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壁の中から  作者: tom
4/10

初日の仕事

久しぶりの更新でーすw

おさらいですけど近未来のつもりで作っていますので(汚染が酷く海に近づけない。毒ガスのせいで外出時には特殊マスクを着用等)、自動運転やら安全スーツやら未知数なものが登場します。悪しからず。



 


 秋田小町‥‥なんというか名残のある名前だ。


でもたしか居酒屋で偶然会った時、あのオカマ店員が”あやちゃん”と彼女を呼んでいた気がするのだが‥‥。


『あ、今。やまだんが考えてること分かっちゃった。あやちゃんっていうのはお水の時の仮名だよん』

調子良さそうににんまりと彼女は笑った。


俺は分かりやすい奴なのかと少し自分に失望した。

優人はというとなんの話だ?というような顔をして首をひねった。


 それから後は、新人として社員達に挨拶をし、社内を案内された。

優人はしきりに喫煙できる場所はないのかと呟いていて、ようやく喫煙ルームとやらに案内された時、今日一番の豊かな表情を見せた。


『さっそく君達に任せたい仕事は、会社説明会で話した通り、廃墟探索だ。会社の車で回ってきて欲しい。おおよその目処は設定してあるから自動運転で行けるだろう』

担当社員は俺たち三人に向かってそう指示を出した。でもほとんど視線は彼女ー秋田さんに注いでいたのが一目瞭然だった。


さすがお水の仕事をしていただけあって、その貫禄というのかそういうフェロモンがダダ漏れしているのだろう。


 昔は運転免許証というものを取得して自分で運転しなければならなかったらしいが現在は違う。目的地を設定すれば自動運転で寝ながら到着するのを車内で待つのが主流だ。


資料・データの入っている電子ノートを渡され、報告もその電子ノートで行うとのことだった。廃墟探索には危険が付き物だからと安全スーツというものを渡された。


噂には聞いていたが、安全スーツを生で見るのは初めてだ。

防水加工や衝撃などへの耐性があり災害時に活躍するというアイテムで話題のものだ。


『お〜、これが噂のやつか〜』優人も感嘆の声をあげていた。

とはいえ。初出勤にも関わらず、担当社員が付き添わないことに疑問が生まれた。


『あの〜私達三人だけで行動するのはまだ早いんじゃないでしょうか?仕事のノウハウも全く掴めていませんし‥‥』

俺は謙虚にそう担当社員に問うと。

『その辺は大丈夫です。なにかあればGPS機能で飛んでいけますし、なにより君達は今後、チームとして機能していかなければならないんです。そのためにも‥‥』


言い訳がましい。研修なのにそれを率先する対象がいなくてどうするというんだ。

俺は不満に思った。


『まあ、大丈夫なんじゃない?私達仲良しだもんね〜』

そう彼女は俺と優人の間に立ち、両手を俺たちの肩に回した。

なんて女だ。最初から変わってる女だと思っていたが、それで済む話ではないだろう。

『如月さん(優人)はどう思ってるんだ?』

すかさず長年の付き合いの親友にバトンを投げると


『俺は煙草が吸えれば別に‥‥』

全く誠実性のかけらもない返答を得た。

担当社員もそれを聞いて呆れたような顔をしたがすぐにキリッとして『よろしく頼むよ』と言い、車のキーを渡された。


適当な会社だな〜初日で単独でやらせようなんてブラック過ぎwww

マイペースに更新していけたらと思います。

読んで下さった方、ありがとうございます!!

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