〜プロローグ3〜 綺麗な女性襲来ここはどこ？
？？？「全く！遅いと思ってみてきてみれば！あなた達はお客様を放って何をしているのですか？」
声のする方へ顔を向ける双子らも同様に、
そこにはプラチナブロンドの長髪の髪を靡かせ宙を舞い、こちらへとやって来る白い衣装蒼眼の女性が居た。
そう…宙！をである。
(もう驚き疲れましたよ…)
双子「ひ、ヒカティーナ様！？」
それを見た双子達は、驚きながらもすぐ女性へと会釈をした。
リナエル「ヒカティーナ様これはその…リクエルが悪いんです！私を怖いやつだとかお客様に吹き込んだんですよ！」
その言葉を聞き慌ててのんびり口調も忘れて返す少年。
リクエル「吹き込んでないよ⁉︎ 怖いとは言ったけどぉ…」
ヒカティーナ「言い訳は後で聞きます、勿論お説教の覚悟もしておいてくださいね？」
双子「ひ！…ハイぃ…」
ヒカティーナと呼ばれた女性にそう言われ、喧嘩の勢いはどこへやらという具合に意気消沈する双子。
そんな彼らを眺めていた視線がこちらへと向き距離も側まで…いつのまにか迫っていた。
ヒカティーナ「私の指導不足による、この子らの数々の非礼誠に申し訳ありません。」
そういって女性が頭を下げようと綺麗な髪がだらりと揺れる。
それ慌てて手振り静止させる。
『い…良いですよ！気にしてませんから！そんなことより！あなた達は一体？それにここは？お客様ってどういう？』
静止され驚いたような表情の後、女性は髪を直し改まって話し始めた。
ヒカティーナ「そうですその件の説明と案内に、この子らを迎えに向かわせたのですが…」
女性は、この通りね？とそういうと呆れ顔で双子を見やっていた。
双子は肩を竦め頭をぺこりと下げたままである。
『あはは…』
あの光景を思い出しそして、ニュアンスからいつもあんな感じなのかというのが伝わってきて苦笑いした。
女性は双子から視線を僕に戻し、ハッとした顔の後申し訳なさそうな顔をし話しが逸れたことに対し頭を下げたようだった。
「説明をここで全部とはいかないので、ここから移動しつつ、貴方の質問したことについてお答えましょう。」
「まず私達は…」と女性が双子達と歩きながら目配せし頷き合った後、背後に純白の翼が現れた。
双子の方は体に対し小さめな1対の翼、女性の方は体に対し大きな3対翼といった様子である。
『てっ！、天使？、ってことは天国？！』
言った後今までの出来事に対し(そりゃあ、非現実的過ぎる場所だし浮く？飛ぶ訳だ…)と納得した。
『てか天国って…俺死んだん？！』
といった後(幽霊って足ないって言うよな)とふと歩いているはずの自分の足元をなんとなく見てみた…
『うおっ！？』
衝撃が走った！あるはずの足はない…どころか下を向いたのに体すら見えない…慌てて立ち止まり手を顔の前にと意識したとき要約自覚した見えないのではなく、無いのであると。
そして、僕の勝手な考えだが幽霊になって天国きたって普通体あると思っていたなくなるものだとは思わないし、無いこととここまで気づかなかったことにも恐怖を感じて震えが止まらない《感じ》がしていた。
その様子を見ていた女性も立ち止まり困った表情で答えた後に双子が続く。
ヒカティーナ「私達は貴方々のいう天使でここは天国と言われてる場所で間違いはありませんが…本来普通に死んだ人は来ない所に貴方はいます。」
リナ・リク「そうです、すぅ、普通の人はここに来ませんよ、よぅ〜」
『普通に死んだ人は来ない所？それって特殊な死に方したってこと熱中症が？』
もし死んだ理由として思い当たるのは熱中症で倒れたことしかない。
というと女性は更に困った顔をしている中…
双子は言った。
リク・リナ「そもそも貴方は死んでないです、よぅ！」
『ん？死んでない？』
双子が答えたことに対し即座に反応した。
(死んでないならなんで天国なんかに？)と疑問に思って質問しようとしたところ。
ヒカティーナ「はい、双子達の言う通り貴方は死んでいないのです死んではいないのですが…」
と女性の言葉を遮るように地面が光った。
