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サバイバー   作者: denali
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回想

少しずつ回復してきた。


何日食事をしていないのか分からないが点滴という物で生かされている状態。

しかし、口は動き、会話を普通に出来るようになってきていた。


このころから友達が来てくれるようになった。


昔の話などして、入院しているというストレスを感じさせないような時間を過ごさせてもらった。


中学生の頃の話。


今思えば、馬鹿なことばかりしていた。

大人の世界に憧れ、大人になれば想像と違うことがたくさん待ち受けている。


とにかく眠り続けている現実。

脳がそういう指令を出しているのだろう。


眠っている中で、思い出す過去。


友達と思い出話をしたからなのか、過去の自分を夢の中で見ている。


体育館の屋根の上で煙草を吸っている。

授業をさぼり、わざわざ目立つように体育館の屋根に上り煙草を吸う。


中学生になり、何故か不良に憧れる。今思えば、勉強しておけばよかったと思う。

しかし、後悔はしていない。


あの時こうしていればとか無駄なこと。

現実を受け止めなければ、先にも進めない。


しかし懐かしく、思い出せば笑えてくる。

今の現実の痛みから逃げられている。


小学校では児童会長、中学校ではヤンキー。


この変わり様はすごいと思う。


あんなに勉強できて良い子だったのにと言われ、さらにグレていった。


周りのせいにすることは良くないが、とにかく近所に不良の先輩が多かった。


毎日、楽しそうに自転車に乗りながら、普通の学生服と違う学生服を着て、金髪で遊びまわっている姿を見続け、次第に憧れに変わっていってしまった。


中学入学と同時に、悪そうな格好を友達としていき、先輩たちに囲まれ殴られた上に取り上げられてしまう。


わりと高かったが、返してもらえず、ジャージで帰宅することになった。


次の日から、普通の制服に戻すのも悔しかったので、友達と相談して、親の財布からお金を抜き取り、また変形学生服を購入して着て行った。


また、囲まれ取り上げられてしまう。


近所で昔良く遊んでくれた先輩が2人居たので、返してもらえたが、昔と違い怖い人になっていた。

「2度と調子こくなよ!」と言われ、ビビる。


不良の怖さを知るのに時間はかからなかったが、それでも友達と変形学生服を着て行く。


また囲まれ、取り上げられそうになるが、2人で思いっきり抵抗して、取られることは無かったがボロボロにされてしまった。


ここまで来ると、意地でもそのスタイルを通すことに決めた。


しかし金は無いのでボロボロにされた制服で通学。


不思議なことに何もされることは無かった。もうボロボロには興味がなくなったのだろう。


次第にその悪そうな人たちの中に入って行くようになった。


ボロボロな制服だからと先輩のお下がりを結構な高値で買わされることとなり、先輩たちの輪の中に入れるようになった。


しかし攻撃をされないとなると、同学年の中では私は怖い存在なのでほぼ自由に中学生活を送ることになった。


このころから本格的に煙草を吸い始めることになる。

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