第一話 ヒロテヴェヴ署と誘拐事件
俺も入った時は、とても驚いた。さすが世界一の治安の悪さをほこっている。生活水準は平均より上なんだけども。俺の他に、4人メンバーがいるのだが、とても普通とは言いずらい。
1人目は、麻風 理菜先輩。
彼女は麻薬や覚醒剤に関する事柄が得意だ。様子を一瞬見ただけで、何をどのくらい飲んだのかを判断して、対処する薬の調合まで考えることができる。普段は料理をしようとして、石炭を大量生産している。
2人目は、凍睡 暁止。
いつも真剣に取り組んでいる様子は見てとれないが、警察内で、かなりの権力を持っているらしい。得意なのは、喧嘩沙汰の解決。大抵、正当防衛でなんとかしてしまう。毎日、暇だったら壁を殴っている。姿はかっこいい系イケメン。
3人目は暁止の弟の、凍睡 大希。
こいつは大抵ソファーか暁止の膝の上で寝ている。超特例として最年少警察官になった。得意なのは、事故鑑定と、治療。プロの医師と同じぐらいの腕ではあるらしい。しかし、「考えるの疲れた」などと言ってよく寝ている。夜の1時〜4時までならいつもおきている。姿は、可愛い系男子。
4人目は、拠莉 優遊。
放火などによってほとんど証拠がない事件を担当してきた。わずかな証拠でアリバイを暴いてきた、捜査のプロ。優しい口調で毒舌だったりする。ふんわりした雰囲気に騙されそうになった。
そして、俺は、晴海 凪。
潜入捜査が得意だ。
というよりも、存在感を消すことが得意だな。
この前、犯人の隣にいたのに、気づかれなかった。声をかけるといつからいたのか聞かれ、ビビられた。
いつもは、メンバーの“世話”をしている。
(俺がいなかったらこの署、崩壊してるぞ…?)
もちろん、物理的にも精神的にも。
今日も“いつも通り”の朝が来る。
1番早く起きてくるのは、理菜先輩だ。
朝から何かおぞましい実験(料理)をしている。
開口1番、
「凪。私の新作、栄養満タンジュース飲む?」
と言ってきた。
「いや、断ります。大希に飲ませて起こしてください」
「おっけー」
そういうと、理菜先輩はいつも通り暁止の膝で寝ている大希を立てかけて、一気に飲ませた。
「ああああああああああああああああ!!!!」
「あら、発狂するほど美味しかった?」
大希の発狂で暁止までおきて、
「理菜、大希に何してんだよ!!」
と言いはなった。
大希が苦しみ、理菜が笑い、暁止が怒って壁を殴る。
「うぅ…なぎ…ぎゅうにゅう……」
「はいはい」
大希は渡された牛乳を一気に飲み干し、安心したように、また寝た。
「…」
しかも、優遊の肩にもたれて。
「何してるんでしょうね?このデリカシーと睡眠時間が終わってるバカは」
「優遊、笑顔でふんわりと、そんなこと言わないで。怖い」
とりあえず、大希と優遊は対応できた。
次は、暁止だ。
「暁止、壁の修理代、俺の給料から天引きされるんだけど」
「そんなこと知らねえよ」
「知っとけ」
「そうですよ。いつも殴ってるんだから」
「いや、理菜。お前の料理のせいでこうなってるんだよ?」
「凪も悪いでしょ。飲ませる指示するなんて」
「そうよ!」
「賛同すんな」
「私も、暁止は嫌い」
「俺は?」
「「凪は何しても大丈夫だろ(でしょ)」」
責任を押し付けるな。
こんな感じで、色々あるが、まあなんとかなっている。
大体解決するのは優遊さんの、
「全員シュレッダーにかけましょうか(笑顔の圧)」
なんだがな。
△▼△
騒動がおさまったころ、ある匿名メールが届いた。
ーーー
ヒロテヴェヴ署の皆様。
警察本部です。
ヒロテヴェヴで、誘拐事件が起こりました。
負傷者は4名。
誘拐されたと思われるのは、7才の少女。
事件現場は、A商店街脇の路地周辺。
即時、事件解決へ動いてください。
ーーー
読み終わった俺たちは、それぞれに感想をもらした。
「A商店街脇の路地周辺といえば…」
「7才で抵抗はしていたのかな?抵抗をしていないのであれば、薬物を扱っている可能性もあるわね」
「誘拐事件か…嫌な事思い出しちまいそうだ」
「…スゥ」
「起きろ大希。捜査会議の途中だ」
「いつも通り、潰してしまえばいいんですよ、暁止」
この中で、1番有効そうなのは理菜の感想だな。
というよりかは、他の感想がただただ役に立たない。優遊の意見は全面的に却下。
「よし、みんな理菜の感想を元に捜査するぞ」
「「「はい」」」
そうして、俺たちは事件現場へやってきた。
そこでは、抵抗のあとはあったが、痕跡がほとんどなかった。
「これは、痕跡がなさすぎて捜査しようがないな」
「いいえ、この室外機の下などにも証拠は眠っているかもしれません…」
そういい、優遊は室外機の下なども念入りに調べ始めた。
しばらくして、あるものを見つけた。
「これは…マークですね。指定暴力団の中にはこんなマークは見かけられませんでした。まだ作られて間もないアマチュアと言ったところでしょうか?」
「それじゃあ分かりようがねえじゃねえか」
「裏データをハックします」
「え?」
思わず声がもれてしまった。
平然とそんなことを言い放ってきたからだ。
「優遊ちゃん、そんなことできたんだね!」
理菜は称賛し、
「ハッキング...ガチでわかんねえ。」
と、暁止は悩んでいた。
「とりあえず、私は帰って調べますね」
「あ、ああ...頼む...」
大丈夫だろうか
不安になったが、今は、優遊にかけるしかないな。
「あとは、薬物が使われていたかを調査するぐらいだな。がんばろう!」
「...がんばろうって言ったところで悪いけど、薬物は使ってるわ。それも、誘拐の実行犯がね」
「つまりは、薬漬けにされて、操られてる奴らもいるってことか。大希がそうされないように気をつけないとな」
「そういうことよ。大希は大丈夫だと思うけど」
「どんなものを使っているか調べよう」
「そうだね~。一旦帰ろっか~」
そんな大希の声掛けで、今日の現場捜査は終了した。
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