ですね。少し距離があるので、野宿することになるかと。」

 エルフの住む里は、セントローズ城からかなり東に進んだところにあり、そこで密かに暮らしているという。

「なるほど。では、色々準備しなくてならんな、買い物に行くとしようか。」

 ------------------------


 レイスとシャリエは、セントローズ城下町の一角の店が並ぶ商業地帯に来ていた。

「まずは食料だが、シャリエは何か持っていきたいものはあるのか?」

「魚です。魚がいいです。」

 レイスにはシャリエが猫にしか見えなかった。

「ふむ魚か、魚はあまり日持ちがせん、干物でもいいか?」

「魚なら何でもいいです。いいです。」

 ますます猫にしか見えなくなった。魚が大好物というのは昨日の飯時に知ったが、これ程までとは思わなかった。

 レイスは魚の干物を売っている店に向かうと鯛のような魚を指さして、店主に喋りかけた

「店主よ、この魚を2尾貰おうか、いくらだ?」

「お、可愛いねーちゃんじゃねぇか。カミイを2尾だな、1尾10Gで20Gだがねーちゃん可愛いから少しまけて、18Gでどうだ?」

 この鯛の様な魚は、カミイと言うらしい。

 なかなか迫力のある店主だなと俺は思った。俺たちはあんまりお金が無い、できるなら安く済ましたい。こういう男には少しでも可愛く見せれば落ちる事はよく知っている。オンラインゲームにはよくいる人種だ。

 レイスは少し前かがみになり店主に少し上目遣いで言った。

「もう少しだけまけてくれないだろうか?」

 効果音がキャルルーンってなりそうなほどの声で店主に物申した。店主は途端に顔が赤くなり、少しキョドっていた。

「し、しかたねぇ、15Gにしてやる。」

 これはまだ行けるなと、レイスは再び上目遣いで言った。

「13G♡」

「わ、わかった。13Gにしといてやるよ。」

 落ちたな。俺はそう思った。レイスを可愛くし作ってよかったよ。ナイスだ過去の俺。

「ありがとう店主よ。はい、13Gだ」

 店主は13Gを受け取ると袋詰めにしたカミイ2尾をレイスに渡すと、少し引いたがまだ少しだけ赤い顔で言った。

「またこの店に来てくれよ可愛いねーちゃん。」

「あぁ、そうするよ店主よ。」

 レイスは、広場で待たしていたシャリエの元に戻ると、2尾のカミイをシャリエに見せた。

「カミイじゃありませんか!幾らしたんですか?割と高い魚ですよ?確か1尾の相場が20Gぐらいのはずです。」

「2尾で13Gだ。」

「レイスさん、脅したりしてませんよね?」

「していないさ、店主がまけてくれたのだ。我の魅力も捨てたもんじゃないな。」

 あの店主最初から赤字覚悟でまけてくれてたのだな。少し悪い気がしたが、それと同時にあの店にまた行こうと心に決めたレイスだった。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

今回の種族紹介はおやすみです。

次回の投稿もまた気まぐれになりそうですが

待ってくれると幸いです。


ではまた次に


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