第4話 月夜の湖面にダイビングー!
すっかり辺りは夜になり、焚き火がパチパチと音を立てゆらゆらと周りを照らしだす。
そんな中で俺は、夕食に青リンゴを片手に持ち齧り、使えるスキルの鑑定眼、索敵、マッピングなどを一通り試して居た所、それぞれの箇所に【I】の表示が、出始めたどうやらこの世界独自の物は熟練度成長があるようだ。
だが、肝心の魔法スキル(異次元魔法含む)は、いくらやってもさっぱり発動させられないでいた。
すると案の定、ピロリン♪と音が鳴りウィンドウが表示された。
【称号獲得:魔法使えない(笑)】
無視しようと見を逸らしたら
ピロン♪と音がし見慣れた表示ではないウィンドウが表示され、
"【ジョブ】魔法使い→魔法使えないに変更します"
『へ?、んんんーー!?』
衝撃的な表示を見て思わず青リンゴを手から落とした。慌ててステータスを確認しようとした時ピロン♪となり文字が表示された
'(嘘)(爆笑)'
『称号野郎かー!称号だけじゃねーのかよ!ふざけんなびっくりするだろが!』
全く人騒がせなウィンドウジョークかましてくる困ったシステム?だ。
落とした青リンゴを拾い上げ、湖の水で洗おうと湖面に近づく、すると夜になった辺りから、曇っていた空の割れ目から、異世界の巨大な満月が顔を覗かせ湖の辺り一面を青白い光で照らしだした。
そのおかげで湖面まで躓くようなヘマもせず危なげなく行けた。
青リンゴを湖で洗っているとき、湖面が鏡のようになっていることに気づき、見れていなかった自分の今の姿を見る事ができた。
見た目年齢は15歳以下?
身長は低いかな?160cmあるかな?
目は猫目、色は金色と青のオッドアイ(少し光ってる?)
髪の色は、昼間は暗い青で日に照らされると紫だったが、夜は紺、月明かりに照らすと青くキラキラして見える。
正直、髪や目に関してはこんなに綺麗な色だっけ?
確か、他キャラにしても種族は違うが、顔パーツはほぼ同じで配色に少し違いあるくらいだったしな…これはいつかCC出来たときに、チェックしなければ…
因みにこの時、湖面をまじまじと色々な角度で顔を眺めたり、ポージングしながら自分を観ていた。
まあ案の定、ピロリン♪の音がした。
【称号獲得:ナルシシスト?(笑)】
予想はしてたが、改めてそう表示にされると、恥ずかしくなり顔が火照って汗をかき、
穴があったら入りたいがない…ならばどうするか?
せっかく乾いた装備をまた濡らすという馬鹿なことをしているのはわかっていたが…俺は、湖という水の入った穴に、飛び込まずには入れなかった。
そうして俺は異世界転生1日目にして湖に3回もダイブしたのであった。
ピロリロリン♪
【転生者実績: 初!1日目に3回ダイブした男 】
【称号授与: ダイブから始まる異世界転生者】
その時、「アホォォ~ン!」と馬鹿にされた鳴き声がした気がした…