眠らず姫にくちづけを
───誰か私を眠らせてください!
筋金入りの人嫌いであるおかげでルーナリア王国の外れに住むセレネ・リーネルは、ある日突然不眠に悩まされるようになる。
ついに耐えきれなくなった彼女は、この国の王子の力を頼ることにしたのだった。
ルーナリア王国の国民は自力では眠りに落ちづらい。そのため人々は、代々眠気を誘う力を持つ王族の力を借りる。人々のために王族が毎夜決まった順路を歩くのが昔からの習わしであるこの国で、不眠に悩むセレネと王子であるアレクシスが出会うことにより、運命の歯車が動き始めるのであった───。
「僕の力で微塵も眠くならないなんて……。鍛え直した方がいいかな。ではなくて、」
───君さえ良かったら、王宮に来ないかい?
気が良すぎる。普通だったら恐縮しすぎて有り得ないこの一言だが、セレネは不眠症だった。それもしばらく続いているやつ。
「……一回、行ってみるか……」
プロローグ
2025/02/26 04:42
(改)
眠らず庶民と王子様
2025/02/27 03:03
(改)
お返事はよく考えましょう
2025/02/28 02:36
(改)
庶民と王子の攻防
2025/03/21 05:12
(改)
ルーナリア城へ
2025/03/22 04:32
(改)
不眠症
2025/03/24 00:40
一先ずの夜明け
2025/03/25 05:06
(改)
庶民と侍女と研究者と
2025/03/26 03:46
庶民と研究者
2025/03/28 02:39
(改)