第2話 四次元とは、そして液体、気体、個体
私達は、長さ・幅・高さを持つ三次元の空間で生活している。
では、その先の四次元には何があるのか?
光、重力、時間、電磁波、意識などがあるそうだ。私達はそれらの存在を感じることはできる。しかし形として直接目で見ることはできない。
私は、こうした形のない見えないものが、四次元にあるものだと考えることにした。
次の次元の一部は見えているという。そして普段見えなくても三次元の世界に姿を現すことがあるという。
もしそうなら、四次元もこの地球上に存在しているということになる。
例えば虹。太陽光が水滴に反射して見える現象。
オーロラも電磁波の作用によって目に見える現象。
これらは、普段は見えない光や電磁波が、特定の条件で三次元の世界に一部姿を現したものになる。
つまり、自然現象は三次元の世界で見える四次元の現象になる。
自然現象といえば雨や風がある。雨が降る仕組みはわかっているが、蒸発して大気中に存在する水蒸気は目に見えない。
水は液体のときは見えるが、水の形を問われると答えにくい。
しかし氷になれば、はっきりと形を持つ。
水は液体、気体、個体と、条件によってその姿を変える。
そしてふと思った。これは人間の身体にも似ているのではないか、と。
人間の身体も、液体(血液や体液)、気体(呼吸による酸素の取り込み)、個体(肉体)という三つの状態で成り立っている。
さらに地球も同じだ。
地面や山(個体)、海や川(液体)、大気(気体)といった三つの状態で構成されている。
水、地球、人間、みんな似ている。
生物は、液体、気体、個体が基本となっている。
体という個体、体内の液体、そして呼吸によって取り入れる気体。
地球が誕生し、生物は海(液体)から生まれたという。液体、気体、個体。これらが生物の進化の土台になっていると感じる。みんな似ているのがとても面白いと思った。
そして時間。
人が紙の上に描く二次元の絵に動きをつけるとアニメーションになる。
同じように、人間も動き、一日が過ぎ、老化していくことで時間の流れを感じる。
見えない四次元があることで、三次元の世界は動き続けている。
三次元の私たちが二次元の絵の世界を動かすように、四次元は二次元と三次元の世界を動かし、変えている。
四次元があるからこそ、人や生き物は動き、生きている。私達は四次元の中にある三次元で生きていることになる。
四次元はまったく別の世界だと思っていたが、意外にもそうではないんだと改めて感じた。
そして、私達が操ることができない、形のない見えないものが四次元にあるものだと私は考えることにした。