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エッセイ・その他/完結済

「なっとくのな」知りませんか?

作者: 加瀬優妃

「ただのボヤキ」シリーズ、第6弾です。

このままじゃ、「なっとくのな」が、「なっとくのな」が……!(ふるふる)

 むかーし、「うちの○○、知りませんか?」というキャラクターがあった気がするな……。

 ……あ、皆さんこんにちは。加瀬優妃(かせゆうき)です。

 「焼きたらこ」が「なろう世界」を席巻してから、2週間近く経ちましたね。

 (↑しとらん、しとらん)

 その節はいろいろな励ましの言葉をいただき、本当にありがとうございました。

 いただいた感想を読み返しては、自分を慰めています。


 さて、今回のボヤキはですねぇ……「なっとくのな」についてです。

 2月最後、2/28の活動報告の小噺のテーマが、コレだったのです。

 ちょっとここに転記します。


   ◆ ◆ ◆ 


 だいぶん昔の、私とNの会話。


優「○○ってどうなっとったっけ?」

N「○○が△△で◇◇だって」

優「ふーん、ありがとー。なっとくのな~」

N「……」


 それからしばらく経った、ある日のこと。

優「○○ってさぁ……」

N「△△だよ」

優「え~? それじゃ『なっとくのな』にはならんなー」

N「……」

優「ん? 何?」

N「……気になっとったんやけど」

優「うん?」

N「その、『なっとくのな』って、何?」

優「…………」

N「え、まさか、自覚ナシ?」

優「いや……普通に言わん?」

N「言わん。あんた以外から聞いたことない」

優「……納得したときに言うんだけど」

N「そりゃそうやろ。『な』以外に何があるん?」

優「しっくりこんときに『なっとくの()』って言うときはある」

N「意味わからん……」


 ……で、調べてみました。

 どうやら、30年ほど昔のクイズ番組で使われていたらしいです。

 しかし……私はそのクイズ番組を全く知りません。

 ……どこで仕入れたんだ……?

 んでもって、いつから言ってるんだろ……?

 そういや昔、「なっとくのな~」っていったら、親にも「何それ?」と言われたことを思い出しました。

 親も知らないのなら、やっぱりその番組は見てないですね、間違いなく。

 う~ん……。


 そして、現在。

優「……でね、○○せんといかんと思っとるんやけど」

N「はぁ……」

優「もう、聞いとる!?」

N「聞いてるよ」

優「でも、納得してないやん」

N「してる、してる。『なっとくの()』ぐらい」

優「それ、全然してないやん! しかもちょっと私をおちょくっとるやん!」


 ……という訳で、Nには変な形で定着しています。


   ◆ ◆ ◆ 


 ……こんな感じです。

 このあと、仲良くさせていただいている方からコメントを頂きまして……。

 それはとても嬉しかったのですが、その方も「初めて聞いた」とのこと。

 

 うーん……。

 そもそも、私はいつから使ってるんだろう?

 30年前というと、私はとっくにこの世には誕生しているけれども……。


 そうだ、旅に出よう。

 私の『なっとくのな』の始まりを探しに行こう!


 まず、中学時代と大学時代の友人にそれぞれメールをしました。

 二人とも遠方に住んでいるため、今では年賀状と、本当の本当にたまーにメールのやりとりをしている人達です。


「変な質問だけど、『なっとくのな』って知ってる? 私が言ってるのを聞いた記憶はある?」


 まず、大学時代の友人から返事が返ってきました。

「そのフレーズは覚えてないな~。でも自分の物覚えにも自信はないよ」


 ふむふむ。

 さすが私の友人。私の唐突な質問にも「何でそんなこと聞くの?」とは言わず、即答です。

 メールしたの、半年ぶりなんですけどね。慣れてるんですね。


 それはさておき……。

 私と同年代の友人が「このフレーズを覚えていない」ということは「フレーズそのものを知らない」可能性が高いですね。

 昔に流行った言葉って、言われたら「聞いたことはあるような……」というリアクションになりませんか?

 それが例え、生まれる前だったとしても。

 ですから、「フレーズは聞いたことがあるけど、優妃が言っていたかどうかはわからない」という返事が返ってくるかな、と思っていたのですよ。

 でも、そうではなかった。


 と、いうことは……。

 ①大学時代の友人は、このフレーズを最初から知らない

 ②このフレーズはそんなに流行っていた訳ではない

 ③私は大学時代、友人の前でこのフレーズを使っていない

ということがわかりました。


 その後、中学時代の友人から返事が返ってきました。

「聞いたことないなあ……。優妃からも聞いたことないよ。ググったら……(中略。私と同じように調べて、同じようにヒットしたいきさつが、丁寧に書かれていました。)……突然どうした? 何でそんなことを?」


 ……この人に関しては、多分5年ぶりぐらいのメールです。

 常識人で、世話好きな、とてもマメな人です。

 ……そりゃそうだ。

「突然どうした?」

と聞きたくもなるでしょう。……申し訳ない。

 まさか「小説家になろうのネタにするため」とも言えず、その辺は誤魔化しましたが。


 さて……この中学時代の友人からのメールで、新しい事実が発覚しましたね。

 学生時代は使っていて途中で使わなくなったのかな、という線も考えていたのですが、どうやらそういう訳ではないようです。


 ……えっ……じゃあ……始まりはどこなの?

 いきなり迷子です。困ったな。

 こういうとき、交友関係が狭いと情報が入らなくて困ります。


 仕方がない、自分の記憶を整理してみよう。

 一番古い記憶が親に聞き返されたときで……これがだいたい15年前ぐらい。

 それより前に遡ると、中学時代~大学時代ということになりますから……

 ①私が使っていない

 ②まだこの言葉が生存していた

のどちらかですよね。

 

 では、②の場合を検証してみましょう。

 私に聞き咎められた記憶がないということは、世間で十分通じる言葉だった、ということになりますね。

 でも、その時点でも、番組が終わってからは優に10年以上が経過しています。

 そんなに流行った訳でもない言葉が、生存してるかな。

 ……この線はなさそうです。


 ということは「①私が使っていない」ということになりますね。

 しかし、ここにも2つのパターンが考えられます。

 ①小学生のころは使っていたが、中学時代~大学時代は使っていない。

 ②大学時代までこの言葉を知らず、社会人になってから初めて使った。


 さて、どっちかな。

 ①を検証してみましょう。

 社会人になってから親の前でこの言葉を使ったとき、「何それ?」という未知のものに対する驚き、という返しがきました。

 ……ということは、やはり私は小学生の頃も使っていない可能性が高い、ということになります。

 それはなぜかというと……もし小学生のときに私が好んで使っていたのなら、親はその言葉を知っているはずだからです。(この際、親が娘の言動に全く興味をもっていなかった、という可能性はナシということにしておきます。悲しすぎますよ……)

 ですから、もし小学生時代に愛用していたのなら、

「何それ?」

ではなく

「まだその言葉使ってんの?」

という返しになるのではないでしょうか。


 ……ということは、どうやら

「②社会人になってからどこかでこの言葉を仕入れてきて、使うようになった」

 これが真実のようです。

 ………。

 おぉう……その「どこか」が知りたかったんですが……結局、わからなかったですね……。

 短い旅だったな……。


 ま、いいか。

 この際、始まりはどうでもいいです。(←いいんかい)

 今、私にとって重要なのは……「『なっとくのな』は生きてるのか」ってことなんですよ!


 「死語」という言葉がありますね。

 昔流行ったけれど、使われなくなり、絶滅してしまった言葉のことです。

 しかし、今のところ私は、自分以外にこの言葉を知っている人にすら、出会えていません。

 つまり、現時点で「死語」ですらないのです。 

 それは私の交友関係が狭いせいなのではないか。

 もっと広い世界に出れば、出会えるのではないか。


 出所がはっきりわかってるんですから、知っている人はいそうなもんです。

 だから「活動報告」で呼びかけました。

「誰かいませんかー?」

……と。


 ……返事はありません。

「え~……? 本当に私だけなん……?」

 真っ白な銀世界の中、私の言葉だけがむなしく響いています。

 ………………。

 …………。

 ……。


 おっと、危うく凍死しかけるところだった。

 ヤバいです。

 「なっとくのな」完全に絶滅危惧種です。

 いや、ひょっとしたら、生き生きと活動していたことすらないのか……?

 そんなはずはない。私は確かにどこかで拾ったんだから。 

 でも、このままでは、確実に埋没してしまいます。

 早く、仲間を見つけなくては。


 ……という訳で、私は「活動報告」を飛び出して、動くことにしました。

 やはり自分の庭を飛び出して声を出してみないと、わからないですよね。

 

「『なっとくのな』……誰か知りませんか?」


 この子が生き生きと活躍していた頃のことを知りたいです。

 30年前のテレビ番組ですから、「知っている」人はいる気がします。

 ……ですので、さらにここでもうひと押し。


「私のように、今でも使っている人はいませんか?」



~『なっとくのな』加瀬優妃流 取扱説明書~

 意味:とても納得したときに、相槌のように使用する。

 使用方法:

  「なっとくの、()!」のような、力んだ言い方は誤り。

  「なっとくのな~」とスラーッと一気に流れるように言う。

 その他:

  『なっとくのへ』……イマイチ納得できないときに使用。

  『なっとくの()!』など、流れに逆らうような音を使うほど、納得できない

  度合いが上がる。

 「かせゆうきがなかまをほしそうにこっちをみている!」

 そういう感じです。


 ポツンは淋しいよぉ~……。



※20:50追記


N「……勢いよく飛び出してったけど……埋まってんね」

優「……まだまだこれからだもん……」(←頭に雪が積もっている)

N「キビしくない?」

優「でも、『なっとくのな』をパソコンで検索したら、3番目にヒットするようになったもん。それだけでも、このエッセイを投稿した意味があるもん」

N「パソコンで検索する人は『なっとくのな』を知ってる人やろ。知らん人はそもそも検索しないんやから、意味ないやろ」

優「…………」

N「……あ、埋まってった」


……と言う訳で、絶賛、埋没中です。

誰か掘りだして下さい……。(T_T)


※3/5追記

 仲間……仲間が助けに来てくれました。(T◇T)

 詳しくは感想欄をどうぞ。(^O^)/

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加瀬優妃は現在
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」へようこそ!』
というエッセイを連載しております。
「なろう世界」での日記みたいなものです。
よろしければそちらもどうぞ。
― 新着の感想 ―
[一言] 納得のな 昔から仲間内で使ってますよ。現在も進行形で。 何の番組かは忘れましたけど、おっしゃる通り30年くらい前から使ってます。 だいたいはアレンジして 『納得のも』 って言うと 『もじゃ…
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