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プロローグ

んじゃ、いってみよーー!

ゾンビ映画とか、パニック映画とか、怪獣映画とか見たことがある? ない、という人はいないと思う。いや本当に。


 いたとしても、そんなジャンルが存在することぐらいは知ってるでしょ?


 簡単に言えば生きる屍が世界中に蔓延って生き残った人類が銃やら刀やらなんやらで対抗していき延びる話。


 まず銃やら刀をどうやって調達してんだよ。ここは日本だぞ? 警官かヤバい人しか持ってないよ。という疑問は置いといて。


 見ててどう? 楽しい? そんな世界で戦ってみたいよね?


 でもさ。実際そんな事態になったら嫌だよ? すっげえ大変だもん。


生物兵器クリーチャー


 ゾンビの代わりにこの世界では『生物兵器クリーチャー』が蔓延っている。

 映画と違う点があるとすれば人類は滅亡寸前までは達してない事。人口爆発全盛期だった時代ときの約55%が生きている。


 が、しかし。守るために大人が隠したのが影響してか、現在の全人口の80%が子供だ。全くを以てやり直せない。


 だがまあ、都市部は周りに壁を立ててクリーチャーの進入を拒んでるし、感染とかそんなんじゃないから隔離する必要も無い。


 それにあいつらはあくまで生物・・で、兵器・・だ。撃たれれば死ぬし、斬られても死ぬ。反抗や暴走を防ぐためか、犬とかの動物を配合したおかげか忠誠心が非常に高い。まあ野良化が進んだ今、その忠誠心が残ってるかは不安だけど。


 まあとにかく倒せない敵ではない。最初は簡単に駆逐はすむと思われてた。ところが。


 兵器としての実力が強すぎるんだよ。これが。銃は当たらない。しかも死にはするけど中々死なない。

 マシンガンで大量に鉛弾ぶち込んでも元気に動き回る。刀ならうまくやれば一撃だけど、当てる前に喰われる、引き裂かれるやらで無理。

 その性能は対策本部に呼ばれた開発部のおっさんがドヤ顔で嬉々として話すほど。空気よめや。


 そして最終手段が取られるまで時間は早々かからなかった。これは人道的にも社会的にも反対された。『かわいそうだ』と。


だが国連五大国、日本を除く非常任理事国は全てこの案に賛成したせいもあり、いつの間にかこっちが正義になっていた。


 倒したクリーチャーの細胞を子供の体に移植する事が。

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