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心戦武装の夕星  作者: 暮葉
Beginning
4/5

Episode.2 〔自己紹介と空色〕

暮葉です!

少し間が空いてしまいました!

けどこれからもこんな感じの事が多いと思いますがよろしくお願いします!

 .................................っておい!

 静かだな!この教室!

 何でこんなに静かなんだよ!

 お通夜か何かなのかここは!

 この空気誰か壊せよ!


 ガラッ


「おはようって暗いなこの教室。全員静かすぎないか」

 そう言って入ってきたのは、ジャージ姿の女性だった。

 茶色の髪を、ポニーテイルにしていて活発的な印象を受ける。

「まぁいいか。私は、これから1年間この1年Ⅶ組の担任をすることになった双葉(ふたば)沙織(さおり)だ。よろしく!」

 おぉー、体育会系かな?

 ジャージだもんな。

「返事くらいしてくれよ...じゃあ!自己紹介するか」

 自己紹介なぁ。

 嫌だな、俺何か無理矢理入学させられたっていうのに。

「よし、一番から」

 そんな考えをしていると自己紹介が始まった。


 このクラスは合計40人で男女がちょうど20人と20人で分かれている。

 男女交互でやっているため進みは遅い。

 俺は、名簿番号7番だからちょい早く来る。

 って、もうすぐ俺の番じゃん。

 全っ然聞いてなかったや。

「~~、~~~~」

「次は男子7番な」

 俺かぁー。やるか。

 そして俺は席を立つ。


「俺の名前は城鐘(しろがね)夕紅(ゆく)です。漢字は、名古屋城(なごやじょう)の『(じょう)』に除夜(じょや)(かね)の『(かね)』、夕暮(ゆうぐ)れの『(ゆう)』で最後に『(くれない)』。これで城鐘夕紅です。んー、誕生日は7月27日です。1年間よろしくお願いします」


「よし、いいぞぉー。んじゃ次なぁ」

 こんなんでよかったのか?

 まぁいっか。

 何か以外と普通の学校っぽいなぁ、こういう事してると。

 でもこいつらと戦わないといけないんだよな。

 しかも敵は能力ありで俺は能力無しとか、無理ゲーじゃね?

 あり得ねぇ。

 やっぱ理不尽過ぎるだろ。

 この学校に入りたい訳でもないのに脅されて入学した挙げ句、無理ゲーに挑戦しろとか、もう俺泣きそうだわ。

 もう今からでも辞めようかな?

 こんなとこ。

 本当に嫌d 「自己紹介終了!」

 終わっちゃったよ。

 全く聞いてないよ。

 ヤバイなぁ、俺。


「では、解散!明日も遅れずに来いよー!」

 そう言って先生は教室を出ていった。

 どうしよ、ここで誰かと仲良くならないと俺ぼっちになっちゃうよ。

 でも自己紹介聞いてないから誰も名前わかんねぇし。

 手の打ちようがねぇな。

 諦めて帰るか。


 ガラッ

 漫画とかだとこういうとき声かけられたりするからもしかしたらとか思ったけど無かったわ。

 どうするか。

 このままだと確実にぼっちへの道まっしぐらだな。

 まぁ、1回出た教室にもっかい入るなんて事は出来ないから今日は帰ろ。


 明日から本気だす!

 これ言ったらやらない宣言だよなぁ。

 気晴らしにどっかに寄るか、時間早いし。

 何処によろっかなー。

 町ぶらついて寄りたい所あったらよろ。

 マジでどうすっかなー、明日から。

 あっ、本屋じゃん。

 よーろおっと。

 何か新刊出てないかなー。

 おっ、あんじゃん。

 これとこれは買うだろ、これは~買っちゃお。

 こんなところか、レジ行こ。

 会計をすませて店を出た。

 そして少し歩いていると小さな公園があったので休憩することにする。

 少し見回してベンチを探す。

 ん~、あった。


 ん?


 そのベンチには先客がいた。

 そこにいたのは、肩くらいまである透き通るような空色(そらいろ)の髪を小さくかきあげる女性だった。

 瞳は髪の空色よりも少し濃い縹色(はなだいろ)をしていて、とても綺麗で見とれてしまった。

 するとその女性がこちらを見てきて目があった。


 やばっ、目あっちゃったろよ。

 絶対見てたのバレたよ。

 ってかあの人うちの学校の生徒じゃん。

 バッチの色が青色だから2年生だな。

 先輩だったのかよ。

 最悪だわ。

「うちの高校の生徒だよね?」

 そんなことを考えていると声をかけられた。

「えっ、あ、はい。今日、入学した1年生です。」

「1年生か、じゃあ後輩だね!」

 先輩は笑顔で喋りかけてくる。

 その笑顔はとても可愛らしく、自分の顔が火照りだしているのを感じて顔を背けてしまった。

「どうしたの?顔赤いよ?風邪?」

 そう言いながら俺の顔を上目遣いで覗き込んできた。

「あ、あの、別に風邪では、な、無いです」

「そーなの?無理しちゃダメだよ?」

「ありがとうございます......」

「それでさっきは私の事見てたけどどうしたの?」

 やっぱり聞かれたよ。

「いや、ベンチで休憩しようと思いまして探していたらあったんですが、そこに先輩が座っていたので、それで...」

「そうだったんだ。私もう行くからベンチ使っていいよ!それと最後に名前教えて?」

「え?あー、城鐘夕紅です」

「私は氷室(ひむろ)(さき)っていうの。よろしくね!じゃあ、またねー!」

 そう言って氷室先輩は去っていった。


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