第11話 飛び出し注意!
俺は今、川の向こうの平原を目指して、森の薄暗い中どんどん木々の合間を飛ぶ様に縫い、進んでいる。
その途中何かを蹴り飛ばし、レベルが2に上がった、そんなことが些細なことになるくらい、風邪を切るのが、楽しくなりスピードはどんどん加速していった。
今の時間はだいたい、お昼前くらいだろうか?
今の主人公は、電光石火ごとく…早い周りに見る者が居ても恐らく見えないだろう…二つの意味で(マントで不可視状態)
そんなとき、不意に、ふっと周りがひらけ明るくなった、そして…水の音と鉄の音がした様な気がした…
俺は、そのまま突き出た…そして地面がないことに気づいたときには…勢いよく、足でガツンと何か石の様な硬さの物を遠くの方に蹴り飛ばしていた。
カーンカンカン…鉄の音がした。
そして地面がないことに気づいたときには…
そのままの勢いで何か銀色のものと正面からぶつかり、バランスを崩し、川に真っ逆さま(頭から)ダイブした…
ドッバシャーン…
『ぶっぶーぶっ!?ぐぶぐぶぐ(いってー!ん!?ミズミズミズ)』
驚きと痛みで口を開き、川の水が口に入った、川の流れは穏やかだが深く、体制を急いで直し、水中から、一気に光のある方を目指して、浮上する…その時、マントの留め具が水圧のせいか外れた脱げた。流されそうになったマントを慌てて掴み、水面に顔をだした。
『ぷっはー…あー死ぬかと思った…ん?』
水面に浮上して、最初に見たのは俺の事を見つめて…いや、口を開けたまま、驚いた表情でみている、全身鎧を着た人達だった。
次に見たのは…
鎧いの頭部分と…目の前に大の字で仰向けに倒れている…金髪の長髪の男、と頭を抑えて居る…鎧の頭部分が外れている暗い赤髪の男…
ここまでわずか数秒である。
あっこれやらかした…そう思った俺は息をすぅーっと深く吸い込み…ぽちゃんと水面に急いでもぐった…
ぶくぶくぶく…
水底に沈みながら、マントを付け直そうとしたが水中ではうまく…流されて着けれない
まあ…そんなことしてれば、息が長くも続くわけでもなく…
限界がきて浮上
『ぷっはー…はあはあ…』
そこには、取り囲む鎧の人達…金髪さんはまだ起きてない…
よし逃げぞ!…そうして俺は覚悟を決め…
すぅーっと息を吸い込み…潜ってどこかに逃げようとした…したのだが、手に持っていた、マントを掴まれ…持ち上げられる…
赤髪の男「二度も…逃すと思うか?」
まあ…デスヨネーそりゃあね…
暗い赤髪の男の顔が若干笑顔なのが怖い…
ゴゴゴゴ…と威圧された俺は苦笑しか出来ず…それから首根っこを掴むと、立った今起きた…金髪長髪の男に…俺を突き出した。猫の気分
金髪の男「・・・アルの頭鎧が吹っ飛んだのまでは…見た記憶があるんだけど…次の瞬間すごい衝撃が来て…それからいったいどうなったんだ?それにこの少年君は?」
金髪の長髪の男は、きょとんとし、アルと呼ばれた赤髪の男に聞く。
ちょっと聞きづてならない少年?…青年だろう…確かに童顔に近いが…
アル「よくわからんがこの子供が、どうやら俺の頭鎧を吹っ飛ばしたんだと思うぞ?、俺も見えてはいなかったが、気づいた時には、目の前でフレス、お前が倒れていた。」
アルは起きたことを話した。
お前が倒れたすぐ後に、川から水飛沫が上がったんだが、したら、この子供が川から勢いよく上がってきて…一瞬俺らを見てまた…潜った。
俺とこいつらは、とりあえず、次出てきたら捕まえようと、川の両岸までいき、囲んで待機したんだか…この子供がまた上がってきたとき、あろうことか…また潜ろとしたんだぞ?こいつ、だからこいつが手に持っていたマントを掴んで引っ張り上げ、首根っこ掴んでちょうど目を覚ました、お前に突き出したんだよ。 というのであった。
それを聞いた、フレスと言われた金髪長髪、男は、少し驚いたという顔をした後すぐに笑顔になった。
フレス「それはそれは…すごい自体になっていたんだね?っで、本当は実際どうだったんだい?」
アル「おい、本当の話だぞ?お前も倒れてただろ?それに、今こんなときにふざけるか?」
フレス「それもそうだね、冗談だって!冗談!」
彼らは笑いながら話していた。
現在俺はアルと呼ばれている赤髪男に持ち上げられたままである…そんなとき…アノ音がした。
ピロリン♪
【称号獲得 : 少年仔猫ちゃん(笑)】
『誰が少年仔猫ちゃんだ!!』
思わず叫んでしまい口を両手で塞ぐ…
フレスとアルは固まり、そして笑い出した。
フレス「いきなり第一声が、それか? 変わった少年だね、アハハハ」
アル「同意だな、ハハハッ」
そんな笑い声に釣られて、他の鎧を着た人達も笑いだしていた。