〜プロローグ2〜 おかしな双子襲来
俺がここは病院の病室で白く眩しく見え幻想的に見えるのは、倒れた衝撃で脳震盪でも起こしてるからそう見えてるのだろうと。
そう思い眠ろうと寝転がろうとしたその時…
『ん?枕がない?ベッドも布団も?てか床は!?』
そして辺りをよく見渡し理解した…ここには寝具もなく…床すらない白いだけの空間だということに。
(夢か?夢でも観てるのだろうか…)
と思い困惑していたとき不意に声がかけられた。
???「あの大丈夫ですか?」
???「大丈夫かぁ〜?」
声のした方へ視線を向ける。
そこには双子の様な金髪碧眼の少年少女、歳は9才いくだろうか?という見た目で服装は良くギリシャ神話で見る様な白い衣装だった。
???「化物でも見た様な驚いた顔してらっしゃいますね。」
???「化物〜酷いなぁ〜リナエルはおっかないから仕方ないけどぼくは…うぶっ!?…」
リナエルと呼ばれた少女は隣にいた少年の言葉を拳により遮る。
(見事な拳の入り方に魅入ってしまった。)
???「痛い…じゃないかぁ〜こういうことするから怖がられるんだよぅ〜」
リナエル「うるさいですよリクエル!そもそもこの方の前では今のが初めてです!」
リクエル「どうせ〜お淑やかに演技してても〜すぐバレるんだからぁ〜後でイメージ崩壊よりよかっ…!」
リクエルそう呼ばれた少年はまた拳をくらいそうになり言葉の途中で空中に浮き回避する。
回避されたリナエルも空中に浮き追いかけ、今度は拳を…とまた回避と喧嘩(?)が始まったのである。
(仲良い兄妹?姉弟?だな…喧嘩(?)を止めるべきかな?)
とか思いながらも暫く空中で繰り広げられる追いかけっこを見上げ見守っていた。
(ん?空中に浮いて………そうだった!)
あまりに唐突に声かけられ追いかけっこが起きる現状に流されてしまっていた。
が、空中に浮いている少年少女らという非現実的現象光景を観て、改めてここが自分が元いた場所とは違う。
そして自分の夢の中でもないだろうことを感じた。
何故かというと、
(自分にはこんな少年少女が超常的な追いかけっこをするような発想力はないからである。)
とそんな追いかけっこを止め、彼女らにここがどこであるか?なんなのか?を聞くべく声を何度かかけるがいっこうに反応もなく、追いかけっこに夢中である。
そんなことが10回ほど続いたとき。
別な人の声が響いた。
???「全く!遅いと思ってみて観れば!あなた達はお客様を放って何をしているのですか?」