第8話 モフモフが居たらどうするか?そんなの…
『あーどうするかな?』
そう呟き…白銀巨狼を見る。
ふわふわの毛並みに、寝姿は、丸くなり、口を開け舌を出しながら時折足を動かしている。
本当に、大きさとかもろもろ考えなければ、普通の犬と変わらない。
[補足]
石台に高さは3m、幅は縦10m、横8mくらい…
形の説明については二つの岩の上に台となる大きな平らな石。
狼立った高さ不明、全長尻尾を含めると7mは軽くあるだろう。
『・・・モフモフな毛並みしてんな…(うずうず)』
俺は、動物…というかモンスターが全般が大好きなんだ!
あの狼は見た感じモフモフだぞ!
しかも…幻獣と言う前の世界では存在しない触れる機会もない動物…なんだ!
ダイブしたくなって何が悪い…!
ま…まあ!だからといってダイブはしないけどな!
したら死ぬ気がする・・・
だが…だが…この胸の高まり…高揚感…手の疼き…
このに対して、モフモフせずには居られようか!
答えは、否、無理である!!
そうして俺は…モフモフな白銀巨狼に近づき…
背後に回り…尻尾を…モフモフっした。
『うわっ、なんだこれ?マジでモッフモフだわ…』
そうして、モフモフし始めたら…ピロリン♪と音がなった。
【実績獲得:野生のフェンリルをモフモフした!】
【称号獲得: 命知らずなモフラー(笑)】
馬鹿にされてはいるのだろうが…そんなことは今の俺には、些細な事でしかない!
何せ…目の前のモッフモフの尻尾に魅力され、モフモフする手を止めることが出来ない!
「吸い付くような…サラサラしつつも…モフモフするこの毛並み…』
あー至福の時である…もう呪いなんてきにならない!
『神様!ありがとう!今ならスカイダイビングの件もゆるせるぜ…!?』
尻尾に抱きつき頬擦りしながら、そんなことを叫んでいたら…身体がふわっと3mほど上がった…
そして俺は勢いよく、床に叩き付けられ尻尾の下敷きになった。
『ぶぅっ!?…いっつー…』
後頭部から体という順に、石の床に叩きつけたが…
身体全体は、マントで落下ダメージ軽減…後頭部は首に掛けていた帽子がクッションになり、比較的軽傷ですんだようだ。
尻尾の下敷きになりながら、もぞもぞ動き、顔をだし、じんじん痛む箇所を手で摩りながら一応ステータスを確認した…
【ステータス】
HP650/950
『ひぃー!?300も食らってるし!クリティカル入った!?』
いくら油断してたとはいえ…全回復してたはずなのに減りすぎだ…
全身がヒヤッとし顔が少し青ざめた…もし…帽子を普通に被り…マントもない状態だったら?
もし、バッドステータス無効?がなかったら?
瀕死のダメージ受け骨折とか出血とかくらい重症だったんじゃ…
『危な!…そんな奴が襲ってきたら…』
その尻尾攻撃を仕掛けてきた本狼は…グルラグルグルと唸りながら呑気に寝ていた…
『よかった寝てる…おっそろしい…そしてこのモフモフの…』
モフモフの尻尾の下敷きの俺は、そう呟きながら…目の前の尻尾に頬ずりをしていた。
『まあ…動けないから仕方ないだろ!』
まるでそれに対して応えるように、ピロリン♪となりウィンドウが表示された。
【称号獲得: モフモフ狂信者(呆笑)】
いつもは、笑っている称号野郎も流石に呆れたようだ。
モフモフ狂信者…いいね!付けようかな(笑)
『モフモフは可愛いの次に正義であり…神であるぅ!モフモフの神よ永遠であれ!』
とそのノリに乗っかりふざけてみたら…
"可愛いは正義には同意だけどね、ちょっとそうこまでは、流石にないわ…暫く黙るよ…サササッ((- -;[壁]'
とウィンドウのメッセージが無音で返ってきた。
『ガチで、引いてんじゃねーよ!ノリだろうが!』
また無音でウィンドウメッセージが返ってきた。
"・・・冗談、冗談…後ご勝手にお楽しみください(苦笑)'
" んじゃ寝るわ、おやすみなさい (´- < -`)…zZ乙'
『てっ、称号野郎おまえ寝んのかよ!』
てか…こいつ普段からメッセージできんだろこれ…
それにこの人間臭さ…と思っていたとき…
モフモフの尻尾が少し上に動いた…そして、今の内に逃げようとしたときまた、ボブっと上にかかり、下敷き状態に逆戻りした。
うん、もう、モフモフで暖かいし眠いし、もう動けないしいいや…と思いながら、そのままモフモフの尻尾毛布に包まれ、俺は意識を手放すのだった。
その頃、黒い空間の人は、寝てはいなかったが…
寝た主人公を観て、それは面白くない…こともないがこのまま観てるのもな、と思っていた。
「まあ、寝るか…何が起こるか本当に楽しみだよ***君?」
そう一言言うとにやにやしながら、黒い空間に紛れ溶けるように消えていった…