4話「吸血鬼ギルドに登録する」
どうもさきみやびです。
すこし間があいてすいません!
では今回も最後までお願いします!
「これは驚いた。実際に見ると凄い城にその城下町だな。」
モニター越しにみる城と、生で見る城との格の違いに、俺は文字通り口を開けて唖然とした。異世界に来たんだなと実感する瞬間でもあった。
「いつ見てもすごいですよねここは。じゃあまず、ギルドに言ってクエストの報告したいんですがいいですか?」
「そうだったな。我もついていこう。どっちの方角にあるんだ?」
もちろん場所は知っている。だってこの都市、AKOでは中盤手前ぐらいの冒険者が必ず訪れないといけないからな。俺もここにはずいぶんお世話になったよ。
「ここからまっすぐです!そういえば、レイスさんはギルドに登録はしないんですか?」
ギルドに登録すると様々なクエストを受けることができ、それを達成すると報酬がもらえる。この世界に来た時、武器や服装こそは残っていたが、アイテムやお金は無くなっていた。恐らく装備しているものは残り、ストレージに入っていたものは無くなったというより、ストレージにアクセスができない。実質無くなったようなものである。
「そうだな。我はこんな装いではあるが、無一文なんだ。シャリエはこの都市が拠点なのだろう?それなら我もここで登録するとしようかな。」
「じゃあさっそく行きましょう!仕方ないですから、今日の宿代はおごってあげますよ!」
シャリエが上機嫌になったのは誰が見てもわかるだろう、なぜなら尻尾がぴょこぴょこしている。
「正直助かった。今日は野宿の予定だったのでな。ではギルドに向かうとするか。」
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料理屋や、バーなど様々な店が並ぶ中、一際大きいサイズの建物があった。周りの店ではたくさんの冒険者らしい装いをした色んな種族の男女が飲み食いして騒いでいた。
「こんな時間だというのに、活気がいいなここは。」
「そうですね。冒険者たちは自由な人が多いですから、昼も夜もこんな感じですよ。それより着きましたよ。ここがギルド会館です。」
二人は中に入ると、とりあえずクエスト報告カウンターに向かった。そこには、ショートの黒色の髪で眼鏡をかけており、優しそうな顔をしていた人が立っていた。
「ミスティさん、ただいま戻りました。終了手続きお願いします。」
「おかえりなさいませ、シャリエさん。ご無事で何よりです。それで、そちらの方は?」
「我はレイス・ミラクレシア。吸血鬼だ。レイスで構わないぞ。」
この少し偉そうな挨拶はほんとどうにかならないもんかなぁ。
「この方は、クエストの帰り道に出会ったんですよ。近くの町に案内してほしいと頼まれたんですよ。」
「なるほど。そうでしたか。私はミスティ・エイリアと申します。ここで、クエストの終了手続きをしています。どう呼んでいただいてもかまいませんよ。ようこそセントローズへ。」
挨拶をすました後、シャリエの終了手続きを行った。今回の報酬は少し多かったらしく、上機嫌だったシャリエは、さらに舞い上がっていた。
「見てください!レイスさん。こんなにもらえましたよ!あとで何か食べに行きましょうね。」
「よかったではないか。そうだな後でおすすめを教えてくれ。その前にまず、ギルド登録を済ませないとな。」
「ギルド登録ですか。かしこまりました。こちらについてきてください。」
レイスとシャリエは二階の一室に案内された。ミスティは棚から一枚の書類を取り出すと、筆記具と一緒にレイスに渡した。
「その書類に目を通して、下の欄に名前を書いていただくと登録完了です。」
書類には、色々なことが書いてあったが、読むのめんどくさかったので、さっさと名前だけ書いてミスティに帰した。
「読んでくださいよ...まぁいいです。それでは、これで登録を終わります。これからよろしくお願いしますね。」
ミスティは手を出してきたので、レイスはそれにこたえるように握手をした。
「こちらこそよろしく頼む。」
シャリエは尻尾をぴょこぴょこと動かしていた。
10/17 アイテムパック→ストレージに修正
最後までお読みいただきありがとうございます!
今回は少し短くてすいません。
区切りがよかったんです。
次回は一週間後の予定です。多分大丈夫なはず。
種族紹介のこーなー
⦁エルフ族
耳がとがったようになっており、あんまりほかの種族とはかかわらない
寿命も人族の3倍ほどある。MATKの伸びやすい
おきまりのエルフって感じですね。この物語にはまだ出てきません。