表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/27

現地調査

ギリギリ間に合った……かな?

今回は少し雑かもしれません。

ホントすんません。

 さっきは足を滑らせ、転んでしまったが、本来の私なら華麗に着地をきめていた。 きっと、まだチキュウに慣れていないのだろう。 そう、悪いのはチキュウ。 私は悪くない。


 私は軽く土を払いながら、何事もなかったかのように立ち上がる。


 そこで私は何者かがこちらを――なぜか、呆れたような顔をして――見ていることに気づいた。


 体格や、顔つきからしておそらく男性であることは見るに容易い。


 そんなことはいいが……


 ま、まさか……今の、見られてたりして……


 は、恥ずかしい///


 私は少し赤面して、軽く咳払いをするが――ヘルメットをしているので――相手には見えも、聞こえもしないだろう。


 そして私はまず、辺りを見渡した。――その人物は怪訝そうな仕草をしているが気にせず、数回キョロキョロとした。


 モニターに映った景色とほとんど変わらない景色が広がっている。 強いて変わった点を挙げるとすれば、男性が突っ立っていることだろう。


 まずは資料にあった通りに行動してみることにした。


 そう、まずは呼吸ができるかどうかだ。


 だが、『呼吸できるかどうか試す』ということは、呼吸ができない可能性もあるということだ。


 そう考えると急にゾッとする。


 メテアは大丈夫だと当然のことのように言っていたし、大丈夫なんだろうけど……


 怖いものは結局怖い。


 私は少し緊張しながら漆黒のヘルメットに手をかける。


 そこから手に力を込めるが、ためらう。


 私はそれを数度繰り返した。


 ………………


 ……こんなことじゃだめだ。 らちがあかない。


 結局私はやけになって、勢いよくヘルメットをはずすことにした。


 ――――ッ!!!


 ……つぎに目を開けると、あたりがすこし薄暗くなっていて、驚いたがどうやら雲が――これが私たちの星にもあった雲と同じものなら、この表現でいいだろう。――『ツキ』にかかっただけのようだった。


 スゥー、ハァー。 スゥー、ハァー。……


 どうやら呼吸はできるようだ。 深呼吸を行っても、違和感すら感じない。


 呼吸に関しては問題はないことがわかった。


 ビクビクしていた私が少し恥ずかしい。 


 確認したいことは山ほどあるが、今は目の前に人がいる。 かつ、ここは人気がすくない。 私にとって、すごく都合のいい場だ。


 まずは、意思の疎通ができるかどうか試すべく、男の目をまっすぐ見て――近づこうか迷ったが――前進した。


 やっぱり緊張するな~、なんかこっち来てから緊張しっぱなしの気が……


 男も少し緊張している様だったが、一歩も動こうとはしなかった。


 相手はどうか知らないが、少なくとも私は未知に興味があり、そして怖いというのもある。


 私は男から四、五歩のところで足を止める。


 そこで月にかかっていた雲が晴れる。 あたりが明るくなった。 薄暗かったのでちょうどいいくらいだ。


 その男の顔が鮮明にみえるようになった。


 その人物は『男』と呼ぶにはまだなような気がした。 呼ぶならば『少年』だろう。 こっちのほうが断然しっくりくる。


 その少年は、ダークグレイのパーカーを一枚羽織っており、その下に白地のTシャツを着ているようだ。 下は黒地に赤のラインが入ったジャージに紺のスリッパのようなもの――足首あたりまで覆っていて、かかとは出ている。それと足の甲を覆っているところには、たくさん穴があいている。ゴムかシリコンか、そんな素材を使っているのだろう。――を履いていた。 顔は割と整っていて、髪は耳に掛かるくらいになっている。身長は……一七五ってとこかな?


 なんていうか……地味だな。


 その顔が少し赤くなっているように見えるのは私の気のせいだろうか?


 私が少年を興味深そうに観察していると、少年が口を開いた。


「……ナ、ナンスカ?」


 ……うん、何言ってるのかさっぱり。


 先が思いやられる……

スリッパのようなものっていうのは、クロックスのことです。

お分かりいただけましたか?

面白かったらブックマーク登録などお願いします。(。・o・。)ノ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ