いじめと後輩と仲間
星夜が生徒会に入って2週間がたったある日の放課後、星夜と桜の手に負えない量の仕事が貯まり、メンバーを増やそうという提案がでた。翌日、星夜は新たなメンバーを探すために暇そうな生徒を勧誘し続けたが、誰1人として興味をしめす人はいなかった。
「はぁ~…どうしたものか…」
と、独り言を呟いていると書道室から激しい物音が聞こえた。扉を開けて覗いてみると、女子生徒2人が後輩の女子生徒をいじめていたのだ。
「何をしてるんだ!!」
そう言った瞬間2人は逃げたしたが、星夜は2人を追わず、後輩を助けることを優先した。
「君、大丈夫?」
「はい、ありがとうございます。」
「あのー、ど、どうしてこんなことに?いや、別に話したくなかったらいいんだよ?」
「いえ、助けていただいたので、全部お話しします」
そう言うと彼女はどうしていじめられているのか、いつからか、など細かいことを全部話してくれた。星夜はそれを聞いて、
「今日までずっと辛い思いしながら過ごしてたんだね。君は強いよ、誰よりも。でもね、もう無理しなくていいんだよ。泣きたいときはいっぱい泣いていいんだ!」
その瞬間、彼女は泣き始めた。
「今日までずっとずっと、怖くて、辛くて、でも今は先輩がいる、誰かにこんなに優しくされてすごく嬉しいです」
彼女の言葉を聞くと、星夜はあることを思いついたようだ。
「今だけじゃないよ、明日からも俺が守ってあげよう!俺が側にいれば安心でしょ?その代わり、生徒会に入ってほしいな。こっちも人が少なくて困ってるんだ。君が入ってくれれば俺も嬉しいし、一石二鳥だね」
「わ、私でいいんですか?」
「もちろん!」
「先輩がいてくれるんですよね!だったら私、生徒会に入ります。私は、千葉瑠奈です」
「俺は城川星夜。よろしくね、瑠奈ちゃん」
「はい、よろしくお願いします!城川先輩!」
「桜のところにもいかないと。ちなみに桜っていう人は生徒会長のことだよ」
「そうなんですか、なら早く会長さんのところに行きましょうよ」
こうして星夜は無事に千葉瑠奈を助けて、生徒会のメンバーにすることができたのだ。 続く
~次回予告~
新たな仲間!?正義のヒロイン参上?